ブログ

1037.ブロントサウルスの復活

2023.12.16

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 大型の草食恐竜といえば、私の子供の頃はブロントサウルスでした。でも、その後、アパトサウルスやらスーパーサウルスやらが出てきてしまいました。ブラキオサウルスとかもいましたね。

 色々発見されるうちに、ブロントサウルスはアパトサウルスの亜種であろうということになり、トリケラトプスの稿で述べましたように、シノニムといって先行して発見されたものに統一化されますから、アパトサウルスが先輩だったこともあり、ブロントサウルスはなくなり、アパトサウルスに統合されてしまいました。そう、ブロントサウルスはなくなってしまったのです。

 ところが、この2年くらいの発見により、アパトサウルスだけではどうしても説明がつかないものがある、ということが分かってきて、やっぱりこの子たちはブロントサウルスで良いんじゃないか、というのが専門家の意見となり、ブロントサウルスは復活を果たしたとのことです。これも国立科学博物館の真鍋真先生に教えていただきました。

1036.トリケラトプスはなくならない

2023.12.15

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 心療内科学会では、大会長が尊敬する恐竜博士、真鍋真先生(国立科学博物館・副館長)の講演がありました。

 以前も、ゴリラ学の講演で、非常にセラピーに役に立ちましたから、今度も何か役に立つかと思って聞いてきました。

 恐竜の世界は、何億年も前の化石でありながら、毎年のようにアップデートされており、その発展は日進月歩、油断のならないものです。
 恐竜にカラフルな色が着けられるのは、その表面の電子顕微鏡で見た時の配列によって推測が可能だということもわかりました。

 質問の時間を頂いたので、トリケラトプスはなくならないのか、ということを真鍋先生にぶつけてみました。

 結論を申しましょう。なくならないそうです。

 もともとのトリケラトプスなくなる説というのは、トリケラトプスはトロサウルスの子供じゃないかという話があり、全部トロサウルスになるのではないかという説です。シノニムということがあり、同類のものは、先に発見・命名されたものを残すそうです。そういう意味ではトリケラトプスはトロサウルスより先行しているため、トリケラトプスが残る、というご見解でした。
 やっぱりなじみのあるティラノサウルスやトリケラトプスは、そのままでいてほしいなぁという個人的な願いがあり、正当な学者さんにそれを確かめることができて安心いたしました。

 みなさんも、興味があれば、新しい恐竜の絵本や図鑑を手に取ってご覧になってみて下さい。

1035.常に学ぶ姿勢

2023.12.14

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 土日は東京まで心療内科学会へ出席して参りました。
 師匠の久保千春中村学園大学長にお声かけ頂き、いくつかのセッションを近くに置いて頂きました。
 座長をお務めの特別講演の先生の本をしっかり2冊用意され、そこのプロフィールをもう一度メモしてまとめ直しておられました。
 超一流になっても、超一流だからこそなのかもしれませんが、常に最先端のものを素直にインプットして空き時間にもどんどん相手のことを考えてまとめをしていく。一つ一つをきちんと向き合っていくことが、重要なのだろうなと思います。

 一流の人のそばに居ると学びになると言いますが、久保先生は、数時間そばに居ただけでも、居住まいを正したいと思わされる先生ですから、自分もまた磨きをかけていきたいと思いました。

1034.産業革命以来の

2023.12.13

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 ここ数十年の知的生産作業は、人類の歴史にないようなスピードで変化しています。
 私が子供の頃は、作家が本を書くのは原稿用紙でしたし、他の知的生産も紙をベースにしていました。活版印刷術が生まれたとしても、一次資料の作成は紙だったと言えるでしょう。これが第1段階。

 それが、コンピューターの出現により、黒い画面にプログラムを打ち込むようなことがあり、少し遅れてワードプロセッサーが出現しました。これが第2段階。

 それから、MacintoshやWindows95の出現により、GUI(Graphical User Interface)が出て来ました。これは画面をクリックすると何か動いてくれるというものであり、人間がコンピューターに親しみやすくなる第一歩でした。GUI出現によって、誰でもインターネットを使う時代に突入したと言えるでしょう。これが第3段階。

 そして、iPad等のデバイスの出現により、マウスもキーボードもなく、指で入力していくタブレットが出て来ました。コンピューターがどんどん人間の一部になってきたような感覚です。これが第4段階。

 現在は、アレクサ、こうして。とか言えば、声でIoTが言うことを聞いてくれる時代となりました。既に手も指も使わないで済む段階です。第5段階。最近のゴーグルは、視線や動向から、人間が何を考えて動いているか予測してお勧めしてくれるなど更に先に行っているかもしれません。

 既に将棋や囲碁では人類はAIに勝てなくなりました。
 バイクや新幹線がウサイン・ボルトより速かろうと、人間が競技をする意義というのはあるのかもしれませんが、多くの部分が人間より優れていそうなAIを人間が使いこなして行くには、フェイクを見抜く元々の教養の素地の高さであるとか、洞察力であるとかが高度に要求され、真に知的な人が機械を使いこなし、後は大多数使われる側に回る、という時代になりそうです。

 心身医学会での安宅和人先生のご講演は、非常に情報量が多かったのですが、上記のような所にも触れていました。

 産業革命も、細かく分けると2次とか4次とか分けるようですが、単純に最も有名な第1次の産業革命のみを産業革命と呼んだ場合、それ以来、人類の生産性に革命を起こす時代に入りそうです。我々は幸か不幸か、パソコンの誕生から、チャットGPT等AIの時代へという荒波の真っ只中にいるのかもしれません。

1033.非合理的思い込み

2023.12.12

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 苦しくなってしまう時、働き過ぎやハラスメントなどの圧力によることもあるでしょうが、自分自身の信念体系が非合理的であった、ということもあるのかもしれません。

 ここに、メンタルヘルスを病みがちな方が陥りやすい非合理的思い込みをいくつか挙げてみましょう

1.人は誰からも愛され、常に受け容れられるようであるべき
2.人は完全を期すべきで、失敗をしてはならない
3.思い通りに事が運ばないのは致命的なことだ
4.人を傷つけるのは良くない。だから人を傷つけるような人は責められるべきだ
5.危険で、恐怖を起こさせるようなものに向かうと、不安になり、何も出来なくなる

 真面目な人ほどこれらの非合理的思い込みを全てではありませんが、一部ご自分に適用していないでしょうか?

 論理療法などではこれを論破していくようですが、私などはトランス療法や支持的面接の中で少しささやかなヒントをお出しするなりして、少し頭を柔らかくして頂けるよう務めております。

1032.基本的アサーション権4

2023.12.11

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 基本的アサーション権4
 私たちは、支払に見合ったものを得る権利がある

 これは、買い物をしたり、サービスを受けたりする時、支払に見合ったものを要求しても良い、ということです。当たり前の権利ですが、実際に行使出来ない人も多いようです。ただし、攻撃的に振る舞うことはアサーションではありませんから止めましょう。

 商品の欠陥は売った側に是正してもらって良いわけですが、要求することの葛藤でためらう人も少なくないようです。

 アサーショントレーニングの著者平木先生は、八百屋で買ったジャガイモが3つも中が黒かったため、現物を持参して結果を伝えた所、ちゃんとしたジャガイモに交換してもらった上に、こんな物を売っていたとは知りませんでしたと大変感謝されておまけまで頂いて帰ってきたそうです。この権利は自分のためのみならず、正しく使えば、相手のためにもなることがあるようです。
 

1031.基本的アサーション権3

2023.12.10

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 基本的アサーション権3

 私たちは誰でも過ちをし、それに責任を持つ権利がある。

 神ではなく人間である以上、失敗はつきものです。出来る範囲内でその結果を引き受ければ良いということになります。義務として責任を取る必要はありません。
 良く考えてみれば、もし責任を取ることが義務だとするならば、完璧に返せないような失敗は出来ないため、失敗する可能性があることはやらない、ということになります。非常に非生産的な態度が生まれます。過剰に責任を問われると、その仕事を与えた人への陰性感情も発生します。
 赤面症の方なども、失敗する権利などを上手く使えていないのかもしれません。
 赤面しても良いとか、恥をかいても良いと開き直れば、全く気にならなくなる人もいます。

 以前、失敗は失敗と捉えなくても良いことを書きましたが、「そのやり方では」失敗したという「学びを得た」だけなのであると考えれば、そもそも失敗と捉えることすら不要かもしれません。

 いずれにせよ、済んでしまったことは、謝罪出来るものなら謝罪し、次へ活かしていくしかないわけですから、気楽に考えて取り組んでいくことが大切かと思います。

1030.基本的アサーション権2

2023.12.09

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

基本的アサーション権2:

 私たちは誰もが、他人の期待に応えるかどうかなど、自分の行動を決め、それを表現し、その結果について責任を持つ権利がある。

 この人権は、私たちが、自分自身についての最終的な判断権を持っていると言うことです。自分がどのように感じ、考え、行動するかを、自分で決めて良い訳です。結果について、責任を取ることが出来ます(取らなければいけない、ではない)。他人がどう言おうと、自分の感じ方や自分の考え方は自分自身のものであり、他者から同調を強要されるものではありません。逆に見れば、自分の考えを他人に押しつけることも出来ないと言うことでもあります。
 
 しつこく誘われたから、という理由があっても、その行動を取ることを決断したのは自分ですから、他人のせいにすることはありません。

 炊事が自分の役割になって、義務だと思っている方も、支度をするかを決めるのは自分であり、やっても良いのであって、逆にいつ止めても良い、と考えると楽になった、などと言う話もあります。自分で決めて行動しておきながら、相手の希望を叶えることだったりすると、相手のせいにしてしまうことがありますが、それはすなわち、自己決定を他者の責任に転嫁する操作であり、言ってしまえば甘えた生き方と言えるでしょう。自分で決め、責任を取る権利は、他者から押しつけられた義務としてではなく、自分の権利として行使出来ることが望ましいでしょう。

1029.基本的アサーション権1

2023.12.08

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 アサーションとは、自分の権利のタメに立ち上がり、同時に相手の権利も考慮する自己表現です。言い換えれば、自他の権利を侵さない限り、自己表現をしても良い、ということでもあります。ですので、アサーションは、誰もが持っているアサーション権を認める所から始まります。本稿から数回に分けて、アサーション権について掘り下げていきましょう。

基本的アサーション権1
 私たちは、誰からも尊重され、大切にしてもらう権利がある。

 これは人権の基本です。鬱に陥りがちな方は、自己効力感が低く、自分なんかどうせ評価されていないとか、やっても無駄とか思ってしまうことがあります。しかし、鬱の治療云々の前に、そもそも、どんな境遇に生まれた方であっても、尊重され、大切にしてもらう権利があることを肝に銘じておきたいものです。

 人から大切にされないときに、自分が劣っているのではないかとか、自分の希望や欲求を言う時は控えめにすべきとか思い込んでいる方は、このアサーション権1と関係があると言われています。
 もしもご自分が、欲求や希望を持てない、言えない、とお考えであれば、人権という観点から再度見直す必要があるでしょう。アサーション権が、その相手にも認められていると思えるのであれば、あなたご自身にもアサーション権は認められるはずです。
 私たちの日常には、小さな葛藤やもめ事は当たり前に存在しますし、お互いに一致することの方が少ないということは前提です。ですので、相互の希望を忌憚なく述べ合う権利を大切にして歩み寄ることが大切ではないかと思います。

1028.維持療法の重要性

2023.12.07

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 既出のブログ

870.60%

061.うつ病の維持療法

の所でも触れていますが、うつ病治療には改善後1年間良好な状態を維持して終了するという維持療法が推奨されています。維持療法の有無により5年以内の再発率が異なってきます。

 2年半が経過し、初期の患者さんがもう一度掛かりたいと戻ってこられるケースが増えて参りました。信頼して頂いているのは大変ありがたく嬉しいことなのですが、それらの皆様をレビューしてみると、自己判断で改善したと判断していたり、何か事情があって通院が難しくなったりして、いずれにせよ、結果的には維持療法を中断しているケースがほとんどです。きちんと通っていれば今頃卒業出来たのに、という時期に再度、治療を開始する、なんてこともよくあります。

 街中のクリニックなので、ご来院がなくても、こちらから受診を促すようにはしておりませんが、出来る限り、維持療法は完遂して頂きたいなと思います。結局は、再発してもう一度維持療法をするとなると、医療費も時間も多く掛かってしまうため、ご自身の健康やお財布のためにも、維持療法の継続をお願い出来ればと思っています。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分