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1052.三度目の大晦日

2023.12.31

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 開業して三度目の大晦日を迎えることが出来ました。
 潰れずにやってこられたのも皆様のおかげと感謝しております。

 最近は、学習しまして、いくつか診療スタイルを変えて来ています。今まで通り来て頂いている方にはあまりお気づきにならない点かとは思いますが。

 変えた内の一つは、当方が専門医として、「こうした方が良いですよ」というお勧めに対して、患者さんが「お勧めを聞かない権利もある」ことを認めることにしました。以前は、良くして差し上げたい思いが強くて、お勧めの方に説得しようと試みていたのですが、一生懸命やっても衝突になるだけで、そうしない自由もあります。
 また、お客様の立場としては、お勧めをどうしても聞きたくないだけではないかもしれません。今は引っ込み思案だとか、タイミングが今じゃないとか、もう少し無投薬で頑張りたいとか、色々思いの丈はあるのでしょう。それはそれで尊重して寄り添うことにしました。
 ただ、逆に言えば、医師の勧めを聞かない権利を行使した場合、その結果は、御本人が負うことになります。しかし、それで悪くなってやっぱりお勧めを聞こうと考えを変えてくれる可能性もありますから、お勧めを聞いてくれない時に起こったりせずに、聞き入れて頂けるタイミングや準備状態を待つことにして、悪化したとしてもそれはそれでご自分で第2、第3の選択肢を選ばれた結果なので、またそこから寄り添っていくことにしました。

1051.朋あり、遠方より来たる

2023.12.30

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 朋あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや

 論語の学而にあるようです。

 先日、高校時代の親友で、今は東京で弁護士として活躍している加藤尚憲君が息子さんと来福されました。
 地元民の知恵で、小旅行のプランニングにも一肌脱ぎまして、夜は、王監督も来るという您好!朋友へ行ってきました。
 息子さんが野球に詳しいのか王ミュージアムにも行かれたとのこと。我々の世代は知っていますが、次世代で王選手を語れるというのはすごいものです。

 大谷翔平選手人気で野球人気も復活してきているようなので、若い世代が野球の面白さが分かると良いですね。

 高校時代に切磋琢磨した友人と、父親世代になっても忌憚なく話せるのはとても喜ばしいことです。

 ちょっと腹囲の成長には面食らいましたけれどね。
 大事な友人なので成人病を患ったりしてもらいたくないものです。

 楽しい会だったのでまた英気を養い、来年の診療につなげていきたいと思います。

1050.大掃除

2023.12.29

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 先日、スタッフと院内の大掃除をいたしました。
 棚の上とか、ドア拭きとか、普段は手が届かない所もきれいにしました。
 ちなみに、診療にかかわるドアノブや椅子、お手洗い等は毎日スタッフが朝夕消毒してくれています。

 私もため込んだままになっている書類を処分したりしました。

 1年の埃を落として、綺麗な診療所として皆様をお迎え申し上げたいと思っています。
 皆様は大掃除はされましたか?
 

1049.存在そのものを肯定する

2023.12.28

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 お子さんとどう関わったら良いかというご質問を頂戴することがあります。
 パーフェクトな回答はないと思いますが、それでも敢えて一言申し上げるならば、存在そのものを肯定することだと思います。

 這えば立て立てば歩めの親心と申しますが、おむつにおっぱいが必要だった赤ちゃんが離乳食を食べたり寝返りが打てるようになるのは、成長の楽しみになります。おしゃべりが上手になったり楽器を演奏するようになればもっと楽しくなります。スポーツがうまくなったり、勉強ができればなお見ていて期待ができます。

 さて、能力の成長はとても楽しみなことですが、いつの間にか、子そのものではなく、その成績や能力ばかり見るようになるということはないでしょうか。誰もがモーツァルトような天才ではありませんから、その内、音楽の能力はそれほどないとか、絵は下手とか、勉強が苦手とかいろいろ欠点も見えてきて、才能のなさそうな分野からは撤退することもあります。

 成長と挫折を繰り返す内に、もう一度思い出してほしいのは、わが子が生まれた時に、それ自体を喜んだ思い出です。

 あれこれできるようになったからこそもっとできるようにと期待してしまい、その内に、成績や能力のために、存在や人格を否定するようなことを言い始めると本末転倒になります。否定し始めた頃が子供の思春期など難しい時期に重なると問題はさらにややこしくなります。

 こういう時に立ち返ってもらいたいのが、タイトルに申し上げました、子供の存在そのものを肯定する、ということです。
 もしも、ギクシャクしているとお感じならば、今一度この点を振り返って頂いてはいかがでしょう。

1048.不承不承のうん

2023.12.27

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 家族と面倒な言い合いを始めた時、終わらせたくなって面倒だからという理由でうんうん、分かったなんて言ってしまうことはありませんか?

 えてして、そういう、「うん」は守られないことがあり、守らなかった言い訳として不承不承だったからとか、現在は別の理由ができたからと合理化して言い訳を始めます。

 これはとても無責任な態度といえます。
 不承不承だからといって強引な議論を始めた相手のせいにしているわけです。

 しかし、不承不承だったとしても、うんと言った以上はOKした責任が発生するわけですから、一旦その責任を果たす必要があると思います。不承不承の承諾と合理化の言い訳を繰り返していると、不履行は正統という行動を取るようになり、不和の原因となります。

 嫌だなと思って承知したことについて、その後どんな結果につながるか、少し落ち着いてお考えいただく必要もあるかもしれません。

1047.何を諦めるか

2023.12.26

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 世の中、全てが思い通りに行くことってまずありません。

 全部買ってとだだをこねるのは子供だけ。

 とはいえ、子供だってプレゼント等を全て買ってもらえるわけでもありません。

 何かが手に入るのであれば、手に入らない物は諦めることになります。

 お金なのか、家庭の安定なのか、地位なのか、名誉なのか、生き様なのか、約束なのか、分かりませんが、譲れない者もあることでしょう。
 そして、譲りたくない物の中で、環境が悪かったり相手が意地悪だったり、単にタイミングが合わないなど色んな事情があるわけですが、どうしても取捨選択の中で何かを手放さざるを得ないことがあるでしょう。
 その時、何を諦めるかについては、自分自身が決める必要があります。人のせいにはできません。

 そして、何かを諦めるということは、諦めなかった物を確保したり、諦めたからこそ空いた手で何かを次につかむことになるのです。だからこそ、何かを諦めなければならなくなった時は、自分の責任で決断をすることが大切です。

1046.しょうがない

2023.12.25

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 若い頃、しょうがない、という言葉が好きではありませんでした。諦めずに取り組み続けることの方が重要だと思って居たからです。確かに、向上心や努力で達成出来る物については、しょうがないという言葉を使わない方が良いのかもしれません。
 しかし、色んな経験を積むようになって、しょうがない、ということもまた大事なことかなと思っています。

 亡くなった大切な人について、色々思いは溢れてこようとも、亡くなったこと、生前にもっと良くしておけば良かったと思うこと、それらは、しょうがないことです。亡くなった以上、もう何も出来ないのですから。済んだこと、良かったことにせよ悪かったことにせよ、そういうことに、しょうがない、と思うこともまた生きていく上で大切なことなのかもしれないと思っています。

 健全な諦め、と同じかもしれませんが、済んだことを済んだこととして認識していくことも、次に向かうためには大事なことです。ただ、反省や考えることを放棄すると言っているわけではなく、時間を巻き戻すことは出来ないけれども、反省すべき所は反省し、改善できるところは改善し、でも、いつまでも悔やんでばかりはいない、ということになるのだと思います。

 そういう意味では、有意義なしょうがない、ということもあるんじゃないかなと思っています。

1045.イルミネーション

2023.12.24

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 クリスマスが近づいています。
 実家が寺院なので、それほどクリスマスに思い入れがあるわけでもないのですが、寒い季節、何かと街が若い力で盛り上がっていくのは活気があって良いことでしょう。我が家もジングルベルを歌わないだけで、ちゃっかり便乗して鶏肉食べたりはします。
 先日所用があり、博多や天神の写真を撮ってきましたのでいくつか開陳してみようと思います。

 いずれも天候が悪く、すごく寒くて、ステージでは唄やピアノもありましたが、ちょっとおじさんには寒すぎて、腰を落ち着けてホットワインを飲むなんて気になれませんでした。街が活気づくのは良いのですが、外で楽しめる人達は若いなぁと年寄り臭いことを考えながら、でも、トナカイのイルミネーションなどはしっかり撮影してきました。

 ブログをご覧の皆様にもその何枚かをご覧頂ければと思います。

1044.アシタカとサン

2023.12.23

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 オカリナに合う曲もあれば合わない曲もあります。
 スラブ舞曲やタイスの瞑想、亜麻色の髪の乙女など、弦楽器の響きの美しさや高音のピアニッシモが魅力な曲は基本的に向いていないんだろうなと思います。

 一方で合う曲もあり、その内の一つにアシタカとサンなどが挙げられるでしょう。アシタカせっ記も良いと思います。

 先日取引先の営業の方が遠方へ転勤することになりご挨拶に来られたのですが、その方とは、馬が合い、音楽談義に花が咲いたばかりか、家族ぐるみで当方のオカリナコンサートにもお出かけ頂き、嬉しく思っていました。

 全国の転勤だと二度会うことがあるのかないのか分かりませんが、業者の方とも友情めいた感情を持つこともあります。

 半年ほど前だったかに新日鉄時代に交流のあった方がわざわざ訪ねてくれたこともあった気がします。取引先と雖も人と人。やはり情緒的な交流があったり信頼関係を構築出来るのは良いことです。

 最後の機会かもしれなかったのでアシタカとサンの演奏を捧げてお別れしました。

 患者さんに優しくするのはもちろんのことですが、陰ながらそれらをサポートしてくれる業者の方たちとも、なれ合いは良くありませんが、患者さん第一、治療第一を貫きつつ、良い関わりが出来ればと感じています。

1043.美味しい怪物

2023.12.22

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 時々、野食ハンター茸本朗さんの動画を見ています。
 彼は多摩川の辺りで野草を採ったりしていますが、福岡に在住していたこともあるそうで、勝手に親近感を持っています。色々調べて科学的な知識を用いて、毒キノコにかぶりついてみたり、野草を採って食べたりしているようです。

 その一つにモンステラの実って食べられるって言う話があり驚きました。

 当院でも友人からモンステラの葉の固定した物をオブジェとして頂いており、また、その影響もあって、観葉植物の合間にモンステラの小さな鉢を2つ育てています。実がなるの?ってのもびっくりな上に、食べられる?というのもびっくりでした。

 ただし、完熟した部分のみ、で、未熟な所にはシュウ酸カルシウムを多く含んでいます。シュウ酸カルシウムの結晶はとがっているため、舌に刺さってピリピリと痛いんだそうです。小笠原などでは売られていることもあるとのことですが、知識がないと大変な目に遭うため、また、完熟のタイミングをはかるの難しいため、一般のスーパーなどでの販売には向かないんだろうなということです。そういうことを深く知って、チャレンジされている彼は本質的に頭の良い人物なんだろうなと尊敬しています。

 まあ、実がなるほど巨大なモンステラになったら、クリニックのベランダに置いておけるかかなり微妙なので、今の葉っぱ一枚のモンステラが実がなるほど本当に育つのか?という疑問はあるのですが、それくらいになれば良いかなぁと思いつつ様子を見ています。

 モンステラは学名をMonstera deliciosaといい、言わば、美味しい怪物と言うことになります。おそらく、学名を付けた学者さんは食べることが出来たのでしょう。実際にありつける日が来るのか来ないのか分かりませんが、桃栗三年柿八年梅は酸いから12年?モンステラは何年で食べられるのか全く分かりませんが、期待せずに育ててみようと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分