361.余裕
2022.01.31
361.余裕
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
以前の記事にも似たようなことは書いたのですが、余裕について書いてみます。
相手が非寛容だったり威圧的な態度を取ると、脅威を感じたり、腹立たしく思うことがあります。
自分の側も慌ててしまうと、感情的になってしまうこともあるかもしれませんね。
そういう相手に対して、「今この人は余裕がないかもしれない」という風に考えて見ると、ふっとこちらの緊張が取れることがあります。相手は余裕を失って感情的になっているけど、自分は相手に余裕がないことを観察出来る余裕がある、と思えるということですね。
感情的な場合理屈で抑えるのは無理か、成功しても鬱憤をためさせるだけなので、頭を下げて済むなら、摩擦を避けたり、正面で取り合わず、立ち去るか、流すかしてクールダウンし、感情的衝突が緩和された所で話し合える場合は話し合っても良いでしょう。相手次第で解決にこぎ着けるか難しい時もありますが、少なくとも、余裕の有無という視線を持っていると、自分の心に少し余裕を作れるのではないでしょうか。
360.アカペラ
2022.01.30
360.アカペラ
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伴奏なしで歌うことをアカペラと申します。赤ぺらか何か業界の略語だと思い込んでいたのですが、最近イタリア語だと知りました。
a cappellaですね。
cappellaはチャペルに通じ、礼拝堂や祭礼、聖歌隊を示す単語です。a cappellaで教会風のということで、聖歌隊のように無伴奏か、あってもオルガン伴奏くらいで歌うことをa cappellaというそうです。
原義に関してはみなさまも意外に御承知ないかもと思い、豆知識として書きました。お役に立てたでしょうか。
359.寛容
2022.01.29
359.寛容
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最近、ご相談を頂きながら、寛容という言葉についてお話をさせて頂くことが多い気がします。
相手の変化を望むことは難しいので、自分が変化するのが望ましいのですが、その時に寛容さを心がけると良いように思います。
自分自身が周囲から許されていることを自覚していくと、何でもかんでも相手に高い要求はしなくなることもあります。自身が許されている感謝を持つと良いのではないでしょうか。
また、頂きます、と食事の際に言いますが、いろんな命を頂いて自分がある、ということからも、それらがありがたいことであって当たり前ではないことに気づくかもしれません。
そういった日常の何気ないことから、寛容な気持ちを心がけて頂いてはいかがでしょう。少し毎日が楽になるかもしれません。
358.健全なあきらめ
2022.01.28
358.健全なあきらめ
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広辞苑によれば「あきらむ」とは、「明らかに見究める」ことで、その意味から「あきらむ(諦む)」とは、「思い切る、断念する」ことである、とされています。「明らかに見究めること」が「あきらめる」になったものと考えられます。
自分だけではどうにもならない周りの環境、外圧や高すぎる理想など、自分で変えるにはあまりにも困難な状況があることがあります。変わらない場合は、それをあきらめ、受け容れることで道が開けることがあります。従来、受容とかあるがままという言葉が使われていましたが、心理学者の田嶌誠一先生はこれを「健全なあきらめ」と呼びました。非現実的な誇大的な願望ではなく、ささやかではあっても、現実を踏まえた希望を伴うもの、ということです。
こだわりが強かったり、先に相手が変わらなければ、などという引っかかりがある場合もあるかもしれませんが、「健全なあきらめ」が持てると少し楽になるかもしれません。
357.節度ある押しつけがましさ(thoughtful pushiness)
2022.01.27
357.節度ある押しつけがましさ(thoughtful pushiness)
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田嶌誠一先生の「現実に介入しつつ心に関わる」を紐解いています。
ー引用
心理療法では、通常「クライエント中心」「中立性」「受動性」といったことが強調されているが、たとえば、ひきこもりの事例をはじめ相談意欲のないクライエントにはそうした態度ではうまくいかないことが多い。そこで必要とされるのは、「節度ある押しつけがましさ」という態度である。単なる「積極性」でなく、積極的に関わろうとしつつも、踏み込みすぎない態度をいう。換言すれば、「逃げ場をつくりつつ、関わり続ける」ことである
引用以上ー
何かうまくいかない時に、生活のリズムや行動のパターンなどを何か変えた方が良いかもしれません。
そういう時には、押しつけはしませんが、色々、工夫やアイデアを提案してみるようにしています。
私なりの節度ある押しつけがましさが有効になればと願っています。
356.攻撃性の法則
2022.01.26
356.攻撃性の法則
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田嶌誠一先生の攻撃性の法則を紹介させて頂こうと思います。
第1法則:攻撃性は出るべきところに出るのではなく、出やすいところに出る
第2法則:出るべきところが出やすいところなら、より出やすく、また激しくなる
第3法則:集団の中では容易に連鎖する
(田嶌誠一:現実に介入しつつ心にかかわる p29)
これは狭い集団で人が暮らす場合の攻撃性の出方、連鎖性を示していますが、職場等人が集まるところでは大なり小なり当てはまるかもしれません。部下や子ども、立場の弱い人に当たるということが連鎖していないでしょうか。
ご自分のアンガーマネージメントに困っておられる方も、ハラスメントを受けて困っておられる方も、ご相談頂ければと思います。
355.子どもへの願い
2022.01.25
355.子どもへの願い
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
当院では老若男女、いろんな方からのご相談を頂いています。
こういうお仕事をさせて頂いていますと、だんだん子どもに向けるハードルが低くなってきている気がします。
ただ、日々、生きていてくれれば良い。生まれた時に、ただただ喜んだことを思い出して、元気で生きていてくれればいい。出来れば笑顔でいてほしい。
学校に行けるとかいけないとか、単位が取れるとか取れないとか、そんなことより、ただ笑顔で生きていてほしい。そう思うようになりました。
何かお困りごとがありましたら、ご相談頂ければと思います。
354.顔を見て話すのが苦手な場合
2022.01.24
354.顔を見て話すのが苦手な場合
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
上司などから相手の目を見て話すように言われることがあるかもしれません。
しかし、日本の文化で目を合わせて話すのは難しい時があります。苦手な方も多いかもしれません。
そういう場合、ちょっとしたコツがあります。目でなく、鼻の頭や唇を見ても大丈夫です。
顔をテレビの枠に見立てた枠の範囲内を見ていれば、相手は目が合うと感じるとも言われます。距離にもよるとは思いますが、ダイレクトに目と目を合わさなくとも、そういう風に少しずらして切り抜けることも可能です。
ご参考になればと思います。
353.蘭の芽
2022.01.23
353.蘭の芽
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
蘭の世話は初めてで不慣れなのですが、家族も世話してくれる内に、新しい葉っぱや芽が出てきました。
植物も春に向かって準備をしているのかもしれません。
352.田嶌誠一先生
2022.01.22
352.田嶌誠一先生
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。
沢山尊敬申し上げる方はおられますが、九州大学名誉教授、田嶌誠一先生もその一人です。
古くは壺イメージというイメージ療法、そして、施設内の児童間暴力を防止するための安全委員会と幅広くご活躍です。
田嶌先生のご著書によると3種類のアプローチがあり、
①内面探求型アプローチ
②ネットワーク活用型アプローチ
③システム形成型アプローチ
だそうです。
詳細は成書に譲りますが、いずれも優れた観点であり、多くの心理学者から高い評価を得ています。
今回は、田嶌誠一先生より、貴重な論文を頂きましたので、落ち着く方法、をはじめとして参考にさせて頂いています。
多面的体験支援アプローチと複雑性PTSDの論文です。
開業時には大変立派な胡蝶蘭を頂きました。