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1395.コスト

2026.05.20

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 今は歩きタバコも減ってきましたが、今でも路上喫煙やポイ捨てを見ると良い気分はしないものです。自転車の右側通行や逆走なども、気になる方には気になるものです。

 時々、患者さんから、そのようなことを注意してしまい、トラブルになりがちだというご相談をお受けします。

もちろん、水戸黄門的な勧善懲悪で世の中が回っているならそれで良いのでしょうが、得てして反発されたり、心ない言葉を浴びせられたりと、良い結果に終わらないこともままあります。

 その時に心がけていきたいのは、「コスト」という考え方です。
時間や労力を割いて注意喚起することは世のためにはなるかもしれませんが、それがご自身の限られたコストに見合うのかということです。

月謝を払ってくれない人にはアドバイスしない、ということと同じく、このような違反行為に対しても、自分が急いでいるか、この後予定があるかなども勘案しながら、コストをかけるべきか一度立ち止まってみては、と申し上げています。

ご自身の時間コストを大切に、毎日をお過ごしいただいてはいかがでしょうか。

1394.ステージに立つ

2026.04.25

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 先日、ある方から、コンペティションのようなものに参加しようか迷っていると伺いました。ぜひ挑戦なさるように、背中を押させていただきました。

もちろん、優勝や入賞などが得られれば良いのですが、挑戦した人にだけたどり着ける境地というものがあります。

そのレベルを突破していくんだ、という気持ちで挑むことは、自分を引き上げ、ディテールを改善し、技量的にも人格的にも成長につながると考えています。

もし何かに挑戦するか迷っておられ、この記事を読まれた方がいらっしゃれば、勇気を出して挑戦されてもよいかもしれません。
 もちろん、治療中の方は、挑戦するだけの余力があるかを治療者にご相談のうえで取り組まれる方がよいでしょう。

いずれにしても、時が満ちたら挑戦してみるというのは、よいことではないかと考えています。

1393.来られた

2026.04.24

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 心療内科などに通院しておられる方は、起きられなかったり、眠れなかったりと、さまざまな体調の変化やご都合で予約を変更されることがあります。もちろんそれは差し支えありません。変更してでも受診を続けていただくことが望ましいと考えています。
 

前回来られなかった、今日は来ることができた、という状況になるわけですが、挨拶の最初にどのようにお伝えするかは意識するようにしています。

 
私の場合、今日は来られましたね、というように、今日来ることができたことに焦点を当ててポジティブなフィードバックを行っています。同じ出来事を表現する場合でも、「前回来ることができなかった」よりも「今日は来ることができた」という点に目を向けた方が、前向きにつながると考えているためです。

 皆様の職場やご家庭でも、このような場面は多くあるかもしれません。

同じ出来事を評価する際に、少しだけ良い面に光を当てるように、習慣づけていただいてはいかがでしょうか。

1392.CPAPの平均使用時間

2026.04.23

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 6月より診療報酬改定が予定されており、CPAP治療の指導の際には、ご自身の平均使用時間の記載が必要となりました。
 

風邪を引いたりすると使用できない時期もあるかもしれませんが、このような規定が加わっておりますので、平均使用時間の記載が重要になってまいります。ご理解いただきますようお願い申し上げます。

1391.自律訓練法認定医を更新しました

2026.04.22

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 自律訓練法とは、シュルツが考案し、フォークトやルーテによって深化した、心療内科における重要な治療法です。
自己催眠を基本としており、「手足が重い」「温かい」などと自己暗示を行うことで、筋緊張を緩めたり、毛細血管を拡張させたりして、リラクゼーションの状態を作っていきます。
 当院では、抗不安薬への依存を克服し、セルフコントロールの技術を身につけていただくために、自律訓練法を指導しております。
自律訓練法認定医のいるクリニックは、全国的にもまだ多くはありません。

 もしご関心のある方がおられましたら、ご相談頂ければと思います。

1390.一旦現状にOKする

2026.04.21

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 自分はまだまだ、というのはある意味向上心として評価出来ます。
 6年連続最優秀棋士となった、藤井聡太龍王名人は、最高の棋士であるにも関わらず、「やっと将棋の難しさが分かってきた。」などと仰っています。あなたがやっとだとアマチュアはどう考えたら良いのかと突っ込みたくなるほど謙虚な姿勢です。
 それでトップに君臨出来るなら良いのですが、彼らは、タイトルも、優勝すれば一旦は受け取っています。もちろん、敗戦も受け容れているわけです。

 最終目標を見据えることも大事ですが、ずっと焦っている場合はかえって空回りし、現状に対する焦りや不満がたまり、作業効率すら落ち始めます。
 そこから抑うつになってしまっては、良い生き方になっているとは言いにくいかと思います。

 そこでご提案申し上げたいのは、一旦、現状できているところまでをOKするということです。

 3割しか達成していなくても今日までに3割は到達しているという、OKな部分にしっかり光を当ててみてはいかがでしょう。

 一旦自分の立っている土台を踏み固めて、そこからまた一歩ずつ踏みしめていく方が、より健康的に生きられるのではないかと思っています。

1389.社員を守れるか

2026.04.20

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。
 中央区で開業しておりますと、どうしても働き盛りの方のご相談が多くなります。

 最近はカスタマーハラスメント(いわゆるカスハラ)と呼ばれるものがあり、土下座の強要や事実と異なる認識に基づくクレーム、本来差別されるべきではない容姿などに基づく批判や誹謗中傷は、許容されないものとされつつあります。「お客様は神様」という言葉もありますが、そのような時代ではなくなってきているようです。

 問題はそういうトラブルが発生した時に、会社や組織が、公平中立な立場で物事を判断できるかということでしょう。

 顧客トラブルを回避するあまり、職員に我慢を強いたり、均等に話を聞かずに職員を謝罪させるばかりでは社員を守ることにはなりません。ひどい場合は、社員側を疑って対応する上司もいます。強く反応することが推奨されるわけではありませんが、是々非々の対応が望まれます。

 当院に来られる方はたまに経営者もおられますが殆どは従業員の立場の方が多いですから、いざという時に会社が一社員を守ってくれない、使い捨てにしようとする、という時に、ハラスメント相手から傷つき、親分である会社や組織の対応にも傷つくとうつ状態はより悪くなりがちです。

 そういった時に、誰が正しいか、誰が間違っているかを判断することも大切かもしれませんが、人生の時間は有限です。間違った認識を正そうとすればするほど摩擦が増えますし、労力も失います。当院などにご受診いただいて、傾聴や処方を受けたうえで、社員を守ってくれない会社には一つの選択肢として見切りをつけ、次の職場を探すことも考えられるかもしれません。

 お手伝いが必要な方は、ご相談頂ければと思います。

1388.吾、唯、足るを知る

2026.04.19

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 これは京都の龍安寺の石庭にあります、知足の蹲踞(つくばい)というものに、真ん中の四角を「口」の字に見立てて四方に他の部首を書いた形になっています。
 原典は、仏教の『遺教経(ゆいきょうぎょう)』にある「知足のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という言葉だそうです。

 まだ足りない、まだ足りない、と自分を叱咤し続けると、食事が過剰になったり、睡眠時間を削って労働したりすることがあります。
 
 現代の睡眠医学では睡眠不足は、高血圧、肥満、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めてしまうことが広く知られています。自分の成長のために謙虚であることと、いつまで経っても到達点に満足せずに、足りない足りない、と言い続けるのは、謙虚も通り越して、知識欲も食欲も餓鬼道に陥っていないでしょうか。

 私の専門とする催眠療法では、摂食障害の中でも過食型にエビデンスがあるとされています。過食のモードに入る時に軽い変性意識状態(トランス状態)になるからでしょう。食べながら悪性のトランスから出られなくなっているのかもしれません。

 衣食住に本当に困っている方は行政や福祉にご相談頂ければと思いますが、現代日本でそこまで生活の緊急性が高い方はそれほど多くはないかと思います。手に入れても手に入れても、足りないと言い続けてしまうことがもしあれば、今日の吾、唯、足るを知る、いわゆる「知足」を少し思い出して頂けたらいかがでしょう。

1387.マイルール

2026.04.18

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 家族の中で、金銭や人付き合いについて話し合ったり、ルール作りをしているご家庭も多いかと思います。
 
自分の中でのこだわりがマイルールとなっている方もおられるでしょうが、それを他人に強要し始めると摩擦や衝突が起こりかねません。

よくあるのは、強迫性障害の方の手洗いや消毒です。
感染予防として1回程度ならともかく、儀式に付き合わされるようになったり、不安だからといって何度も鍵や元栓を確認させる状態は「巻き込み」と呼ばれます。
 1回程度ならともかく、遅刻などに影響してしまうと大きな問題になります。

倫理的に正しいことであっても、それを100%遵守するよう求めると軋轢のもとになることがあります。
 厳しすぎる環境では、こっそり逸脱する行動が生まれることもあります。良くないことをしてしまった方をかばう意図はありませんが、厳しすぎる基準のもとでは、そのような行動が生じやすくなるという側面もあります。
 何事も過ぎると、たとえ正義であっても生きづらさの原因となることがあります。

マイルールを押しつけすぎないようにすること、また何かうまく機能していないと感じたときには、寛容さを持ったり、歩み寄る姿勢も大切かもしれません。

1387.社風

2026.04.17

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 組織には社風といったものがあります。
例えば、キリスト教系や仏教系の病院だったり、政党系の団体だったりと、さまざまな形があります。

今はコンプライアンスが重視されており、設立理念があっても、労働者の信念に踏み込むような勧誘や教化は難しいとされています。その一方で、断る自由を担保しつつ水を向けられることもあるかもしれません。すべての組織が高い意識で取り組んでいるとは限らないためです。

そうなると、全体的な雰囲気と自分が合わないと感じることもあります。

 私などは出自が寺の子ということもあり、そのあたりは意識して行動してきましたが、一般の方はご自宅の宗派を尋ねても「仏教」としか返ってこないこともあり、文化的なギャップに驚くこともあります。

 それはさておき、このような点に無頓着でいると、入ってから「思っていたのと違う」ということも起こり得ます。社風としてどのような理念や宗教色、政治色があるのかは、事前に確認しておくことをお勧めします。

また、新規のベンチャーや一部の企業では労働組合が存在しない場合もあります。患者さんとしてお越しになる方の多くは一労働者であり、労組が機能していない、あるいは存在しない場合、守られにくい状況が生じることもあります。

 特定の立場を支持するかどうかにかかわらず、いざという時に支えとなる仕組みがあるかどうかは重要なポイントです。
 

このように、政治色・宗教色・労働組合の有無などについても、ある程度情報を得たうえで入社されることで、後からの負担を減らすことにつながるかもしれません。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分