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844.母健連絡カード

2023.06.06

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 最近、知り合いの後輩からおめでたのニュースを立て続けに聞いています。
 妊娠すると母健連絡カードの利用が推奨されています。これは正式には母性健康管理指導事項連絡カード、というもので、法に基づいています。詳しくは男女雇用機会均等法第13条に規定されています。

①女性が、健康診査等を受診し
②医師から通勤緩和などの指導を受けた場合に、医師等に母健連絡カードに必要な事項を記入してもらい
③女性従業員は母健連絡カードの「指導事項を守るための措置申請書」欄に必要事項を記入した上で、事業主に提出し、必要な措置を申し出ます。

そして、女性従業員から母健連絡カードが提出された場合、事業主は母健連絡カードの記載内容に応じて男女雇用機会均等法13条に基づく、適切な措置を講じる義務があると言うことです。

 具体的には

1)時間外、休日労働、深夜業の制限
2)変形労働時間制の適用制限
3)軽易業務転換
4)危険有害業務の就業制限

 などがあります。

 女性もこのような知識は得ておいた方が良いと思われますし、男性もぜひこれらについて学びを深め、良きパートナーとなってくれたらと思います。

843.コロナワクチン接種に行ってきました

2023.06.05

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 終末は医療関係者としてのコロナワクチン接種を受けて参りました。
 コロナ5類以降に従い、当院でも、

・サーモメーターの検温廃止
・アクリルパーティションの除去

 を行い、相談しやすい雰囲気作りに努めています。

 それに伴い、医師もリスク管理として予防接種を受けています。

 尚、医師会からも医療機関内ではまだマスク着用をお願いしている状態ですので、当院ご来院の際もマスク着用は引き続きお願い申し上げます。

842.祝ご開業!いがちゃんクリニック

2023.06.04

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 当院も3年目に入りましたが、親友がこの度、6月6日より開業することになりました。
 大和西大寺駅徒歩10分、いがらしこころの診療所。通称いがちゃんクリニックです。

 奈良県発の、訪問診療を手とする、精神科クリニックです。

 五十嵐達夫先生とは大学時代寮が隣という関係で始まり、飲み友達です。結婚式でもスピーチさせて頂きましたし、関西旅行の際は家族ぐるみで食事もしました。

 私が悩み事を抱えていた時はじっと傾聴してくたりと、学生時代から精神科医としての素養が高かったのだと思います。

 奈良の精神科で医局長まで務めて、アウトリーチ系のクリニックで研鑽を積み、鋭意準備を終えての開業となります。私自身も、開業してから、通院しきれない方が結構いるのに後から気づいて、訪問診療も可能にしておけば良かったと思ったのですが、訪問診療となると、軽自動車等を用意したり、同道して頂く看護師も必要でしょうから、それなりのノウハウや物理的な準備も必要でしょう。

 奈良のみなさまが、安心して暮らせるよう、親友の門出をお祝いしたいと思います。

841.道具を変える

2023.06.03

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 道具をリニューアルすると、生活が一新することがあります。
 最近の話題としては、家族がシャワーヘッドを買ってきました。据え付けのものを長年使用していて、別に壊れたわけではないのですが、毛根にまで行き渡る?という触れ込みのシャワーヘッドのようです。毛根に効くのかは分かりませんが、確かに繊細な水が行き渡り快適でした。

 その前の道具の変更と言えばコンロでした。
 コンロも20年程使って古くなったので、リニューアルしたのですが、魚焼きグリルがマイコンで多機能化しており、キャセロールでオリーブオイル蒸しを作ったり、アクアパッツァを作ってみたり、フランを作ったりと、色んなことが出来て、文字通り生活が一新しました。

 ボニーク買った時も、低温調理の良さが分からなかったのですが、その辺の胸肉がホテルの棒棒鶏のような出来になったのは衝撃でした。

 圧力鍋は結婚当初に叔母からプレゼントしてもらったのですが、非常に使い勝手が良く未だに現役です。あまりにも気に入ったので、大切な後輩のお祝い事にもプレゼントしました。

 いずれも、なんでもっと早く知らなかった、変えなかったのだろう、と思ったものばかりです。何か少し気分を一新したい時、本当に良い道具を手に入れてみるのも一つの手かもしれません。

840.石井広志先生にお越し頂きました。

2023.06.02

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 千葉県市川市の歯科医師会長、石井歯科医院の石井広志先生にご来訪頂きました。かれこれ20年来のお付き合いでかわいがって頂いています。

 歯科の腕前もさることながら、自律訓練や臨床催眠も使いこなして、緊張する人の口を巧みに開けさせてしまう技術に、M.Yapko博士からも、こんな歯科医に掛かってみたいと言わしめた先生です。

 心身医学、自律訓練、催眠系と色々オーバーラップする学会ではいつもご指導を頂いています。元気を頂いてまた明日から頑張ります。

839.3年目

2023.06.01

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 R3年6月1日に開業し、今日より3年目となりました。
 2年間のご愛顧誠にありがとうございました。

 潰れないでやってこられたのも皆様のおかげさまと感謝しております。

 相変わらず、初診を取ってくれるクリニックってなかなかないみたいで、ある日は唐津、ある日は、博多区、と結構広い範囲から初診の方が受診して下さいます。
 当院では開業当初より毎日新患を受け容れられるシステムを構築しており、心理士や看護師と言ったスタッフが、予診を取ったり、上手く回るよう腐心してくれていますし、再来の患者さんたちには初診枠を確保出来るよう予約を融通して頂いています。

 おかげさまでIDも1000を突破し、勤務医時代の5~6倍のペースで新しい方にお目にかかっています。最近は2年経ったこともあり、1年間のSSRI等維持療法を完走し、治癒終診となる方も出てきています。きちんと維持療法を終了された方は再発リスクが格段に減りますので、当院では出来る限り維持療法を完遂して頂くようお伝えしています。

 今後も皆様のお役に立てますよう地道にボツボツと、新患も受け容れながらやっていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

838.梅雨入り

2023.05.31

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 九州地方も梅雨入りしたようです。

 ジメジメと雨が降るだけで気が滅入るなんてこともありますし、最近は線状降水帯とかゲリラ豪雨とかで、想定外に大きな被害に遭うこともありますから、備えも必要です。自宅のハザードマップを確認したり、避難所の学校や公民館などを認識したり、お水などの備蓄を置いておくことも大切です。

 それはそうと、雨でも受診などの用事があるとどうしても出掛けなければならないこともあります。そういう時に気持ちが折れないように、撥水性の合羽を買っておいたり、長靴などを用意しておいたり、鞄を保護するカバーを備えておくのも良いことかもしれません。濡れた時用に、乾いたタオルを2-3枚用意するのも良いでしょう。

 沢山濡れないようにとか、濡れた時に大丈夫なようにとか備えておくのは心理学的も、不慮のイベントに対する普段からの防衛や準備状態を象徴しています。用意周到なだけで打ち勝つチャンスは多いものです。

 諺にも備えあれば憂いなしと申しますし、普段から、出来る備えは出来るだけやっておくことが鬱になりにくいポイントかと思っています。

837.父親学級

2023.05.30

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 当院の近所には、東野産婦人科さんといって、福岡市でも有数の評判の良い産婦人科があります。院長の東野純彦先生は3万件に及ぶお産に立ち会った経験を元に、「幸せになる覚悟」「知っておくべき産後の妻のこと」という著書を世に出されました。

 毎年20万件にも上る離婚は、結婚3年以内が多く、特に2年目が最も危機的なのだそうです。

 男女の決定的な違いを知識として知り、お産前後に女性がどのような苦労しているかを夫が理解することは夫婦にとってとても大切で有益なことです。最近は両親学級や父親学級などが開催されています。
 夫が、妻の妊娠期間中などに積極的に夫や父親としての役割を学ぼうとしたカップルは、この危機を乗り越えて長く続くようです。多忙なご主人を父親学級に連れて行って、妊婦体験や湯浴みの学習をさせたおうちでは、幸せに暮らしている方もあるようです。

 これからのカップルは両親学級や父親学級の活用をご検討頂いてはいかがでしょう。

836.良くなろうとしすぎると

2023.05.29

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 鬱、とは、辛い、という体験の残響効果、という説があります。トランス療法で有名な中島央先生の研修で教えて頂きました。
 
 残響効果なので、鬱に入ってからは、実態はないわけです。

 その状態に入ってから、これからどうしよう、将来が不安だ、とか、治るために努力しなければ、お酒は飲まず早寝早起きをしよう、と頑張る人がいます。
 もちろん、禁酒や規則正しい生活リズムは好ましいものであり、推奨されています。
 しかし、あまりにもそれに囚われて、四六時中、生活リズムを頑張りすぎたり、どうしようどうしよう、と考え続けていますと、実はその空回りが残響効果を続けさせる原因となり、延々と鬱から脱出出来ないことになります。

 意外と、考えないことにした、悩まないことにした、ということになればすみやかにすっきりしてこられる方もおられます。

 楽しく筋トレしたり自炊出来るようになればしめたものですが、それにこだわりすぎたり囚われたまま空回りをしていると、鬱から脱出しにくくなります。そういう時は一端あれこれ大脳で考えるのをストップすると無意識が正しい方向性に動き出すようです。

 一端、考えすぎるのを止めて、ぼーっとしていると、良くなってくることもあるようです。少しお試し頂いてはいかがでしょう。

835.交叉耐性

2023.05.28

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 みなさんは交差耐性という言葉をお聞きになったことはありますか。
 日本救急医学会のHPによりますと、

ーある薬物に対して耐性が形成された時に,その薬物と類似の構造や作用を有する他の薬物に対しても耐性が生じることを,とくに「交叉耐性」という。ー

 と書かれています。

 こう書かれていると大変難しいような印象もありますが、良くあるのは睡眠薬や抗不安薬として用いられているベンゾジアゼピン系の薬物とアルコールの交叉耐性です。

 逆に、アルコール依存に陥った方は、ベンゾジアゼピンを適量用いて漸減していくことで離脱が可能となることも知られています。これの原理は、厚労省によりますと、ベンゾジアゼピンはアルコールと同じく脳内のGABA受容体に作用部位を持ち、アルコールとの交叉耐性を用いて離脱症状を軽減する、ということのようです。

 離脱症状の軽減にも使えますが混ぜて飲んだら溶媒として機能して、悪酔いする恐れもあります。

 お薬を処方されている場合は飲酒を控え、出来る限り指示通り内服して頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分