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1324.【お知らせ】オカリナとピアノのコンサート第7弾

2024.09.24

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 いつも満席のご好評を頂いています、糸島市末永の田園喫茶ワイルドベリーコンサート。11月10日は第7弾として開催させて頂きます。

 ご予約はワイルドベリー様(092-331-5705)へお電話でお願い致します。


 

1323.二郎系ラーメン

2024.09.23

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 知り合いに二郎系ラーメンが好きな人がいるので、自分もたまにはと思い先日行ってきました。

 よく知らなかったのですが、二郎系ラーメンとは、

極太麺(ほとんどうどん?)
背脂たっぷり
ゆで野菜たっぷり

 で真似のしやすいラーメンだそうで、全国にも広がっているようです。

 たいがいのものは食べるの遅くないのですが、結構時間が掛かった上に、翌日、1.2kgも増えました。

 もうおじさんには二郎系は無理かもなぁと反省。

 美味しかったのですが、ダイエットの観点からは好んで頻繁には行かないかと思います。

1322.中秋の名月

2024.09.22

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 先日は中秋の名月があったようです。
 うっかりしていたのでお団子を作り損ねたのですが、ベランダから家族と月が見られたので良しとしました。

 明治の頃は、I love you.を訳しかねて、月がきれいですね、なんて意訳した何て逸話がありますが、月がきれいですねでは、あなたが好きとは伝わりません。
 ただ、それを逆手にとって最近の作品などでは、月を見ながら好きな人に「月がきれいですね」と敢えて言うなどという作風もあるようで、そのままの意味にも取れる安全弁を確保しながら、文学的な素養があればI love youを埋め込むような関わり方もあるようです。

 お月見を楽しめる余裕がもしなかったら、少しワークライフバランスを見直して頂くのも良いかもしれません。

1321.中毒財

2024.09.21

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 大阪大学の池田新介教授の研究によると、たばこを吸う人の多くはギャンブルもやるし酒もやる、と言うことだそうです。さらに、たばこを吸う人は吸わない人よりも不幸であり、その不幸の程度は年収が200万円減ったのと同じだと言います。スモーカーやギャンブラーは、住宅ローン以外の夫妻を抱えている比率も高いと言います。

 池田教授が、何を以て「不幸」といっているのか?という疑問は残るものの、経済的・精神的豊かさが減っているということを言いたいのかなとざっくり理解しておこうと思います。

 もちろん例外はありますし、個人の主観も大切ですから、決めつけることは良くありませんが、俯瞰的に見た場合大体そうだという理解で良いでしょう。

 喫煙、飲酒、ギャンブルは依存症になりやすいという共通項があります。こうした財を経済学では「中毒財」と言うそうです。
 中毒財の特徴は、中毒財を今消費することからの満足度は、過去に中毒財をより多く消費していれば消費しているほど大きくなることにあります。池田氏によれば過去の喫煙量が多いほど、今日の一本はうまく、同様に今日の一本は明日以降のたばこをさらにおいしくする、とのことです。

 中毒財による害を減らす方法は主として2つが提案されており、一つは販売の禁止、一つは価格引き上げです。

 たばこなどはずいぶん価格が上がったようです。購入を困難にすることに加え税収が増えるメリットもあります。
 福岡大学の万軍民准教授によれば、たばこ価格の10%上昇は1年後の喫煙量を6.56%減らしたと言います。WHOでもたばこの課税が有効と報告しているようです。

 当院では色々困っている方のご相談を受けていますが、経済的にしんどいはずの人が、結構飲酒喫煙が多かったり、心配になるケースも少なくありません。これらも、上記に述べたような中毒財の消費と不幸な度合いの関連といえば、そうなのでしょう。

 医療機関なので、お薬をお飲み頂く場合には、禁酒のお願いをすることになりがちです。

 禁酒が出来、医療に乗っかって内服が出来ると、少しずつ幸福度が上がっていくようにも見えます。

 中毒財の使用、中止などについては今後も、より良い生活への導入という観点からも注視していきたいと思います。

データの引用元:競争と公平感(大竹文雄著)

1320.合理的配慮

2024.09.20

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 心療内科で拝見する病気には、有名なところで、過敏性腸症候群(IBS)などがあります。これは緊張するとおなかが痛くなったり下痢をしたり、排ガスしたくなるなどの症状でお困りの病気です。
 令和の時代となり、車椅子や視聴覚障害への対応などが当然視されてくる中で、これらの病気に関する合理的配慮も認められるようになってきているようです。尤も、対応する側の現場の負担は増えているのかもしれませんが・・・。

 そろそろ共通テストの願書を提出していくような時期かとは思いますが、トイレが近いために出入り口付近を希望されたり、少人数受験を希望されたり、最前列または最後列を希望されたりと合理的配慮を求める声があります。最前列を求める方は視野に他の受験生が入り込むと緊張するという訴えで、最後列を希望される方は、前の方で後ろからの視線を感じる時になるという感覚のようです。

 近隣でもなかなか中高生を診療しているメンタルヘルスクリニックがないようでして、当院ではこれらの合理的配慮を求める診断書の作成にご協力をさせて頂き、過去にも実績があります。症状を客観的に評価した上で、必要な書類に記載が可能ですので適宜ご相談頂ければと思います。

1319.サンクコスト

2024.09.19

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 サンクコスト(埋没費用)とは経済学の用語で、一度支払ってしまった費用や時間で、もう取り戻せない物を指すようです。具体的には映画やコンサートのチケット代がこれに当たります。支払った時点でそれはサンクコストとなり、面白かろうが面白くなかろうが、そのお金は返ってきません。面白ければ最後まで楽しんで帰れば良いですし、面白くなければ切り上げて退出するの一手ですが、なかなかそうも出来ない心情も事実でしょう。

 サンクコストが発生した場合に考えるべきことを、行動経済学者の大竹文雄氏は二つの要点にまとめています。

1.将来のことのみに集中する
2.過去を悔やまず前を向く

 いずれもサンクコストのことを忘れて、前を向いてやってみると、サンクコストだと思った努力が別の形で地力になっていたりします。

 このようにセラピーやポジティブ心理学だけでなく、行動経済学の観点からもサンクコストを忘れて今やるべきこと、将来のことに集中することは有益だと言うことが分かるでしょう。とはいえ、なかなか感情のしこりが取れないとか、気持ちの整理が出来ない方は、ご相談頂ければと思います。

大竹文雄著 あなたを変える行動経済学(東京書籍)

1318.風の電話

2024.09.18

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 岩手県の大槌町には亡くなった方と話せると言い伝えられる、風の電話というものがあるそうな。盛岡から100キロほど離れていました。私はこの存在を知らなかったのですが、学会参加の際に友人が行くと言っていたので同道させて頂きました。

 仏教原理主義者だった父なら、そんなものは迷信だとでも言いそうなものですが。こういうのは、迷信かどうかと言うよりはそれをメディアとした一つの喪の作業です。

 100キロの道を気心の知れた友人と語らいながらドライブすることもそう。
 行ってみたら、線のつながっていない黒電話が設置してありました。まあそんなものではあるのですが、一応交代で電話ボックスに入って、律儀に掛からない電話に亡き友の電話番号をダイヤルで回しました。
 ノートには日本語や英語で沢山の思いを綴っている人がいました。人に読まれるのが恥ずかしかったのでイタリア語で3行だけ書きました。

 何で勝手に早く死ぬのか。
 その後大変だったんだよ。
 先生のいない学会はつまらないよ。
 でも頑張るから見守っていて。

 と言うような文句を言ってきました。もちろん返事はありません。

 宮古や大槌町の辺りは、お家が新しかったです。これは、手放しで新しいと言えるものではなく、おそらく水害などで建て替えざるを得なかったのではないかと思うと切なくなりますし、浪板駅にはここまで津波が来たという信じられない高さを示す石碑がありました。

 風の電話はその奥にあります。

 彼が亡くなって半年。また一つ喪の作業が進みました。

1317.ひっつみ

2024.09.17

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 盛岡では冷麺の他に「ひっつみ」という物も頂いて参りました。

 練った小麦粉をひっつかみ、投入する、と言うことらしいです。
 大分のだご汁に似ている気がしますが、だご汁は肉の代替がだごであるコンセプトから肉が入っていない印象でしたが、ひっつみは鶏肉も入っていました。だご汁は味噌ベースだったような気もしますが、ひっつみは醤油ベースのやさしいお味で非常に食べやすかったです。個人的な記憶なので、正式の物ではないとか、定義と違う点などがあっても、ご容赦頂ければ幸いです。

 調べてみると大分のはだんご汁らしく、だご汁は熊本だとか、ベースは味噌も醤油もありだとか、肉は入っているものもあるらしいとかで、お店や地域でも違いはありそうです。経験の少ない物から見ると、まあ似ている気がしてどっちも美味しい、といういい加減な食レポになります。

 おいしいひっつみに会えて大満足。今回はただの食レポです。

1316.第34回、ブリーフサイコセラピーシンポジウムに登壇して参りました

2024.09.16

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 週末は岩手県は盛岡市、岩手大学へ出張していました。

 9月14日、学会主催シンポジウム 中島央先生追悼企画、シンポジスト

 9月15日、自主シンポジウム、「トランス療法とは何だったのか?」指定討論者

 の2席を無事に務めて参りました。

 終わってほっとしたところです。

1315.適切な療養期間

2024.09.15

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 メンタル不調は年々増加しています。当院の8割は休職のご相談といっても過言ではありません。
 2015年に発表された西浦千尋氏による研究によりますと、複数の日本の民間企業を18ヶ月追跡し、復職率が以下の様だと言うことが判りました。

1.3ヶ月までに復帰した人:35%
2.6ヶ月までに復帰した人:58%
3.12ヶ月までに復帰した人:71%
4.18ヶ月までに復帰した人:75%

また逆に退職率は

1.3ヶ月で退職:3%
2.6ヶ月で退職:7%
3.12ヶ月で退職:11%
4.18ヶ月で退職:12%

 ざっくり言うと、メンタル不調者は、半年で6割弱が復帰、1年で7割強が復帰と言えますし、四分の一の人は、1年半経っても復帰出来ないことがあるようです。

 休職期間についても調査があります。労働政策研究・研修機構のデータによりますと2012年の調査では、

1年未満休職  42.9%
1~2年休職   29.5%
2年以上休職  19.0%

 これらのデータは絶対的なものではありませんが、当院でもこれらを参考にして、ご相談頂いたケースに個別に応じて、最も適切と思える休業指導や治療を行って参りたいと考えております。

文献:西浦千尋他「民間企業における長期疾病休業の発生率、復職率、退職率の記述疫学研究(2015年)
独立行政法人労働政策研究・研修機構「職場におけるメンタルヘルス対策に関する調査(2012年)

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分