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574.アンヘドニア

2022.08.31

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

アンヘドニアとは?

国立研究開発法人・認知行動療法センターのHPによると、アンヘドニアとは以下のようなもののようです。

「アンヘドニアとは、ポジティブ感情の低下、意欲の減退、報酬に対する感受性の低下、喜びの喪失などといわれているものです。アンヘドニアはうつ病の中心的な症状の1つですが、うつ病に限らず様々な疾患(例えば、統合失調症、強迫症、外傷後ストレス障害など)においてもみられる症状です。」

 やる気がなくなったり、褒められても感動しなかったり、素敵な作品や物語を見ても感動できないということになるようです。認知行動療法センターのHPなので、ポジティブ価システムのための認知行動療法に誘導する文章になっていますが、うつ病・PTSDでも良くあることなので、当院では、病歴を丁寧にお伺いした上で、必要であればSSRI/SNRI等の薬物療法も行いますし、睡眠衛生指導も行います。その上で、ブリーフセラピーやトランス療法を中心としたセラピーを行って参ります。

 みなさんも、褒められても素直に喜べなかったり、素晴らしい作品に出会っても心が動かないなと思ったら、アンヘドニアかもしれません。アンヘドニアっぽいな、と思われた時は、一度ご相談頂いてはいかがでしょう。

573.助かっているのに助からないと思っている

2022.08.30

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 大山名人が一度名人位を奪われ失意の底にある時、支援者の方から頂戴した言葉だそうです。

 大山名人は、若い人が死ぬしかない、という時に、そこまで未来を見通せるほどあなたはすごい人なのか、と問いかけたくなるようなことも述べています。未来は分からない訳なのだから、良いことがあるかもしれないというわけです。その辺は勝負師として生きた人とセラピーに関わる私共では表現の方法は異なるのかもしれませんが、客観的に見て、まだまだ助かっているにもかかわらず、主人公自身が助からないと思い込んでしまっている、というのは良くあることかもしれません。

 袋小路に迷い込んで落ち込んでしまっている方には、ぜひ御受診頂きたいと思います。
 視野を広げたり、何とかなると思えるよう、鋭意面接に取り組ませて頂いております。

572.虫の音

2022.08.29

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 朝からクマゼミの鳴き声が聞こえなくなり、随分経ちましたが、夜は公園の近くなどに行ってみますと、秋の虫の音がするようです。日中はまだまだ暑い日々ですが、一歩ずつ秋は近づいてきているようです。

 四季折々の変化に気づけるのも心の余裕というもの。

 みなさんは、どんなことで季節の変化をお感じでしょう。

571.不動心

2022.08.28

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 私は将棋が趣味です。今は名人は渡辺明さんですが、十五世名人の大山康晴名人が「不動心」という本をお書きです。
 大山名人は師匠が木見九段で、兄弟子に「新手一生」という創造的な理念を座右の銘にした、升田幸三実力制第4代名人がいました。気持ちが弱ると升田さんに名人を奪われたりして、メンタルを保つのも大変だったようです。

 大山名人は、升田さんに名人を奪われても、常に一定の不動心を持とう、と心がけられたようです。名人対名人の対決に、凡人たる我々がどこまで学べるかは分かりませんが、負けても向上する不動心を持ち続けることも大切なことのようです。

 もし、ご興味があれば、この御本を入手して頂くのも「一手」かと思いますが、皆様は、ご自身の不動心のためにどのような心がけをなさっておいでですか。

570.音で聞く秋の足音

2022.08.27

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 お盆を過ぎると朝のクマゼミの大合唱が聞こえなくなりました。
 クマゼミは朝に交配相手を探すためによく鳴くのだそうで、朝騒がしいのはクマゼミの性質のようです。それが最近はめっきり鳴いていませんから、蝉のピークも過ぎたのでしょう。
 猛暑になる前は8月の終わりになっても蝉は鳴いていた印象がありますが、最近はものすごく暑いせいか、幼虫たちも早く羽化してしまうようで、今年羽化する蝉たちは弾切れになったのかもしれませんね。

 まだまだ秋が来そうな雰囲気は実際には感じ取れないのですが、朝耳に入る音の変化からも、秋は少しずつ近づいてきているようです。みなさんは、季節の移ろいをどんな所で感じておられますか。

569.ちょっとスマホをやめてみる

2022.08.26

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 夜更かし、倦怠感のある若い子の相談の折、スマートフォン(スマホ)のやり過ぎが疑われるケースがあり、23時以降は親に渡して寝てはどうか、というとても当たり前だけれど単純な提案をさせて頂いています。

 だいたい効果があるようで、早く眠りにつくことが出来、朝も起きられるようになるようです。以前からも親との話し合いはあったようですが、やはり第三者が提案するのは親子の小競り合いとはまた違ってインパクトがあるようです。

 深夜にスマホを持っていないといけないということはほぼほぼありませんから、睡眠時間が足りないとか、寝付けない時にスマホをいじってしまうという方があれば、一旦お控え頂いても良いかもしれません。

568.火ばさみ

2022.08.25

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 銀行などに用事がある時に、時々火ばさみと携帯用ゴミ箱を持っていくことがあります。
 せめて道中くらいきれいにしておこうということですね。
 エンゼルスの大谷投手も、マンダラの中でゴミは拾う、という心がけのようです。

 私はそんなに出来た人間ではないのですが、無理のない範囲で思いついた時くらいはやるようにしています。圧倒的に多いのはタバコの吸い殻です。もういちいち腹を立てることもなくなってきたのですが、喫煙者の方にはマナーの向上をお願いしたいと思う日々です。

 どうしても目立つ場合は直接手に収めて帰る時もあるのですが、やっぱり火ばさみがあると効率よくゴミを回収できます。

 これからもちょくちょく火ばさみを持って出掛けようかと思っています。

567.生殖性

2022.08.24

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 生殖性という言葉があります。もちろん、不妊や妊孕性の時にも使うかもしれませんが、本稿では、心理学的な意味での生殖性とします。

 生殖性というのは、生殖が子孫を増やすということに対し、自分の知識や理念・技術などを後進に普及させて、継承者を増やすことだったり、あるいは、自分が出産や授精をしなくとも、植物やペットを育成したり増やしたりして行く様にも使えるでしょう。

 適応障害や鬱の方が、回復期に来ると、ふと、当院に置いている植物に興味を持ち始めて、購入して帰られる場合もあります。春から夏にかけては、グリーンも伸び伸び成長するので、その様を見るのも楽しいものです。回復期には生殖性にも興味をお持ちになる方もいるようです。それも回復の一つの形かなと思って応援しています。

566.次世代へつなぐ

2022.08.23

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 研究会の会場などでとてもお世話になっていた先輩が、ご年齢やご家庭の事情で一旦退かれることになりました。とても残念ですし、さみしい気持ちもあります。
 常々言われていたのは、セラピストの育成ももちろん大切だが、松原の持っている理念や技術をぜひ若い医師にも伝えてもらいたい、ということでした。
 私としてはどんな若手にも門戸を開いていて、受け容れてきたのですが、催眠や無意識の話となると、面白くはあっても自分がやろうと思わないのか、続かない人も多くて、不完全燃焼感もありました。
 最近はとても将来性のある若手が、学んでくれて、とてもありがたいと感じています。

 頭脳も感性もとても優れた彼らはいずれ大きく羽ばたいていくのでしょうが、次世代に何かを渡せるのであれば、それはとても有意義なことだと思います。

 これからも、何かを伝え続けられるように、自己研鑽も継続していきたいと思います。

565.写真

2022.08.22

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 最近はスマートフォンの能力も随分向上して、誰でも写真を撮れる時代になりました。

 一時期はコンデジとスマホの競争もあったようですが、今や完全にスマホの勝利となり、それ以上のスペックを求める場合は一眼レフと、後は写真を撮る技術そのものという話になりつつあるようです。

 技術の巧拙はもちろんあるのでしょうが、家族写真など節目節目に記録を残しておくことはとても大切なことです。

 撮影した瞬間にあとあとそれほど大事ではないと思っていたとしても、被写体の自然な表情だったり、その瞬間が一期一会の最後の機会になることもあり、案外写真で記録を残すことはバカに出来ません。

 ですので、お時間や経済に余裕があれば、出来るだけ写真は残しておかれたらと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分