ブログ

634.キエーロ

2022.10.31

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 キエーロを始めてみました。コンポストとも言うようです。

 土の力で生ゴミを分解する物です。

 田舎生まれなので、元々、歳を取ったら裏庭で畑でもやりたいとは思っていたのですが、福岡の都心のマンションにいてはなかなか裏の畑が得られません。かといって、本当に畑を買うなり借りるなりすると、草取りからの管理は大変そうです。我が家のベランダは殺風景で、洗濯物干し場以外は何もないのですが、開業して、皆様から様々な植物を頂き、またそれらをお裾分けしたりする内に、自然の力に興味を持つようになりました。
 生ゴミ処理は、昔、うちの子達が行っていた、私立学童預かり所で、若い女の先生が、そういうことにまめな方で、施設の庭でやっていたようです。すごいなぁ、まめだなぁと思っていましたが、自分も割とまめな方だと気づきました。

 そこで衣装ケースで出来るキエーロをYouTubeなどで調べてやってみました。

 30cmの深さ、奥行き75cmほどの衣装ケースで、蓋が上に取れるタイプの物を買ってきます。
 黒土16ℓを3袋でだいたい埋まります。
 支柱になる柱を4つ。
 虫除けの網
 洗濯ばさみ(家にあったもの)4つ
 小さなスコップ
 重石

 があれば出来ます。

 日の当たる場所にキエーロを設置し、黒土を入れます。四隅に柱を立て、網をかぶせ、網の端は衣装ケースの縁に洗濯ばさみで固定します。上から蓋と重石を載せて完成。簡単でしょう?

 まだ始めて間もないのですが、まず、生ゴミが9割以上減りました。それでゴミ箱が全く臭いません。キエーロの方も臭いません。前に埋めた所が分解できているのか?それもわくわくドキドキです。

 みなさんももし良かったらキエーロ、始めてみませんか?

640.年齢と脳

2022.10.30

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 私も人生後半に入ってきました。若い頃は夜に数学とかどんどん解けたものですが、最近は夜になると脳のパフォーマンスがとみに落ちる気がします。暗記物などは朝やっておかないと、なかなか頭に入りません。色んな記憶術などを駆使すればある程度防げるかもしれませんが、脳には時間帯によってパフォーマンスが違うことがある、というご認識で良いのかと思います。
 逆に、パフォーマンスの良い時を考慮して脳を使っていくならば、まだまだある程度の年齢になっても単語やフレーズを憶えることは可能です。

 疲労や睡眠不足などもたたります。仕事などをしていると頑張り続けることに慣れて行くのかもしれませんが、脳のパフォーマンス等自分の生理的な環境は年々変化していきます。

 ご自身のパフォーマンスを引き出すには一日の過ごし方をどうするのが良いか、たまに見直して頂いてはいかがでしょう。

633.ケッタ

2022.10.30

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 ケッタというのは、三重県の中でも四日市地方に限局した、自転車を表す方言です。
 そこはチャリ、ではないわけです。

 先日、犬がいた季節(伊吹有喜)、という本を読んで、ケッタ、に再会し、その瞬間、始めて四日市の子にケッタと言われて、ケッタ、って、何?と問い直し、あー(田舎の子には)わかんないか、と同級生に言われた中学生の頃を思い出しました。ふるさとの、訛りなつかし停車場の、なんて歌がありますが、時期や地方が限定されているキーワードは一瞬で当時にタイムリープをさせるようです。

 一瞬で昔に戻ったり多くのことを思い出すキーワード、皆様にはどんな物がありますか。
 

632.躾ける力

2022.10.29

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 旅行でロンドンに行ったことがあります。
 クイーンズパークを散歩したと思うのですが、まず驚いたのは犬の多いこと。
 次に驚いたのは、犬の躾が良いこと。
 吠える犬、ふざけて迷惑を掛ける犬、いませんでした。

 本当か。と目を疑ったのですが本当でした。

 これがイギリス人の犬の躾の力なのかと思いました。

 最近は日本すごい、的なYouTubeも増えていて、確かに、ゴミ拾いをするとか、規律を守るとか日本人の素晴らしさももちろん誇らしく思って良いと思うのですが、他の文化の人達のすごさも見習うべき所は見習いたいものです。

 大英帝国が世界を席巻していた時代があり、やっぱり躾の力はすごいのだなと思いました。

 イギリス人といえば、美味しいご飯が作れるか怪しい(フィッシュアンドチップス)という話がある一方で、テニス、サッカー、ラグビー等、野球や柔道以外の多くのスポーツがイギリスでルールブックを作られている気がします。これに関しては私の勉強不足もあるかもしれないので正確かは分かりませんが。
 ルールブックを作ることは逆に言えば、ルールに書いてなければやってもいいという、狼藉可能な心性で、日本の言ってなくても神様(仏様、お天道様、お月様、お星様)が見てるから悪いことはしない、という心性と割と逆です。流石海賊行為を公認してのし上がっていった国家はたくましさが違います。

 植民地になった国の人を動物扱いするつもりは、私自身はありませんが、前近代の西洋人に於いては、非西洋人は犬猫と同じと思っていたとしても否定は出来ないでしょう(実際に奴隷にしたこともあり)。そういう差別的観点は関心はしませんが、現実問題として当時の西洋人の「常識」だったという前提からいうと、「躾ける力」というのは重要なものです。
 エリザベス女王の死去に伴い、英国連邦がクローズアップされましたが、今なお独立した国家のいくつかは、民主的ではあるけれども、象徴的に大英帝国の王を王としているようです。そういう風に控えめな支配も行って、反抗させないのもイギリス人の力なのかもしれません。

 躾ける力を、不当な支配に使うことが、本当に良いことかは再考しなければなりませんが、一方で、叩いて止めさせるなど、普段、稚拙な子育てから脱却し切れていないのが我々の現実です。

 他の国の人を奴隷にして躾ける、なんてことは現代許されざることです。しかし、一方で、ペットに社会性や規範遵守の力を付けさせることの出来る方法論には、我々も暴力や虐待のない子育てを目指すという意味では、良い所を学べる可能性はあると思うのです。

 大英帝国の黒歴史はさておき、より良い躾ける力が付くならば、他文化をはじめ色んな勉強が必要なのかなと思いました。

632.どうせ

2022.10.28

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 あまり使わない方が良いんじゃないかと思う言葉に、どうせ、というのがあります。
 どうせ、の後に来る言葉って、否定語になることが多い気がします。

 どうせ、だめでしょ、どうせ、辞めちゃうんでしょ。どうせ、上手く行かないでしょ。

 どうせ、が口癖の人は自他共に否定的なモードになっていますから、もし、変わっていきたいとか、楽に生きていきたいとお考えでしたら、このブログをご覧頂いた今から、どうせ、のご使用をお控え頂いてはいかがでしょう。

 家族にそういう人がいる場合は、その人がどうせと言いたがるのは自由なので、自分の安全のためには接点や刺激を減らすなど距離をとることになるでしょう。

 私は、セラピストとしての観点から、普段から脳内言語を改革した方が良いと考えています。たとえ口に出さなくても、そう思いがちな心性を変化させることは大切です。そういう深層心理からの働きを世の中で言霊と言っているように感じるのです。

 どうせ、について、思い当たることがもしおありでしたら、今日から改革して頂いてはいかがでしょう。

631.呪いを解く

2022.10.27

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 私も医学者である以上、リアルに呪いがあると信じているわけではありません。ですので、比喩的な物として捉えて頂ければと思います。
 本当の呪いかどうかは分かりませんが、心配事を解消しきれないと呪いが掛かっているような状態になります。

 締め切りを過ぎた原稿とか、未返却の本やアイテム、未処理の書類。そういうもの、ため込んでいませんか。

 誰かが悪意で呪う方法が実在するのかは分かりませんが、今の時代、迷信と言われていますし、もし可能だとしても、人を呪わば穴二つと申しまして、人を呪う時は、自分も同じような目に遭うほどの覚悟が要るようで、効率的なあるいは幸せな方法だとは申せません。

 原稿を書くのが苦手だったので、論文の締め切りは遅延すること多かった時期があり、そうすると、心配事は増えるし表情は暗くなるし、イライラするしで、他者に影響を出し始めるとろくなことになりません。最近はなるべくそういう期限は守るように心がけることにしました。先日、ある懸案事項が一つ解消し、とても肩が軽くなったことがありました。あ、呪いが解けたみたい、と思いました。

 未解決事案を抱え続けている時、懸念する自分の気持ちが重圧となり、誰に呪われたわけでもないのに、呪われているかのような重さが自分を襲います。割り切って懸案を解決してしまった時の爽快感は、なんでもっと早く解決しなかったのだろうと思うくらいです。

 もちろん、自分だけでどうして良いか分からないことがあるかもしれません。

 そういう時は、当院などでご相談頂ければと思います。お役に立てるかもしれません。

 呪いがある、ない、というよりも、懸案事項を抱えていると呪われているかのような重さが発生しうるので、医学的・心理学的な方法を用いて懸案を解決することこそ、呪いを解くような方法なのではないかな、と思っています。

630.待ったなし

2022.10.26

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 待った、というと何を思い浮かべられますか。
 多くの人は、将棋や囲碁で手を指した(打った)事後に、撤回・変更することか、お相撲の立ち会いのタイミングが合わない待った、のどちらかまたは両方を思い浮かべられるかもしれません。お相撲は、敵と息を合わせる、というなかなか世界的にも珍しい文化様式を持つスポーツです。スポーツと言うよりは元々、神事・仏事であったものが興業化されてスポーツ化したものでしょう。
 
 ボードゲームにおける待ったは、アマチュアでは時々あるようですがプロでは厳格に禁じられています。本当はアマチュアでもやってはいけないのですが、そういう認識なく横行している場合もあります。

 待ったが何でいけないかと言えば、リセットを掛けることによって、着手後にそれを前提として、敵方も思考をスタートしているにも関わらずそれを無にしてしまうので、やり直しと言うだけでなく、相手の持ち時間を奪う行為でもあるからです。

 競技も演奏・演技も、その1回が本番です。
 ということは、ミスや間違いをしても、それを前提に次の手を考えていくことになります。後戻りは出来ません。

 人間社会の中では、謝罪や修正が効くものであれば速やかに実行します。競技においては、差を付けられたとしても引き離されないようにひたひたと付いていくしかないこともあります。そういう辛抱は辛い時もあるのですが、結果を受け容れ、なお最善を尽くすということは、すべてにおいて重要なことであり、自己成長の糧になります。

 それがフィジカルにおいても頭脳においてもアスリート達の姿勢であるとするならば、辛いことを受け容れたり乗り越えて、なおそれでも最善を尽くそうとする姿勢に、私達は感動するのでしょう。

629.休みたくない

2022.10.25

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 鬱や不安の心理検査を行った上で、あまりにもスコアが悪い方には、主治医として休業をお勧めさせて頂いております。
 しかし、みなさん、親戚でもないのに、ほとんどの方が同じようなことを言われます。

・代わりがいない
・休むと迷惑を掛ける
・休むと復帰出来ないと思う
・もう少し頑張りたい

 とても真面目な気持ちでお仕事に向き合っておられることには、心から敬意を表したいと思うのですが、ちょっとお待ち頂きたいと思います。そういう方にはもう一度、お伺いさせて頂きます。心療内科での治療が必要と思って受診されたのではありませんでしたか。

 代わりがいない、迷惑を掛ける、のも本当だと思いますが、一方で能率が落ちたりミスを連発していたり、本来時間内に終われるものを終えられず、事業主が見たら無駄に残業しているようにはなっていませんか?

 給与というのは、対価に値するだけの仕事が出来て頂けるものですから、ご自分がお金が必要だからとか、生活の経済のためだけに得る物ではなく、契約した量と質の仕事が出来ることの対価でもあります。給与を受け取る責任もお持ちな訳です。
 ブラック企業状態だったりして、企業側に問題があることもありますが、原因がどちらとしても、能率低下やミスが多いときはやっぱりお休み頂いた方が良いのではないかと思います。また、休んだ時はそれなりに何とかなっており、それでどこかの会社が潰れた話は聞いたことがありません。

 ご自身の働きたいというこだわりに視野狭窄しているのも症状や状態の一つかもしれません。

 信頼頂いて診療を継続して頂く場合、出来るだけ申し上げる助言にお耳をお貸し頂けたら、と思います。

628.衣替え

2022.10.24

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 企業や学校だと10月くらいからきっちり衣替えしているのかもしれませんが、近年は多様性や合理的配慮も大切になっているため、一律までには至っていないのかもしれません。とはいえ、お彼岸を越えるとつくつくぼうしも鳴かなくなり、台風も来なくなったかと思えば急に冷え込むようになって来ました。
 先日のことにはなりますが、急遽、夏布団と冬布団も交換しましたし、夏用の薄手のアンダーシャツも来夏までしまうことにして、長袖などを出して参りました。

 先日ある方が羽毛布団を使ってみたら随分軽くて楽だったと報告して下さいました。
 衣食足りて礼節を知ると申しますが、寝具を充実させることは、思いのほか重要です。安眠は健康の基本になります。

 もちろん、我が家でも、冬布団に変えただけではなく、夏用のクールな敷物も片付けました。もう少ししたら毛布を出すなり、気温などに応じて少しずつ装備を変えていきます。ご自分自身で季節の変化を敏感に感じ、備えていけると良いですね。

627.目の前のことを誠実にやる

2022.10.23

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 人生相談というものは岐路に立った時とは限りません。危機を超えた後も、今後の生き様をどうして行こうかとか、大きな方針を相談したい場合もあります。

 その時に、もう絶対これだ!と思う選択肢が用意されていれば良いのですが、現状が暗中模索の最中ということも珍しいことではないでしょう。そういう場合は、敢えて大方針を立てず、目の前のこと、御縁を頂いたことを誠実にコツコツとやって見るというのはいかがでしょう。

 まだ、ご自身の能力が広く知られていない場合、頂いたお仕事を誠実にこなしていくと、依頼主が認めてくれたりするものです。評価が高くなればそこから紹介されることもあるでしょう。また、精度の高い仕事をしようと努力することによって、知識や経験値が増えます。そこからアイディアが閃いたり、道が開けたりすることもあるかもしれません。

 大方針が立ちにくい時は、不安になったり浮き足立つことを止め、今ある目の前のものと真剣に向き合って頂いてはいかがでしょう。コツコツやることの積み重ねから、見つかる物やつながることがあるかもしれません。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分