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1046.しょうがない

2023.12.25

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 若い頃、しょうがない、という言葉が好きではありませんでした。諦めずに取り組み続けることの方が重要だと思って居たからです。確かに、向上心や努力で達成出来る物については、しょうがないという言葉を使わない方が良いのかもしれません。
 しかし、色んな経験を積むようになって、しょうがない、ということもまた大事なことかなと思っています。

 亡くなった大切な人について、色々思いは溢れてこようとも、亡くなったこと、生前にもっと良くしておけば良かったと思うこと、それらは、しょうがないことです。亡くなった以上、もう何も出来ないのですから。済んだこと、良かったことにせよ悪かったことにせよ、そういうことに、しょうがない、と思うこともまた生きていく上で大切なことなのかもしれないと思っています。

 健全な諦め、と同じかもしれませんが、済んだことを済んだこととして認識していくことも、次に向かうためには大事なことです。ただ、反省や考えることを放棄すると言っているわけではなく、時間を巻き戻すことは出来ないけれども、反省すべき所は反省し、改善できるところは改善し、でも、いつまでも悔やんでばかりはいない、ということになるのだと思います。

 そういう意味では、有意義なしょうがない、ということもあるんじゃないかなと思っています。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分