ブログ

1370.旅立ち

2026.03.31

ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 近隣の駐車場がなくなってしまったため、また公共交通機関で通勤しております。
 
春休みになったからか、学生さんが減るため、席が空いていることもあり、少し過ごしやすく感じることがあります。

2月は逃げる、3月は去る、などと申しますが、3月は異動や卒業で別れの多い季節です。
4月からの新天地に、期待を抱きつつも不安を感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。

当院では、気持ちの切り替え方をご提案したり、自律訓練法でセルフコントロールを高めたり、臨床動作法で体の緊張をほどいたり、漢方薬や抗不安薬で不安を軽減したりと、さまざまな角度からこの時期の不安に対応しております。

 もしこのような、総合的な診療を望ましいと感じて頂いたのでしたら、ご相談頂いてはいかがでしょう。

1369.迷走神経反射

2026.03.31

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 迷走神経反射というものがあります。私も大学生の時に経験したことがあります。

 合谷という手のツボに鍼を打たれて電気を通した際、すぐに気を失い倒れてしまいました。
幸いすぐに回復しましたが、気合いとは関係なく、すうっと意識が落ちるような感覚でした。こうなると、腹圧や気合いでどうにかなるものではないということを身をもって知りました。

誘因としては、ストレスや寝不足、排尿後や起立などの姿勢変化、脱水などが挙げられます。

 過度な飲酒も、睡眠の質を低下させ脱水を招くため、翌日に起こりやすくなることがあります。
また、自律神経障害を伴う糖尿病の方でも起こりやすいことがあります。

 それでも十分に睡眠を取っているとおっしゃる方では、睡眠の質の低下を疑い、簡易ポリソムノグラフィーなどを行い、睡眠時無呼吸症候群の除外を検討いたします。

 心療内科的には、過度な恐怖や不安もこの反射の誘因となるため、治療対象となることがあります。

 当院では様々な観点から全人的に診療を行っておりますので、ご心配な方はご相談いただければと思います。

1368.狩猟免許診断書に対応しています。

2026.03.31

ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 時折、狩猟免許の診断書をご依頼いただくことがあります。罠猟に関するものが多い印象です。

最近は「狩りガール」などという言葉も見られ、女性にも関心が広がっているようです。

当院では問診に加え、MMSEなどの正規の認知機能検査を実施したうえで診断書を発行しておりますので、安心してご相談いただけます。

免許取得のための診断書が必要な方がおられましたら、ご相談いただければと思います。

1367.認知機能検査

2026.03.30

ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 認知機能検査についてのお問い合わせをいただくことがあります。
特に、ご家族が認知症ではないかというご心配が多いようです。

 当院では、長谷川式認知機能評価スケールやMMSEなどの認知機能検査を実施することができます。

前者は認知症の疑いのある方に、後者は美容師免許や狩猟免許の取得・更新時などに用いられることがあります。
 

また当院は、同じビルに六本松通りクリニック(脳神経外科)があり、MRI撮影が可能です。
VSRADという解析法を用いて、記憶に関わる海馬の体積を測定し、脳の萎縮の程度を評価することができます。
 

大きな病院で長時間待つことなく、一つのビルで認知機能検査とMRIの両方を速やかに受けていただくことが可能です。

このように、少し認知の相談をしたいという場合には、当院のような施設にまずご相談いただくことで、迅速かつ適切な評価が可能となります。
 
もちろん、複雑な疾患が疑われる場合には高次医療機関へ適切にご紹介いたしますが、同一施設で検査が完結することで受診のハードルも下がると考えています。

ご心配のある方がおられましたら、ご相談いただければと思います。

1366.うつ病診療ガイドライン2025

2026.03.29

ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 昨年末のクリスマスに、うつ病診療ガイドライン2025が発表されています。
300頁以上ある大作のため通読は容易ではありませんが、有名大学の先生方が担当箇所を解説してくださる機会などを利用し、テーマ別に少しずつ勉強を重ねています。
 

薬剤選択や維持期間などは、これらのガイドラインを参照しておりますので、安心してご相談いただければと思います。

1365.アロプレグナノロン

2026.03.28

ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 医学の世界は日進月歩です。
セロトニン仮説、ノルアドレナリン仮説に基づいて、SSRIやSNRIといった抗うつ薬が開発されてきました。

 今月発売になったのは、アロプレグナノロン(GABA受容体機能に作用する薬)という、また新しい機序のお薬です。
 
神経ステロイドという新しい分野に属するものとされています。

こちらのお薬は、2週間の内服で効果が比較的持続する点が特徴とされています。

もちろん、うつの治療はアロプレグナノロンだけで完結するものではありません。

 以前の記事でも触れましたが、聴覚入力や処理速度の苦手さなどから人間関係が緊張することもあり、ご本人の特性と社会的環境とのバランスを考える必要があります。
 

そのため、一般には専門医にかかり、無呼吸などの併存症があればその治療も行い、コーピングスキルが未熟な場合にはカウンセリングや認知行動療法を併用しながら、薬物療法を進めていくことになります。

 なかなか打開策が見当たらない場合に、新しい系統の薬を試してみることは理にかなっています。
状況を見ながら導入を検討してまいりますので、ご興味を持たれた方はご相談いただければと思います。

1364.小動物幻視

2026.03.27

ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 近年、精神医学のエビデンスでは、依存性のあるベンゾジアゼピン系(受容体作動薬を含む)の薬を減らし、オレキシン受容体拮抗薬を処方していくような潮流が見られます。
オレキシン受容体拮抗薬は、筋弛緩作用や依存性がなく、高齢者の方にも比較的安全に使用でき、夜間転倒のリスクも比較的少ないとされています。
 

ところが、悪夢の軽減が期待される薬ですが、副作用として悪夢を見ることがあるという、なかなか難しい側面も持っています。しかし、ほとんどの方は問題なく内服されています。

先日は、オレキシン受容体拮抗薬内服中の方から、天井や壁に虫が這っているという訴えがありました。

 添付文書によると、1%未満に幻視が生じるとされています。

虫を含めて、子ウサギが見えたり、蜘蛛が見えたりするものを総じて小動物幻視と申します。
 

私も臨床実習中に、脳外科手術後のご婦人が術後の体験談を熱心に話してくださったことが忘れられません。

「かわいいうさちゃんがいるの。それでね、こんにちは、かわいいね、って言ったのよ。」

 確かこのようにおっしゃっていました。

これは典型的な術後譫妄のエピソードです。学生実習の際には譫妄状態はすでに改善しており、意思疎通も可能でしたが、よほど印象的だったのか、その体験をはっきりと語っておられました。

睡眠薬などを内服している場合、譫妄といい、上記のような小動物幻視を伴うことがあります。もともと脳に大きな問題がない方でも、副作用として起こることがあります。

譫妄を防ぐためには、寝るときは暗くする、睡眠リズムを一定にするなどの工夫に加え、新しく処方された薬で症状が出た場合には、医師に相談のうえ中止や変更を検討することも大切です。

 不安なことがございましたら、ご相談いただければと思います。

1362.聴覚入力

2026.03.26

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

「これ、やっておいてね。」

と言われたはずなのに、
気がつくと完了しておらず、

「やってって言ったじゃない。」なんて叱られたことはないでしょうか。
 

 うっかり忘れるということは誰の身にも起こり得ることです。
 ただし、頻繁になってくると

「頼んだのにやってくれない」「依頼内容を忘れてしまう」
といった評価につながることがあります。

 発達障害とは限りませんが、一般に、聴覚からの情報入力が苦手な方がいらっしゃいます。つまり、言われた内容をメモリーに保持し、完遂することに苦手さがある方です。

 そういう場合は、上司や同僚に依頼内容を書いて渡してもらうようお願いしておくことが、双方にとって合理的な対応となります。
時に、程度の重い発達特性のある方では、受け取ったメモ自体を失くしてしまうこともありますが……。

 書面でやり取りする、メモを渡す、といった工夫によって衝突や摩擦が回避できるのであれば、生産的な対応となり得ます。
 これらの特性も知能検査で数値化し、フィードバックすることが可能です。
 

 この記事をご覧になって、ご自身やご家族にも当てはまるかもしれないと思われた方は、ご相談いただければと思います。

1361.処理速度

2026.03.25

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。
 

 語彙力が豊富でも手先が不器用であったり、口が達者でも作業が遅い、といったことに思い当たることはないでしょうか。それらは個性の一つかもしれません。
 

 当院には公認心理師が常駐しており、知能検査であるWAIS、WISCといった検査を保険で実施可能です。フィードバックとしての詳細な解説面接は別料金となりますが、ご自身の処理速度や作業スピードが平均的かどうかを知ることができます。
 もちろん、他の機能についても評価しています。

 ただし、うつ状態の時は低めに出ることがあるため、当院ではうつ状態の方にWAISを施行することは慎重に検討しています。

 もし、処理速度に自信がないなど思い当たることがあれば、当院のような専門施設で検査を受けることをお勧めしています。
 詳しくは診察の際にお尋ねいただければ幸いです。

1360.お金づかい

2026.03.24

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。

 むしゃくしゃするようなことがあると、ショッピングでもしたくなるのは人の常と申せましょう。実際、ショッピングモールやスーパーの陳列にはリラックス効果があるという報告もあります。

 自分への労いとして、役立つ、使える、大事に出来る、といった物がリーズナブルに手に入るのであれば、良いショッピングと言えるでしょう。
しかし、収入を上回るほど使ってしまったり、その後の生活が困窮したり、あるいはほとんど使わない物を買ってしまう場合には、浪費になっているかもしれません。

 どこからを浪費として線を引くのかという問題はありますが、ここでは分かりやすく、自分で後悔してしまうお金の使い方を浪費とすることにいたしましょう。
 

さて、お金づかいが荒くなるのは、何もせず経過を見ても良いのでしょうか?

もちろん、程度にもよりますが、甲斐性の範囲で単発的、ダメージがほとんどないものであれば許容できそうです。

 しかし、怒りっぽくなる、しょっちゅう周りと衝突を起こす、よく喋る、まとまりが悪い、無理な計画を立てて実行しようとするなど危なっかしくなってくると、躁状態になっていないかをチェックする必要があります。

軽躁エピソードには

・万能感・誇大感

・多弁
・不眠不休

・観念奔逸(話にまとまりがない)

・注意散漫
・目標指向性の行動の増大

・衝動的な行動(浪費・性的逸脱・無駄な投資)

などがあり、いくつか当てはまる場合には、治療が必要な双極性障害の可能性があります。

色々と行動出来てしまうと、むしろ自分は調子が良いと感じるために受診を控えてしまう方もおられます。

ご自身や周りの方がお金づかいが荒いと感じたとき、これらの症状が3~4つ当てはまる場合は、治療が必要なこともあります。

 お気軽にご相談頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分