289.長谷川和夫博士
2021.11.21
289.長谷川和夫博士
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
長谷川和夫博士が11月13日午後、92歳でこの世を去りました。博士は、認知症判断のスケール、改訂長谷川式簡易知能評価スケールを開発した認知症研究の第一人者です。
痴呆、を認知症と呼称改変することも呼びかけたと言われています。
晩年は自らが認知症になったことも公表し、啓発に努められました。
詳しいプロフィール等はネットの記事などをご参照頂ければと思います。
当院でもご高齢の方で記憶に自信のない方には、積極的に長谷川式簡易知能評価スケールを施行し、必要があれば1階の脳外科でMRIも撮影して頂いています。
私も一度だけ、長谷川先生のご講演を学会で拝聴したことがあります。
優れた方が亡くなるのは残念でさみしいことではありますが、現役の私達がそのスケールを使って臨床に貢献できるようにしたいと思います。
長谷川先生の偉大な功績を称えるとともに、感謝の気持ちを込めて合掌させて頂きます。
288.青桐
2021.11.20
288.青桐
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
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将棋は少し指すのですが、碁に至っては、30級くらいと思われます。母方祖父が強かったようですし、父も晩年はやっていたようなのですが、残念なことに未だ囲碁の魅力がほとんどわかっていません。それでも亡くなった祖父に、井目風鈴で1局だけ教えてもらったことはあります。
当院は六本松地区の草香江という字にあるのですが、以前は九大教養部がありました。その辺りに草香江商店街というものがあり、そこには偉大な囲碁棋士、加藤正夫名誉王座を生んだ土地だということです。タイトル獲得47期(2021年現在歴代6位)と言いますから、すごいものです。もっとも、囲碁は20冠以上持った人が沢山おり、7大タイトルが将棋よりも古くから争われてきたのでしょう。最高は趙治勲名誉名人の75だそうです。
六本松地区は、九大跡地が再開発され、裁判所が建ったり、マンションが建ったりしていますが、囲碁にもゆかりのある土地だったようです。
青桐、というのは加藤正夫さんを育んだ碁会所が青桐棋院といったようです。
自分のオフィスの土地が、知的好奇心旺盛な土地柄と言うことに改めて感心しています。
287.蝕
2021.11.19
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今夜は皆既ではないなかでは近年(1901~2200年の間で)、最長(208.4分)の月蝕があるようです。
14夜も肉眼的にほぼ満月でしたから、楽しみですね。昇る前から欠けているとのこと。東の地平線から昇ってきた時の満月は月出帯食、という、既に欠けた状態だそうです。蝕の最大は18時02分(97.8%)。蝕の終わりは、19:47だそうです。
青い光が散乱されるのに対し波長の長い赤い光は月面まで届くため、ほんのり赤くなるようです。
時には空を見上げて、天体の不思議に思いを馳せてみられてはいかがでしょうか。
286.脳と夜間の酸素
2021.11.18
286.脳と夜間の酸素
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以前、簡易ポリソムノグラフィーに対応しています、ということをお書きしました。
いわゆる「うつ」として受診される方の中に、隠れ無呼吸が一定数おられます。
無呼吸と診断出来た場合は、その後CPAPマスクを使用することがあります。抗うつ剤だけでなく、寝ている間に、CPAPマスクを着用すると、夜間の血中酸素濃度の低下を防ぎ、夜間十分に酸素が脳に行き渡ることによって脳の休養が十分取れるように思います。また、酸素濃度低下時は、首を絞められているのと同じようなものなので、苦しくなって睡眠ステージが浅くなりがちで、脳波上は起きてしまうこともしばしばあります。苦しくないと、睡眠ステージがしょっちゅう浅くなったり断眠したりすることは減りますから、その意味でも熟睡感が保てます。
無呼吸+うつ、の方もしばしばおられ、こういう方は薬物療法・心理療法だけでなく、「物理療法」であるCPAPマスクの併用が非常に有効です。CPAP+抗うつ薬で治療すると数ヶ月でみるみるうちに回復されるケースにも出会います。
朝起きてもすっきりしない、いびきをかくと言われる、太ってきた、など思い当たることがある方はひょっとしたら無呼吸が隠れている可能性があります。
当院では、お話を聞いて薬を出すだけではなく、無呼吸の除外診断も含めてトータルで治療に当たらせて頂いています。思い当たりそうな方は、ご相談頂ければと思います。
285.発達障害者支援法
2021.11.17
285.発達障害者支援法
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
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発達障害者支援法という法律があります。平成17年4月1日から施行されています。
かいつまんで言うと、発達障害に該当する方に対して、公立学校などでは、合理的な配慮を「しなければならない」と規定しているものです。
書字障害のある子どもに板書を強要しない、タブレットで板書を写真として撮っても良しとする。意味がなかなか理解できない子どもには、問題の問う意味を伝えるチューターを配置しても良い(答えやヒントは与えない)。試験などに際しても、予め申請すれば、それらの配慮が合理的と認められる場合は、「しなければならない。」
医療の確保、合理的な支援、啓発などを規定しています。
もしかして、発達障害があるのでは、というお問い合わせは老若男女頂いています。当院には非常勤ですが臨床心理士等心理スタッフを置いており、WAIS,WISC等の検査も施行しています。
必要に応じ、評価し、支援や配慮について提案させて頂いております。
該当しそうな方はご相談頂ければと思います。
284.竜王
2021.11.16
284.竜王
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将棋棋士の藤井聡太さんが、先日の竜王戦七番勝負に勝利し、竜王となりました。
竜王というのは将棋の駒で、飛車という縦横に動ける駒が、敵陣に成り込んだものです。今風に言えばレベルアップだったり、「進化」して、斜めにもひとマス動けるようになり、将棋の中では最も強力な駒になります。
将棋界最高峰のタイトルとして、最強の駒を銘しているようです。
竜王奪取によって藤井さんは史上最年少4冠と同時に、将棋界での首席となったわけです。
(なぜ竜王四冠で首席かというのは席次の問題なのですが、棋士の席次の決め方は本稿の本筋ではないので、将棋連盟のHPなどをご参照下さい。)
将棋の読みの深さが、既存の棋士にあり得ないほど深いという将棋の技術もさることながら、藤井さんは、この弱冠19歳という若さでいて、人格面や発言内容が非常に謙虚で大人びておられるように思います。このことには親ほどの年代になっている私も、我が身を振り返らざるを得ません。
常に将棋の神様、将棋の真理と向き合っているからこそ、どれだけタイトルが増えても傲慢にならずにいられるのでしょう。
爪の垢をもらってきても、なかなか足元にも及びそうにありませんが、私も命や心と向き合う医療人ですから、私自身、少しでも謙虚さを持ち続けられるように、竜王を見習いたいと思いました。
283.Long COVID
2021.11.15
283.Long COVID
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世俗にコロナ鬱などという造語もありますが、先日、九大の感染症の大事な所に関わっている先生のご講演をうかがったところ、Long COVIDとか、コロナ感染症が長引くことによる呼吸不全や疲労感の延長だけでなく、抑うつ症状が30%超、不安症状も10%超あるようです。感染症の専門家から見ても心療内科医が果たすべき役割は多いようです。
コロナで交流やストレス発散が減って辛い、という方も、専門家から見ても心療内科の相談を受けた方が良いということのようでしたので、当院でも積極的にそういう方のニーズに応えて参りたいと考えています。
もしよろしければどうぞご相談頂ければと思います。
282.切に生きる
2021.11.14
282.切に生きる
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
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作家で僧侶であった瀬戸内寂聴さんが亡くなったそうです。99歳とか。
知り合いの中では成瀬悟策先生より年上だったのかとか思ってしまいました。
その功績をたたえる番組も多い中で、彼女の言葉に「切に生きる」というものがありました。
一瞬一瞬の今を大切に生きる、という意味だそうです。
クリニックを経営していくのも必死ではありますが、相談に来られる方も、わらをもつかむ思いでいらっしゃることかと思います。切に生きる、という気持ちで、ご来談の方にもお目に掛かっていこうと、また心を新たにしています。
281.自分にOKを出そう
2021.11.13
281.自分にOKを出そう
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
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鬱になる方は自己効力感が低くなりがちのようです。
少しでも良くなるのに、些細なことでも自分にOKを出してみてはいかがでしょう。
朝ちゃんと起きた、OK。
歯磨きできた、OK。
そんなの当たり前じゃないかと言うことにも、OK。
その積み重ねが自分を褒めたりねぎらうことになるのかなと思っています。
お試し頂いてはいかがでしょう。
280.虹
2021.11.12
280.虹
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
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降ったり晴れたり、変な天気が続きましたが、きれいな虹の写真を頂きました。
雨も必要だし、雨が上がると虹も架かる。
水蒸気と光の屈折と言ってしまえばそれまでですが、外虹まできれいに撮れるのも珍しいかもしれません。
心が土砂降りでもご相談の後に、少し光が差してくれたらな、と思いながら診察に臨んでいます。