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399.防災

2022.03.11

399.防災

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 大切な防災のための3.11です。
 今年は友人が防災&コンサートを企画したこともあり、より防災意識を高めています。

 あの日、午後は医局のテレビを見た所、今はきっと再放送されない、津波がリアルタイムに自動車などをおもちゃのようにのみ込んでいくショッキングな映像が報道されていました。呆然とただただ立ち尽くすだけでした。

 宮城県には母方の系統があり、自分も福島の北岸で海水浴をしたことがありましたから、知らない土地ではありませんでした。
 なかなか、応援の診療等についても、当時の一人医長という立場からは、現地へ赴くことも出来ず、悶々としていたのを思い出します。

 普段から防災意識は大切ということで、自宅や職場周辺のハザードマップは確認しています。残念ながら、当院は川が氾濫した場合はあまり良い場所とは言えないようです。

 みなさんは、地図の確認や備蓄等の備えはなさっていますか?

398.平和楼

2022.03.10

398.平和楼

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 新天町の平和楼が閉店するようです。
 頻繁に通ったわけではないのですが、師の一人、故・松原秀樹先生の退職記念会の食事会をした思い出があります。
 リーズナブルで美味しい中華の食べられるお店でした。コロナ禍のために、閉店とのことです。せっかくまん延防止等重点措置も明けたのに、企業が大きいと大変なのでしょうか。

 秀樹先生の臨床は、催眠だけでなく、自律訓練法、行動療法などの素養を縦横に使い、臨機応変で柔軟でした。臨床家としての覚悟など、多くのことを教えて頂いたように思います。

 平和楼が閉まるのはさみしいですが、教えて頂いたことをフル活用して、日々の臨床に臨みたいと思います。

397.3月9日

2022.03.09

397.3月9日

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 3月9日という曲があったように思います。
 卒業シーズンと言うことでしょうか。学校によっては3月1日だったり、色々変わるようです。

 一つの区切りを迎えた時、達成したこと、至らなかったこと、満足したこと、後悔すること、色々ありますね。どれもが心の肥料になるわけですが、若い時はそうまで思えなかった気がします。

 ある過程を卒業する時、ご自身の努力を皆さんはどのように振り返られますか。

396.心で起こる体の病

2022.03.08

396.心で起こる体の病

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 故・池見酉次郎教授の著書、心で起こる体の病、という本を古書店から入手しました。

 推薦文を慶応の三浦岱栄先生、序文を日野原重明が書いておられます。
 まだ、痙性斜頸が心で起こる、とされており、黎明期の研究をまとめているものと判ります。

 大腸や胃の攣縮については、後の中公新書「心療内科」に掲載されたものとおそらく同じ物が掲載されていました。

 当時の設備で良くここまで精力的に心身医学の研究を押し進めたものだと感心しながら読んでいます。

 もちろん、最新の知識にアップデートしながら活用すべきですが、時には古書にほとばしる情熱に触れてみるのも良いものかなと思いました。

395.会ってみる

2022.03.07

395.会ってみる

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 先日、依頼された原稿の必要性があって、あるご高齢のレジェンドの先生に思い切ってインタビューすることにしました。
 割と物怖じしないで突撃できるタイプですので、動作法を習いに故・成瀬悟策先生のご自宅にも毎月出入りさせて頂いたこともありましたが、今回は、学会の懇親会等で長く話すわけでもない方でした。遠目で拝見するしか面識のない方ではあったのですが、突然のお電話にも快く応じて下さり、お伺いすると手ずからお茶を入れて下さり、50年も前の当時のことを覚えている限りお話し下さいました。
 平均寿命を超えている先生は、やっぱり、今聞いておかなければならないことを伺うことが出来るものです。心身医学の夜明けの話を沢山伺うことが出来、とても有益でした。

 このようなご時世ですが、感染対策に気をつけた上ではありますが、重要な人物には直接お目に掛かってお話を伺うのも、大切なことなのかな、と思いました。

 また、心療内科への気持ちを新たにして、臨床の現場に還元したいと思います。

394.ワクチン

2022.03.06

394.ワクチン

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 休日は医師会の要請で、ワクチン接種の問診医として協力していることがあります。
 賛否はあるのかもしれませんが、ワクチン接種を一日でも早く、コロナを気にせず人と会ったり旅の出来る日が来ることを願っています。

393.古き良き店舗

2022.03.05

393.古き良き店舗

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 クリニック近くの橋を渡ると、古き良きお茶屋さんがあります。
 私の故郷三重県は静岡ほどではないものの、お茶の産地として上位に入ります。鈴鹿山麓に降った水と、茶の栽培に適した土地があり、全国区ではないかもしれませんが、良いお茶が採れます。また、おばあちゃんっ子でもあったので、食後にはいつも美味しいお茶を入れてもらっていました。祖母は随分前に亡くなりましたが良い思い出です。
 学生時代に、大学教授の家で家庭教師をしたことがあるのですが、半端なく良いお茶を出されて、奥様に、これ、学生に出すおちゃじゃないでしょう?!とびっくりして申し上げたこともあります。多少はお茶の良し悪しは判るようになったでしょうか。

 前回のブログにも書いたように、贈答用のお茶を、例のお茶屋さんに買いに行ってみたのですが、80代のお姉さんが、私の代で終わると思うと言いながらやっていました。

 先日別のお直し屋さんに行った時も、私が倒れたら跡取りはいないね、という直し屋さんがいらっしゃいました。

 今、昭和の高い技術や、静かに良い物を売っているお店などが少しずつ去ろうとしているのだな、とさみしくなりました。

 やっぱり量販店だけでなく、実際にそういうお店で良い物を購入して、応援していく必要があるのだろうな、と改めて思いました。

 古き良き店舗が少しでも長く存続して、出来れば継承されますように・・・。

392.話してみること

2022.03.04

392.話してみること

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 先日、どうしても必要があって、何名かの先生と電話連絡を取りました。

 コロナ禍では黙食などと言われており、しゃべることなども忌避されています。

 しかし不思議なもので、おしゃべりしていると、ある先生へ菓子折を持っていこうと思うが、というと、いやいや、血糖等厳格に管理しているから、お茶とかの方が良いですよ、等、ヒントがもらえます。会話によって双方の脳が活性化され、連想したことや思い出したこと、何気ないことが非常に有益だったりします。メールやSNSメッセンジャーでは伝わらない情報があると思いました。

 みなさまも、コロナ禍で今ひとつ調子が出ない時は、安心できる相手と話してみるのも良いかもしれませんね。

391.耳の日

2022.03.03

391.耳の日

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 去年の今頃は、さげもん、といって柳川のおひな様の話を書いたので、今日は耳のお話を書こうと思います。

 もちろん、私も医学の徒の端くれですので、医学の基本として、器質性疾患の除外があります。気のせいにするのは最後の最後というわけです。ですので、聞こえが悪い人、あらぬ声(音)が聞こえる人はまずは耳鼻科で聴力等の検査が必要です。心療内科に行った方が良いですよ、と言われて心療内科にいらしてから、心と耳の関連を考えます。

 耳介は軟骨で出来ているので、遺体が風化した後などは頭蓋骨が残っても耳は残りません。
 でも、耳って硬さがあります。

 揉んでみると時に痛いことがあります。

 あるボディーワークの先生によれば、耳の上の方が痛い人は上司の、真ん中辺が痛い人は同僚や友人の、下の方が痛い人は部下や後輩の言うことを聞かないんだそうです。まさか、硬くないだろうな・・・と思って今原稿を書きながらこわごわと自分の耳を触ってみましたが、幸い痛くないので、聞く耳は持っているようです。

 そんなの本当なのかな?と思われるかもしれませんが、聞きたくないことを言われている人達は意外に耳のあちこちを痛がられるようです。

 もっと周りの言うことに耳を傾けた方が良いのでは、という指摘を受けられた方は、こっそり耳をほぐしてみられてはいかがでしょう。最初は痛いですが、不思議なことに数分で痛くなくなりますし、柔らかくもなります。まあ、もし当たらなくとも、耳をほぐして特段害があることもないでしょうから、もしやと思われるお方は耳をほぐしてみられてはいかがでしょう。

390.処罰感情と鬱の治療

2022.03.02

390.処罰感情と鬱の治療

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 相手方の不正や悪意によって大きな損害を被った場合、当然、法に基づく適正な処罰や賠償・補償といったものが必要になることかと思います。私は法律家ではないので、刑法や民法に基づく、刑罰や賠償についてはここでは言及しません。

 それでPTSDや鬱になったとして、では、治療の現場で何をやっていくかということになるわけですが・・・。

 相手を罰しないと先に進めない、という方の場合、医療やセラピーの世界でそれはどうにもなりません。

 相手方に何らかの処分を下すことが可能なのは裁判等になるからです。

 しかし、セラピーの基本として、相手が変わらないといけない、というスタンスで上手く行った試しはないのです。相手が悪くても、自分が変わるのが治療の基本です。

 飲酒運転に家族を轢かれたとしても、暴力団の誤射で大切な人を奪われたとしても、受け容れたり、乗り越えたりするのは、自らの変化になります。無理して「許す」まではしなくていいかもしれませんが。

 実際に自分がその立場になったら、非常に割り切れずに難しい気持ちになると思いますし、正直消化できる自信は私もありません。

 先日、他の専門家とも話し合ったのですが、やはり、処罰感情を持ったまま治療も進めたい、というのはその治療の進展に無理があるような印象をもちました。

 治療においては、そういう葛藤した気持ちでおられる人を受け留め、支えて参ります。そうしていく内に、少しずつ前に向いて歩み出すのに何かお役に立てれば・・・と思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分