774.夜桜
2023.03.29
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
先日は大濠公園の夜桜の有料区域に夜間行って参りました。
満開の桜の下、コロナ禍以後に初めてのマスク規制も緩和されたためか多くの人がいました。見るからに西洋人という方々、アジア人だけれども日本語じゃない言葉で会話されている方々なども多く、賑わいを感じました。
あまりに美しかったのですが、でもやっぱり、お天気の良い日中にもう一度見てみたいと思いました。
皆様はお花見には行かれましたか?

773.能率低下
2023.03.28
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
うつ状態になってくると、仕事のスピードが落ちたり、記憶力も低下したりします。
当院に来られる患者さんにそれをお伺いしますと、50%以下と言われることが多いように感じます。
作業スピードが半減すると単純に計算して同じ業務に掛かる時間が倍になるため、上司や同僚からは、仕事が進んでいないと見られますし、適応障害や鬱になっていると上司が気づいていない場合は、何をやっているのだとか、手を抜いているのではないか、という叱責をもらってしまう場合もあります。そうなると更に能率が落ちるため、悪循環に陥ります。
そのような状況ですと、視野も狭くなるし、判断力も不正確になりがちなので、周囲の助力を求めることも後手後手になり、気づいた時には焦げ付いてしまっていると言うこともありがちです。
自分の仕事のスピード低下していないか、時々チェックすることが必要です。3割くらい下がってきた所で心療内科や精神科に受診して頂くのが理想的と私共は思っていますが、5割でも、とにかく下がったと思ったら、一度ご相談頂ければと思います。
772.野球の魅力再発見
2023.03.27
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
WBCで日本が世界一を奪還しました。おめでとうございます。
最近はサッカーワールドカップもあり、興味がサッカー寄りになっていましたが、野球も面白いものだなと改めて思いました。
サッカーやバスケットと比べるとプレースピードが遅く、WBCでも4時間超えの試合も多いためテンポの改善は今後の課題かもしれませんが、ゆっくりしている分過去の、実績、配球、癖、弱点や得点差、アウトカウント、塁上のランナーの数などを分析しながら色々考えることが出来ます。そういう意味で戦略性と技術が高度に組み合わさっていて、興味深いスポーツだと改めて思いました。
WBCが終わり、レギュラーシーズンに移行します。
みなさんは今年は野球をどのようにご覧になりますか。
771.急ぐと忘れやすい
2023.03.26
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
忘れ物が起きる時の要因の一つに、時間がないとか急いでいるというのがあります。
映画などでもうっかり何かキーを落としてしまう時、時間の切迫などがフラグとして立っていることがあります。
急がせると相手のワーキングメモリーの容量を小さくすることになり、確認作業なども省略しやすくなるため、健忘が起きやすく、結果として忘れ物が発生します。逆に言うと、そこまで急がなくても良いものであれば一呼吸入れたり、一度落ち着いてみたり確認をするとそういうミスは減らせるとも言います。
うっかり何かを忘れてしまった時、余裕をなくしていないか再度あり方をチェックして頂くと良いかもしれません。
770.お金を貯める努力
2023.03.25
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
困窮している方を拝見していると、お金を貯めるのが苦手という方に多く行き当たります。
衝動買いが多い方もあれば、スーパーの安売り等を利用せずにコンビニで定価買いしていたりとか。お金が全てではないとは言え、いざ親と離れて住みたいと思っても、引っ越し代や敷金礼金などが出せないとそれも難しくなるわけです。
私共は医療者なので、医療の面から、お話を傾聴したり、助言を提案させて頂いたり、処方をしたりするわけですが、お金を具体的に貯めていくとなると割と本人努力の範囲だったりして、そこまでケア出来ないことも多いです。が、やっぱり、経済的な困窮は鬱の原因の一つであることは多いため、そこでいざという時のお金を用意出来ているかどうかによって取り得る選択肢に制限が掛かることがあります。
鬱になるとさらに自炊する能力も損なわれてきて余計困窮に近づくという悪循環があるため、好調な時からお金を貯める工夫をしておくことも重要なのではないかなと思っています。
769.制限と創意
2023.03.24
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
制約があると色々なことがやりづらいため、色んな制限や制約を取り払うことが良いと言われています。
しかし、実際には難しいもので逆のこともあります。
身分制度で靴屋の子は靴屋にしかなれないというのはとても不幸なことかもしれませんが、制限されたことによって一流の靴屋を目指そうという風に吹っ切って修行して一流になる人もあります。
子どもの遊びなどでも、何をやっても良いよ、という風に投げかけると収拾が付かなくなりますが、けん玉しかダメ、という風に制約を加えると、ならば、と飛行機や日本一周、世界一周などを工夫することになります。
制限を加えたからこそ生まれる創意工夫もあるわけです。
だからといって自由を止めて何でも制限してみようといいたい趣旨ではないのですが、制限があることによって創意が生まれることがあり、時にその中に素晴らしいものがあることがあります。
何かのテーマを考える時に制限と創意という観点を入れてみるのも面白いかもしれません。
768.児島達美先生にお越し頂きました。
2023.03.23
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
医局の先輩でもあり、長崎純心大学の教授として教鞭を執られていた、児島達美先生に当院にお越し頂きました。
児島達美先生は退官後、福岡市で後進の指導に当たられており、今秋、9月16日~18日、福岡国際会議場にて、家族療法学会の大会長をお務めになります。当院でも、家族療法学会のポスターを貼らせていただきました。
私自身の家族療法との出会いは、天才と称される東豊先生を20代の頃、追いかけ回していましたし、リップサービスだと思いますが、東豊先生から、家族療法は任せた、というお言葉も頂きました(真に受けていませんが、精進せよという意味だと思ってます)。
児島達美先生には福岡臨床心理研究会でも講師をお願いした先輩であり、大変お世話になっており、これからも何かの恩返しが出来ればとも思っています。

767.何とかなると思って事に当たる
2023.03.22
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
しばらく前のことですが、急に事態が悪化して、研修のやり方を見直さなければならないことになりました。
中止するのか、代替開催するのか、どうするのか?
悩みました。
そこで関係者で打ち合わせをすることにしました。初対面同士というメンバーもいたのですが、主たる所の相互間には深い信頼関係のある関係者でしたので、この人達となら何とかなるさ、と思ってあまりテンションを上げすぎずに信頼感を前面に押し出して話し合いを進めることにしました。
するとどうでしょう、各自から色々魅力的な案が出てきたり、実は注意しておかないといけない機材や周囲の環境の問題点がすんなり出てきたりして、現実的にはそれを乗り越えるためには、ある案は取り下げ、別の案は採用などスムーズに話が進んだように思います。
中止しなければとか、もうダメだ、と思うより、何とかなると思う気構えでいるだけで、みなさんからのアイディアも沢山頂きました。事態が緊急や深刻な時であっても、何とかなると思って事に当たることは、実は重要だったのではないかと思いました。
766.自浄作用
2023.03.21
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
組織が腐っておかしなことをやり出す時、表現されているのは氷山の一角だったりします。
そういうことに首や手を突っ込んで、是正出来れば素晴らしいのですが、王様のように強い権力を持っていないとなかなか実際には難しいことも多いように思います。ひょっとすると王様でも難しいかもしれません。
しょうもない組織などは縁を切ってしまえればどんなに楽かとは思いますが、自分のライフワークと関連していたりして、なかなか縁が切れない場合は、一旦距離を置いて自浄作用の有無を観察するのも手ではないかと思います。
自浄作用が復活して良くなっていくのであれば、また近寄っていけば良いですし、自浄作用がどうやら当分なさそうだと思うのであれば、まだ近寄らずに様子を観察を続けても良いでしょう。
難しい組織や団体だな、と感じた時、一定の距離を置きながら、自浄作用の有無を観察すると、自分が何をなすべきか、見えてくるのかもしれません。
765.正義感と損得
2023.03.20
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
正義感の強い人っているものです。
こうしなければならない、ルールはこうだ、と言えるのはそれはそれで物事をよく知っていることかもしれません。
ただ、もめ事には双方主張があることもあるので、何か悪い話に対して追及や糾弾しなくてはならなくなった時、正義感ばかりが先行してしまうのは少しもったいないかもしれません。
正義感を前面に出していくと、相手を否定しかねませんし、正義感の具現化は、反発や逃げ、感情的な反抗などに遭うことが多いです。例え正しい措置をするにしても、感情的な反抗や恨みを買うのは、買う側も結構しんどい思いをします。
弁護士さんなどは法律に基づいて正当な主張を論理的に展開して人をサポートされていますが、主張というのは相手方にもあるため、自分の主張が100%認められるのは追突事故以外は滅多にないことでしょう。むしろ、感情や恨みの方が、精神的な負荷を負うため、弁護士さんのように報酬があれば別ですが、無報酬で、自治会なり、委員会なりでそういううねりに巻き込まれそうになった時は、自分の時間をそれに使うべきなのかよく検討することが必要です。
損得勘定で正義を語るのは、良くないのかもしれませんが、時間も労力も、感情の疲労度も有限です。
そのような事案が、天命として自分のなすべき仕事の内に入るのかどうかは、一旦よく考えると良いでしょう。