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1134.ゴミ出し

2024.03.21

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 欧米などでは夫がゴミ出しをするのが通例のようです。日本でも、旦那さんがゴミ出しをしている場合も少なくないようです。

 しかし、女性の友人達によりますと、まとめてもらったゴミをゴミ出し場所に出すだけでは「本当にゴミ出しをしているとは言えない」んだそうで、洗面所の髪の毛を出すべきゴミ袋に投入したり、生ゴミが匂わないようにビニールの袋をくくったり、そういうゴミを出すのに必要な準備をやっているのは「概ね女性」だというのです。
 なるほど!

 なので、まとめたゴミを持って行くのは「やらないより良い」という程度のことのようなので、準備段階から出来ているわけでない限り、階下にゴミを出しているから「ゴミ出しをやっている」とは、妻族の前では言わぬが吉なんだそうです。

1133.tentar non nuoce

2024.03.20

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 イタリア語のことわざより。
 直訳すると、やってみることは、害にならない、と言う意味ですが、やってみて損はない、と解されているようです。

 見るだけとか、頭で理解するだけの時より、実際に触れたり、体験したりする機会があるのであれば、そこに飛び込んだ方が何倍も良いのだと思います。以前もスプーン一杯の勇気というようなお話をしたかもしれませんが、やろうか、やるまいか、迷う時は必ずやってみる方に舵を切った方が何倍も良いように思います。例え失敗したとしても、こういうやり方では失敗した、という経験が得られるわけですから。

 やってみて、損はない。

 良い言葉のように思います。

1132.風邪も含めて自己管理

2024.03.19

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 感冒などは複数のウイルスが原因とする呼吸器感染症ですから、感染すること自体を責めることは出来ませんが、要職にある人は基本的に自己管理をしていて、風邪などは引かないようです。気が張っているのもあるでしょうし、コンスタントに力が発揮できるように、適宜休養も取れるのでしょう。

 予定管理が苦手な人が、やっと予定が立てられたと思ったら今度は風邪を引いてしまい休む、なんて話もありますが、本来、予定を遵守するのにそういった体調管理も含めて自己管理と言えます。

 私は体が大きい割には実はあまり免疫力が強いタイプではないため、若い頃は年に1回程度よく風邪を引いていましたが、あまり強くないと言うことを自覚してからはそれほど寝込むこともなくなりました。無理をしすぎないようにしておくことも含めて、大事なことではないかなと思います。

1131.そっと養生する

2024.03.18

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 大事な人が亡くなると少なからずショックを受けるものです。

 本来であれば先週末、九大で研修会をする予定だったのですが、講師の急逝によりかないませんでした。
 代講をすべきか悩んだ末に、ショックが大きいととても代講は出来ないだろうと考えて予め、代講には立たずに、研修会自体を中止と致しました。

 それで土日はゆっくりしたのですが、お酒を飲まず、よく寝て、家族と過ごして休む。当たり前のことかもしれませんが、そういう日常を送って養生することも、大崩れしないためには必要なことだと感じています。

1130.キヨスクは街の中?

2024.03.17

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 ちびまる子ちゃんの踊るポンポコリンだったと思うのですが、キヨスクは駅の中、そんなの常識、なんてフレーズがあります。
 しかし、スペイン語ではキヨスクはquioscoというのですが、駅の中より街の中に、コンビニのようにあるのが常識だそうです。

 キヨスクは英語ではkiosk、イタリア語ではchiosco、フランス語ではkiosqueとも言い、割と何語にもありそうです。

子供向けの歌はノリもあるのでしょうが、日本でそんなの常識、と思っていても世界の非常識と言うことは、案外あるのかもしれませんね。

1129.チャウシェスク・ベビー

2024.03.16

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 ルーマニアはかつて、チャウシェスク大統領が独裁的な政治をしていたと言われています。彼は人口増加が経済成長につながるという考えを持っていました。それ自体は悪いことではありませんが、手厚い福祉環境を充実させることなく、1966年に法令770条という法律により、母親が40歳以上や4児以上産んでいる場合以外の中絶を禁止する法律を作りました。
 ケアなしの強制は悪手だったと言え、多くの捨て子を生み出し、悲惨な状況となりました。
 ナタリスト(産児増加提唱者)からの強要により大家族となり、養えなくなった両親が、子供達の養育を放棄することによる孤児が増えたと言います。児童精神病院などは薬や洗浄設備が不足し、子供達は危険拘束をされたり糞尿にまみれて暮らすなど、劣悪なケアがなされていました。1982年に飢餓輸出の方策が止まると、ルーマニアでは電気や暖房が止まることなどもしばしばとなり、食糧も不足しました。

 国家的なネグレクトと言えるこの状態は1989年のルーマニア革命により共産党政権が倒れて明らかになり、EUからも孤児問題を改善するような指示が出ていました。
 養子縁組も当初、ひどい状況だったようで祖父母による物を除いて外国への養子が禁じられました。

 ストリートチルドレンになったり、マンホールタウンの麻薬汚染など、ルーマニアではまだまだ社会問題が根強くありますが、これらのネグレクトについても研究が進んだり、慈善団体の援助がなされたりして、徐々に改善しつつはあります。

 国家がネグレクト的な対応をする、と言うことがいかに悲惨なことになるかという社会実験的な例になるわけですが、その後も様々な研究成果が積み重ねられているようです。

 当院でもこれらの成果から学び、マル・トリートメントを生き延びた方々の支援に生かせればと思っております。

1128.寝る前スマホ

2024.03.15

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 当院では、若い患者さんも受け入れていますので、小中高の方からのご相談も承っています。
 眠れないというのに0時近くまでスマホを見ている方に、もう少し早くスマホを手放せないかとお伺いしたところとっても嫌な顔をされたことがあります。

 しかし、私どもがそのような提案をするには、それなりに理由があります。ハーバード大学の研究によりますと、就寝4時間以内に、紙の本もしくはタブレットを読んで、1時間おきにメラトニン濃度を測定した研究があります。その結果によりますと、タブレットの群は紙の本の群と比較して、明らかに2時間、メラトニン濃度の立ち上がりが遅れたと言われています。
(Chang AM,et al.Proc Nati Acad Sci USA 2016:112:1232)

このような読書を5日間続けた翌日にメラトニンピーク時刻の変化を検討した結果、非常に強い有意差を持って、タブレット群が紙の本のグループより1時間半以上のピークの遅延があったと言います。

 このように、スマホいじりは、睡眠の大敵とも言えます。

 もちろん、医療機関ですので睡眠がうまく出来ない時に、睡眠薬を処方したり増量したりすることは可能なのですが、落とし穴は案外手前にもあるものです。ご自身の寝る前スマホなどが悪影響がないか、見直して頂いてはいかがでしょう。

1127.体内時計のリセット

2024.03.14

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 人には体内時計があると言われています。脳の中の「視交叉上核」というところに存在します。
 人の体内時計の1日の周期は平均24時間11分と言われ、人によっては25時間という場合もあります。
 土日祝日など、朝起きる義務がない時に、寝坊しがちなのは体内時計が元々24時間より長いためと言うこともあるようです。

 つまり、体内時計というものは、常にリセットしないと後ろ倒しになりがちだと言うことです。

 それでは、どうするとリセット出来るのでしょう?現代のスマホのように基準時間を電波で受信するなんてことは人間には出来ませんね。そこで重要なのが朝日を浴びること、朝食を摂ることです。光を浴びると眼の奥にあるメラノプシンという光センサー細胞が光を感じて、その情報が脳へ伝えられます。この伝達によって体内時計はリセットされます。同時に、身体が活動状態に入って血圧や体温が上がってきて、メラトニン分泌が止まります。朝日を浴びないとこうしたメカニズムが働かなくなって体内時計が少しずつずれていきます。
 遮光カーテンを引いたまま引きこもって昼間で寝坊したり、せっかくカーテンを開けたけれど雨や曇天であまり光が入ってこなかったりすると、リセットが効きにくいかもしれません。

 とにかく、起きると決めたらカーテンを開けて、なるべく朝の光を浴びるように心がけましょう。

 朝食は、肝臓や腎臓、心臓など末梢にある時計遺伝子をリセットします。アミノ酸と糖質を摂取すると末梢の時計遺伝子がリセットされます。

 このように、視交叉上核の体内時計を光で、末梢の時計遺伝子を食事で、リセットすると朝から新しい体内リズムを刻むことが出来るようです。
 お試し頂いてはいかがでしょう。

1126.メジャースリープ

2024.03.13

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 メジャースリープは訳すと睡眠構築と呼ばれ、ノンレム睡眠とレム睡眠がひと晩の間に交互に現れるというしっかりとした睡眠パターンのことを言います。この、メジャースリープは年齢とともに変化することが知られており、20代の若い頃には中途覚醒があまりなく、40代になると中途覚醒が出て参ります。
 80代になるとさらに深い睡眠が取れなくなってきます。このように高齢者になると、就床時間は長くとも、実際に眠っている時間は短いということになります。その理由の一つにメラトニンという睡眠ホルモンが関係していると言われています。
 よく寝るためには体温の低下が重要となります、体温が高いと体内の化学反応が活発になりますが、低くなると代謝が下がって休息状態になるからです。この動きを制御しているのがメラトニンと言え、松果体から分泌されて夜中に最大になります。しかし、この分泌量は年齢とともに低下していき、年をとると塾民間が得られなくなるのです。具体的には、メラトニンは70歳では20歳の半分くらいと言われています。

 いずれにせよ、中途覚醒が増えてくるのは、病気でも何でもなく生理学的な経年変化のゆえんと言えましょう。

 40代を超えてくると、生殖活動をする必要性も少ない場合が多いため、自分の体の健康さえ維持できれば問題ないと言えますから、睡眠薬等を適量用いて、健康な睡眠を得ていくこともまた大切なことと言えるでしょう。

1125.ジンクス

2024.03.12

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 ジンクス、とは英語で縁起の悪い言い伝えや生活に密着した教訓や法則を指すようです。科学的根拠に基づかずに経験則となるため、迷信のこともあるようです。ただし、近世になってから裏付けが取れた物もあるため、全てが迷信と決めつけられる訳でもないようです。水島新司さんの野球漫画にもジンクスを得意とする選手が描かれていた気がします。
 語源は不明とはいえ、ギリシア語のイユンクスIynx:アリスイ、キツツキの一種に起因するという説もありますが詳細はわからないようです。

 仲の良い友人に、「その人が口にすると必ず実現しない」というジンクスを発見しました。

 そういう現象を、本人が嘘つきと断じてしまえば簡単なのですが、私からは好印象を持っている上に、本人も善意で思いついて発言しているのは明らかでしたから、経験則と言えましょう。もちろん、その人も、契約的な内容については必ず履行してくれていました。

 しかし、全国全県で一緒にワークショップをしようね、なんて言っていたら、まあ実現しませんでしたし、90代で老害と言われるまで学会に顔を出そうよ、とも言われました。自分の家計は長命家系だからと自信満々で言われたのですが、「口にしたら実現しない」ジンクスを考えると、これ、死亡フラグだったなぁと今更思います。後輩1がその先輩の元に就職したらどうかというアイデアも言っていましたが「言ったら実現しないから言わないで」と目の前で注意したのですが、やっぱり実現しませんでした。

 バーベキュー大会をしようね、とか、イタリア旅行に行こうよ、というような話も、どれもこれも水泡と帰してしまい、早世するとは罪なことだと思います。

 逆に、口にされなかったことは、実現しても良いのかもしれません。
 後を頼むとは言われなかったので、勝手に頼まれても、それは実現してもいいのかなと、少し思っています。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分