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1128.寝る前スマホ

2024.03.15

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 当院では、若い患者さんも受け入れていますので、小中高の方からのご相談も承っています。
 眠れないというのに0時近くまでスマホを見ている方に、もう少し早くスマホを手放せないかとお伺いしたところとっても嫌な顔をされたことがあります。

 しかし、私どもがそのような提案をするには、それなりに理由があります。ハーバード大学の研究によりますと、就寝4時間以内に、紙の本もしくはタブレットを読んで、1時間おきにメラトニン濃度を測定した研究があります。その結果によりますと、タブレットの群は紙の本の群と比較して、明らかに2時間、メラトニン濃度の立ち上がりが遅れたと言われています。
(Chang AM,et al.Proc Nati Acad Sci USA 2016:112:1232)

このような読書を5日間続けた翌日にメラトニンピーク時刻の変化を検討した結果、非常に強い有意差を持って、タブレット群が紙の本のグループより1時間半以上のピークの遅延があったと言います。

 このように、スマホいじりは、睡眠の大敵とも言えます。

 もちろん、医療機関ですので睡眠がうまく出来ない時に、睡眠薬を処方したり増量したりすることは可能なのですが、落とし穴は案外手前にもあるものです。ご自身の寝る前スマホなどが悪影響がないか、見直して頂いてはいかがでしょう。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分