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828.運はポイント制

2023.05.21

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 私が人生指南を受けている人は沢山いますが、尊敬している一人の先生から、運はポイント制と教えてもらったことがあります。

 どういうことかと言えば、異世界漫画のステータス、オープン!なんて自分の運は見ることは出来ない訳ですが、自分の運にはステータスとしては見ることが出来なくても運のポイントがあり、それは上下するのだと考えておくと言うことです。

 交差点で道を譲る、電車で小さなお子さん連れやお年寄りに席を譲る、親切なことをすれば+1。
 暴言を吐く、相手を責める、人の悪口を言う、意地悪をすると-1。

 本当にそうかはわかりませんが、そう考えておくと、親切にする時に自分の見えない運が上がったと考えてハッピーになれますし、虫の居所が悪い時も、他人に意地悪をする一つ下がる、と考えるなら抑止力になります。即物的で純粋じゃない、といわれるかもしれませんが、心の中でポイント制とか即物的な発想で考えていようがいまいが、アウトプットする行動が思いやりがあり親切なものであれば、相手も自分も気持ちが良いものです。そこで双方気分が良ければ、じゃあ、自分も次は道を譲ってみようかな、となり、見知らぬ他人にまで好循環が波及することすらあるでしょう。

 深く考えていたり、信心深くても、行動として親切な行動を取れなかったら、意地悪でないにせよ親切な対応に参加をしなかった訳ですから少なくとも±0ということかもしれません。

 もちろん、親切でやっているつもりが結果的に侵襲的なことになることもあるので本当に相手がありがたがってくれるかは考えた方が良いのですが、譲り合いとか、さっと分かる程度の親切は、迷わずやるのが良いでしょう。

 運がないな、と思う人は、足元のゴミを拾ってゴミ箱に捨てるだけでも運は+1です。大リーガーの大谷翔平選手もこれを実践しています。運は、口と行動を慎んで、親切に振る舞うだけでも上がって来るもの。コツコツと上げていって見てはいかがでしょうか。

827.何事も遅すぎることはない

2023.05.20

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 啓発本などでも、改めるにしくはなし、とか、改善するに遅いことはないとか、色んな表現で言われています。
 イタリア語では、

Non è mai troppo tardi.

 という諺として知られています。何事も遅すぎることはない、という表題の意味になります。

 鬱や適応障害に悩む方は、ご自身のネガティブ思考や、人を信じたり許したり出来ないこと、要らない一言を言ってしまう癖など色んなことをご相談にいらっしゃいます。専門家に相談しようと思い立った以上、変わり始めている訳ですが、自分の改善点に手を付けるのに、遅すぎることは何もないということです。

 変わりたい、変えたいのなら、今すぐ、取り組んでみましょう。
 
 ただ、自分一人でやると、課題のサイズが大きすぎたり、ハードルが高すぎる場合もあり、帰って疲弊したりよりネガティブに陥ることもありますから、医師や臨床心理士を上手に使って頂いて、課題設定が適切かとか、改善していく方法論は自分に合っているかはチェックしていく方が望ましいでしょう。そういうご相談があれば、助けになりたいと考えています。

826.バラならば咲くだろう

2023.05.19

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 バラの美しい季節になって来ましたね。福岡市動植物園では、沢山のバラが満開でした。
 王族や俳優、政治家の名前が付いていたりして、色んな種類のバラがあるのにびっくりします。
 イタリア語の諺に、

Se son rose fioriranno.

 という言葉があります。表題通り、バラならば咲くだろうという意味です。

 その真意は、本当に優れた人なのか、本当に望ましい状況なのか、そういうことは、自ずと明らかになるものだ、ということのようです。恋愛が成就するかという意味で主に使われるということです。

 人事を尽くして天命を待つとはちょっと違うのかもしれませんが、自分が誠心誠意取り組んだりしているのであれば、後は相手のタイミングや事情などもありますから、不可抗力の所はあまり悩み込まずに、バラならば咲くだろう、と思っておくのが良いのかもしれません。

825.レベルが上がる?!

2023.05.18

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 私もいい歳をしていますが、いい年の友人は誕生日が来ると、歳を取ったとは言わずに、レベルが上がったというようです。
 レベル55とかレベル60とかいうと並のゲームならボスを倒せそうです。それだけの経験値ってことでしょうか。
 老いていく中歳を取ると思うと少し悲しくなったり老いによって自信を失いがちですが、毎日経験をしているわけですから、レベルが上がると考えるのも良いかもしれません。ラジオ番組とか、色んな所で年齢をレベルと呼んでいるネタは時々あるようです。

 まあ、中身が伴っていくのかという問題はあるのですが、とりあえず前向きに考えて、自分の新しいレベルに、それにふさわしくなるように周りに感謝したり頑張っていったり出来たらと思います。

824.臨床催眠指導資格を更新しました

2023.05.17

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 私は、臨床催眠学会に所属しています。この度、指導資格を無事に更新出来ましたのでご報告申し上げます。
 比較的若い内に取得したので、No.5と番号も若いです。

 初代理事長の高石昇先生は亡くなり、一時期講師としてご活躍だった大谷彰先生は退会されましたから、現役指導者としては、古株になるのでしょうか。

 最近は、催眠誘導そのものよりもトランス療法的なアプローチを好んでいますが、これからも皆様の心身や無意識の健康にお役立ち出来ますよう務めて参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

823.吉原一文教授

2023.05.16

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 同期のエースだった吉原一文先生が、4月より九州大学のキャンパスライフ支援センターの教授に就任されました。温厚、優秀、と人柄も頭脳も素晴らしい先生が九州大学全体の産業医の一人として活躍されるようです。
 誰もが怒った所を見たことがないと言う方の上、大学院も短縮して修了してしまい、行き先の指導教官からは、ぜひ残って欲しいとあちこちで言われたという逸材の先生がポストを取られたのは喜ばしいことです。これからも吉原先生が活躍されることを願っています。

 九大の産業医の一人ということでまた、近しい所に頼りになる先生が出来たのはありがたいことです。今後も何かあればご相談させて頂こうと思います。

 同先生は、同期の出世頭だったわけですが、臨床・研究・教育も卒なくこなしてしまうからこそ出世されたのでしょうが、自分を振り返ってみると、医局の中心にいては多分精神科の勉強は深めることは出来なかっただろうし、製鉄病院(今は心療内科が廃止)は、内科当直に耐えうる人物で、心療内科の一人医長も出来る人という条件で私に白羽の矢が立ちました。現場の病院を守ることも大切なことですし、自分はそういう立場の方が伸び伸びやれたので、特性の違いなんだろうなと思います。遅くまで大学の業務で忙殺されていては、家事も音楽も出来なかったでしょうから、同僚を尊敬しつつも、羨むこともなく、自分は自分で頑張ろうと素直に思えたのが何だか嬉しかったです。

 今後も吉原先生のご活躍を願いつつ、私も当院で頑張り続けようと思っています。

822.カフェイン

2023.05.15

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 カフェインはコーヒーだけなく、緑茶、紅茶、ココア、コーラなどにも含まれています。
 カナダ保健省のデータによれば1日の限度は400mgまでだそうで、日本人なら300mgでも、という説もあるようです。缶コーヒーには90~160mg、インスタントコーヒー2gを溶かすと60mg、ドリップのコーヒーだと100ml当たり60mg、玉露は多くて160mg含まれていると言います。ココアの100g粉末には200mg、コーラは100ml当たり20mgなので、350ml缶だと70mg、ペットボトルだと100mgが入っています。

 眠気を払う効果がある一方で、過剰に摂取すると動悸やめまいも起こします。
 
 パニック障害や過換気症候群の方には必ずカフェイン摂取の傾向がないか伺うようにしています。

 一定数以上の方が結構コーヒーを召し上がっていますから、デカフェにする等の工夫で良くなることもあります。医療の基本としては何か薬物を投与するより、適切でない行動を改善する方が効果的なことがあります。

 出来るだけ、薬物が過剰にならないよう、丁寧に病歴を伺って診察したいと考えています。思い当たることがおありの方はご相談頂ければと思います。

821.直接話すことで

2023.05.14

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 先日、医師会の会合に行ってきました。コロナ禍以来の懇親の場でした。顔見知り程度だった先生と少しずつお話をする機会です。
 驚いたのは、九大で研修していた頃に、学生さんに催眠の体験を提供していたことがあったのですが、その学生だった子が立派なお医者さんになって、地区の医師会というとても近い所で勤務されていたのでした。うっすら憶えているかどうかの記憶を話している内にやっぱりこの人だったのかとお互い思ったようで。
 偶然の力もすごいものですが、やっぱり何気ない酒席でひょんなことを思い出したりするもののようです。

 昔は六本松地区は3軒ほどしかクリニックはなかったようですが、今は30軒ほどあるようです。大先輩からそう言うような昔話を伺うことも出来ました。今はこの地区自体が全科が揃っているという総合病院であるかのような地域になって来たようです。

 コロナが五類となって初めての会合に行ったわけですが、改めて直接対話することの大切さを知りました。

820.ジェンダー・クォーター

2023.05.13

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 男女共同参画の考えで、職種によって優勢なジェンダーがある場合、相補的なジェンダーの人を1/4は参入させるというものです。男性ばかりの委員会などには1/4女性を入れることとか、例えば、看護師など女性が多い職種の場合はその逆に男性も1/4入れるというような考え方です。

 学会の役員も務めさせて頂いているのですが、役員の選任の際などに、私からトップに積極的にこの働きかけをするように務めています。欲を言えば1:1になるのが理想なのですが、会員などの基本人口に比率差がある場合など、なかなかそうもいかない場合もあります。まあもっと突き詰めればマイノリティの人も役員にした方が良いのかもしれませんが、男女だけでもまだ基準を満たせるわけではないので、まずはそこからという所でしょう。

 みなさんの勤務先はジェンダー・クォーターを促進していますか?

 労組の有無や委員会の有無についても以前ご指摘申し上げたのですが、ジェンダー・クォーターを取り入れているかどうかも良い職場かどうかの指標になるかもしれません。

819.精神科指導医の更新を終えました

2023.05.12

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 先日、無事に精神科指導医の更新を終えました。
 待合室に掲示させて頂いております。

 指導医を持っているからと言って指導すべき若手を雇用しているわけではないのですが。勤務医時代は後輩の面倒を見ることが出来ていました。
 一定水準を満たす資格を持つと言うことはそれなりの責任を要しますから、今後もご相談に来られた皆様に良い医療を提供すべく鋭意専心努力して参りたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分