335.カール・フィルチュ
2022.01.05
335.カール・フィルチュ
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。新年は4日から営業です。
ショパンコンクールで入賞してからというもの、反田恭平さんと小林愛実さんは連日のようにメディアに出演されているようです。お二人とも演奏もですが考え方もしっかりしており、応援したくなります。家にはピアノがあるので、刺激されて少し練習を再開しています。
そんな折、友人からカール・フィルチュを知っているかと聞かれました。全然知りませんでしたが、ショパンの高弟だったようです。ショパンが自分のことを何でも理解していると高く買い、他の弟子でも週に2回だったレッスンを3回していたと言いますから特別に認められた人なのでしょう。ショパンはフィルチュを僕の坊や、と呼び、いずれはリストを超えるとも予言していました。一方リストはフィルチュを「自分の養子」と評したと言い、この時代の2大ピアニストがその才能を高く評価していたことが分かります。
フィルチュはわずか14歳で夭逝した天才で、長命だったらどれほど作品を残していたか分かりません。
その作品集が、9月に発売したというので思わずポチッと買ってしまいました。
フィルチュの死因ははっきりとは示されていませんが、結核だったのではないかと推察されているようです。
フィルチュの頃とは時代が違うとは言え、私はフィルチュより随分長く生きています。新年を迎えたこの歳に、時間を大切に生きたいな、と改めて思いました。
フィルチュ作品集は全音が出しているようです。
334.初買い物
2022.01.04
334.初買い物
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みなさまは初売りで何をお買いになりましたか?
出不精でして、引きこもっていたのですが、家の蛍光灯が切れてしまいました。
仕方がないので、家電量販店に行ってきました。
幸運なことに、家族から預かっていたスタンプカードがあと一日で切れる所満了して、1000円割引券を頂きましたので、今度はそれでプリンターのインクを買いました。
占いではないのですが、初買い物も今年を暗示しているかもしれないと思い、考えて見ました。
蛍光灯は明るくする物ですね。そしてインクは何かを伝えるために印刷するための物。
何か明るくして、何か伝えたらどうか。
それが天の声のような気もしました。
明るく、何かを伝える、それを意識した一年にしたいと思いました。
333.柊の花
2022.01.03
333.柊の花
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先日、お散歩をしていた所、柊の花に気がつきました。
こんな寒い時期に咲くのですね。
トゲトゲの葉が特徴的な柊ですが、銀木犀のようなかわいらしい花が咲いていました。
少し調べると、ヒイラギモクセイという交雑種もあるようで、実際に交雑可能な近縁種だったようです。これは今回初めて知りました。
少し関心を持つだけで、世界が広がる気がします。
皆さんはお散歩の時に何か目にされましたか?
332.原因追及と解決志向
2022.01.02
332.原因追及と解決志向
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上司など管理者に多いのは、何か不具合があった時に原因を究明する方です。
もちろん、原因が明確化されたり、再発防止策に役に立つのであれば、こういう姿勢は重要なことです。
医学において最良の治療は、可能であれば原因療法です。
例えば、心筋梗塞の急性期に血栓の詰まっている血管を同定して速やかに血栓を溶解させるのは、原因療法の最たる物です。とても根本的であり効果的です。
しかし、心筋梗塞や脳梗塞も手遅れになって不可逆的な変化が起きてしまうとリハビリなど別の治療が必要となり、原因は分からないよりは良いけれど追求しても仕方がない時期が来ます。
山火事の原因はタバコの不始末でした、と分かったとして、はげ山に必要なのは犯人追及よりも植林になるでしょう。
速やかに解決した方が良い場合は、原因の詮索に労力を払うよりも、出来るだけ解決やリカバリーに注力した方が良いことがあります。
このように本当に大事なことは、常に原因を追及するばかりでも、常に解決を志向するのでもなく、時期や状態に応じて適切な対処法を見いだすことではないかと思います。
悩みの問題は相手があることも多く、相手を変えられないことがほとんどです。
ご相談の内容に応じて解決志向も取り入れながら、一緒に治療を考えさせて頂いております。
331.元旦
2022.01.01
331.元旦
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今年は、開院一周年を控え、自分にとっても節目の年です。
より良い一年に出来るよう、常に親切であることを心がけて行きたいと考えています。
福間病院時代とは異なり、患者さんの層も随分変わりました。
精神科病院では、統合失調の方が多かった印象がありますが、ビジネスパーソンの多い街では、適応障害・うつ病の方が多く来られます。
IBSも診療するとお知らせしているためか、一定数おいで頂いています。自律訓練法など、心療内科ならではの治療が提供出来ていると思います。
以前から力を入れている、PTSD、解離についても、DES、IES-Rなど適正な心理検査を組み込んで治療に当たらせて頂いています。
開業してびっくりしたのは心因性発熱の方がこんなに多いのか、ということでした。複数名の方が、岡孝和先生オススメの処方で随分改善されています。得意分野だけでなくても、学びながら現場のニーズに応えられている手応えがありました。それに伴い、漢方薬の勉強も進めており、漢方専門医には及びませんが、西洋薬は飲みたくない方に対応出来るよう精進しております。
意外に、強迫性障害や抜毛症の方も来られていました。SSRIなどが有効です。
今年も、お悩みのみなさまのお役に立てますよう、努めて参る所存です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
330.大晦日
2021.12.31
330.大晦日
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一年を振り返ってみると、去年は本当に開業出来るのだろうか、という不安で年を越したのを思い出します。
多くの人に関わって頂き、ご縁があった所、なかった所と色々でした。
これを良しとし、これを良しとはしない、という決断をたくさんした1年だったと言えます。
もちろん、全てが上手く行ったわけではなく、反省も多いです。
それでも、来年はまた、少しでもいい年に出来るよう、良い所を伸ばし、改善したい所は改善する、そう思いながら年を越したいと思っています。
329.本年の営業を終了致しました
2021.12.30
329.本年の営業を終了致しました
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29日をもちまして、R3年の営業を終了致しました。
6月より開院し、どうにかこうにか12月末まで走りきった感じです。
ほぼ毎日3件の新患を受け容れられるよう、看護師の予診などシステム化しており、メンタルクリニックは初診が取りづらいと言われている件に関しては当院なりの改善努力を継続しています。
今後も、地域のみなさまのお役に立てますようスタッフ一同日々精進して参ります。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
328.肩こりと不眠
2021.12.29
328.肩こりと不眠
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夜中に色々考えてしまって眠れない、という方から沢山ご相談を頂きます。ほとんどの方が肩がこっていることが多い印象です。
肩が凝っていると神田橋先生風に言えば、脳の邪気が肩でブロックされて、地面にアースされず、また頭に戻ってきますから、それでぐるぐるぐるぐる考え込むようです。肩こりはエチゾラムや葛根湯より物理的に動かした方が圧倒的に有効なので、動作法の肩上げを推奨したり、ヒゲダンスをオススメしたりしています。
不眠でお悩みの方は一度、ご自身の肩こりの程度もチェックして頂ければと思います。当院では、心理スタッフによる動作法や筋弛緩法の提供も可能です。お問い合わせ頂ければと思います。
327.眠気の第一波を捉えよう
2021.12.28
327.眠気の第一波を捉えよう
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。素敵なスタッフが加わり、元気に営業しております。
深夜にならずとも、21~22時台などに眠気が襲ってくることがあります。
受験生などですとそれを我慢してもうひと頑張り、という所かもしれませんが、最近は歳のせいもあり無理が利かないため、出来るだけ眠い時は寝た方が良いと考えています。
先日も22時台で眠くなってきたので素直に布団に入って寝ました。よく寝ると翌日体調が良いです。
なかなか眠れない、という人は、全てではありませんが、眠りの第一波をスルーしたり我慢する傾向がある気がします。眠りの第一波を敏感に捉えて、早く休むように心がけると、睡眠時間も長く取れて、健康になれるかもしれません。
326.未熟なまま親になる
2021.12.27
326.未熟なまま親になる
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。素敵なスタッフが加わり、元気に営業しております。
人間は、サルの一種としてもとても変わっています。直立二足歩行をして、体毛がほとんどありません。道具の使用、は賢いサルは出来るようです。と言っても届かないバナナに棒を使う程度ですが。
体毛がないまま生殖出来るのは、赤ちゃんのまま、あるいは、赤ちゃんのような脳の機能を保ったまま成体になれるようです。直立二足歩行で脳が巨大化出来たことと相まって、脳の機能の高さが人間の優位性になるようです。
逆に言えば、いつまでも未成熟な脳だから学習が可能というわけです。
これを少し極端に言えば人間は未熟なままに親になることを宿命づけられている生き物です。
もちろん、だからといって自分の子育てが雑でも仕方ない、と開き直ることを推奨している訳ではありません。虐待や暴力による指導はいけないこととされています。しかし、一定の年齢になってくると、親も未熟なまま、親になったのだなぁと、少し客観視したり、寛容に見ることが出来ることもあるようです。
自分の未熟さには常に成長や学びを求めつつも、親や他者には、少し余裕を持った目線を持つことが出来れば、少し生きやすくなるかもしれませんね。