ブログ

801.尚友

2023.04.24

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 哲学者、教育者であった森信三先生は、読書、尚友を大事にされていたと言います。

 尚友とは、友を尚ぶ(たっとぶ)ということです。友と親しむ、ではない所が鍵なのだそうです。
 友が、道に於いて自分より先を行っていることを尊敬し、大切に思うのを友を尚ぶ、というようです。

 友とは、対等な立場でありながら敬意を持てる存在であり、妬んだりそねんだりする対象ではなく、馴れ合ったり、傷をなめ合ったり、依存する対象ではありません。たっとぶべき人物が友達になっていない場合は、それが自分の生き様の鏡ですから、ご自身を見つめ直すことも必要かもしれません。そして、たっとぶべき人物に認めてもらえるよう、日々精進が必要なのでしょう。

800.八百

2023.04.23

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 たまたまですが昨日のブログが千、で、今日が八百。
 千はIDで八百はブログのタイトル数です。

 1日1投稿でやってきましたが、良くも800日間投稿し続けたものだなぁと、我ながら道を振り返っております。

 ブログのネタっていうのは流石に尽きてくるものなので、インプットもしなければなりません。
 大山名人をはじめ優れた人の言葉などを自分なりに咀嚼したり、臨床雑感と絡めながら書いてきています。

 継続は力なりと申しますが、続けることも一つの力なのではないかなと思っています。

 大したものでなくても800も続けば一つの作品のようなものになるわけで、大きなことが出来ない自分でも、小さなことをコツコツと積み上げていけたらと思っています。

799.千

2023.04.22

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 R3年6月に開院して以来2年弱頑張って参りました。お越し頂いた患者さんのIDが千を迎えることになりました。
 1年に500名以上の方のIDを作成したことになります。1割程度、予約のみで未受診に終わった方もあり、実診療数は900名程度かもしれませんが、それにしても、それだけの方を診療出来たのは、ひとえに皆様のご理解とご支援の賜物です。

 勤務医時代は年間の新患数が100~150程度だったと記憶していますから、5倍くらいになっています。
 もちろん、病院と異なり、病棟の入院患者さんの診療はしなくても良いので外来のみですので、当然増えるわけですが。

 このように年間の新患数500名以上で来られたのは、電話予約制、新患枠の設置という他院ではあまり見られない独自のシステムを採用していることもあります。
 インターネット予約は便利なようでも、めいめいが自由に枠を取ってしまうと、朝一から複雑なご相談に時間が掛かったりすると結局予約の時間があってないようになるか、込み入った話も鬼のように5分で切ってしまうかのどちらかしかやりようがなくなります。当院は人対人を大事にしていますので、受付の看護師などが込み入ったご相談の場合は余裕のあるお時間をご案内するなど工夫しています。

 今後も、一人でも多くの皆様の支えとなれるよう、職員一同精進して参る所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

798.お金の信用

2023.04.21

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 金の切れ目が縁の切れ目、なんて申しますが、他人であっても家族であっても同じようです。
 特に夫婦は、他人が縁あって結ばれている組合せですので、生活費を入れないとか、共用のお金を勝手に使ってしまうようなことをすると、配偶者からの信用を著しく損ないます。当院でも、この手の相談は結構ありまして、個別の詳細は守秘の関係で申し上げられないものの、上記のような、お金の不足や使い込みでトラブルになっている夫婦問題を良く耳に致します。

 一事が万事ということで、お金のルーズさや厳密さの温度差は、なかなか埋まらないことが多いです。悪かったと思う方が十分反省してくれれば、婚姻を継続出来る可能性が残りますが、繰り返している所は、今後も同様のことが起こると予測しておいた方が良いでしょう。

 それに関しては、離婚までするのかどうかは、配偶者間に子供がいるかどうかとか、子供の年齢や理解、自立度がどの程度かなどによって、辛抱して婚姻の形を残す努力をされる方もおられれば、精算して離別される方もおられます。
 関係修復もしくは離婚については、誰かから言われたからではなく自分の責任で決定する必要があります。

 出来るだけ、婚姻が決定する前に、交際期間に金銭感覚や価値観については、相違がないか確認をして、話し合ったり歩み寄ったり出来ることはそうしておくことと、出来る限りお金には誠実な態度で配偶者と向かい合うことが必要ではないかと思っています。

797.誰かに話す

2023.04.20

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 誰かに話すと楽になる、とはよく言います。真実であることもあり、そうでないこともあります。

 知的な友人だった場合はどうでしょう。
 良いかもしれません。

 私も、恋の悩みを延々と聞いてくれていた大学時代の親友は、立派な精神科医になりました。まあ、彼には、当時から受容や傾聴のセンスがあったんでしょうね。
 でも、人によっては侵襲的なアドバイスをくれたり、自分の武勇伝を語り出したり、考え方の押しつけをしてくる場合があります。悪くしますとあちらの相談が始まってしまい、相談を始めたつもりがアドバイスをして終わるなんてこともあります。
 友人や家族親戚には、治療の契約がないですから、相手も話を遮ったり自分の話をする権利がありますから、なかなか上手くいきません。
 LINE等のSNSの連絡が頻繁に来るようになったり食事や飲み会に誘われたりと、余分なオプションが付いてくることもありますし、異性の場合は交際を求められることもあるかもしれません。

 そういうこともあるので、誰かに話す時は臨床心理士や医師など専門家の方が望ましいと思っています。
 私共は、守秘義務があり、クリニックの外には漏らしませんし、予約時間以外の個人的な連絡や、遊びや食事の勧誘もなく、とてもプロフェッショナルなお付き合いが出来るわけです。

 誰かに話したい、と思われた時は専門家と話されることをお勧め致します。当院には心理士が2名おりますのでカウンセリングも提供しています。
 しっかり聞いてもらえば考えが前に進みそう、と思われた方はご相談頂ければと思います。

796.根っこ

2023.04.19

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 ウンベラータという植物が二本あるのですが、今年、新芽が出てきてもすぐに葉っぱが黄色くなってしまうため、どうも根がダメなんじゃないかと言うことになり、新患の方がいらっしゃらない日に、思い切って鉢から出して根切りをしてみました。案の定、鉢の内側のほとんどが根っこでした。3分の1~2分の1を切ると良いということでしたので、思い切って根っこの散髪をしてみました。

 顔色や肌つやなど、表向きの所がどんなにやっても良くならない時は、根っこが傷んでいるのかもしれません。人間で言えば内臓などでしょうか。飲酒を控えて、食生活や睡眠を改善するなど、土台に当たる所を健康にしてみるのも良いかもしれません。

 今日のウンベラータは、鉢底石、赤玉、鹿沼など水はけの良い石を入れてから、要らない根っこを出来るだけ除いた元の土を入れ直してみました。元気になってくれたらまた、苗木をお分けしたいと思っています。

795.あいさつは自分から

2023.04.18

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 哲学者・教育者であった森信三先生は、あいさつは自分からという言葉を遺されています。

 目上目下に関わらず、あいさつをまず自分から発することは大切で、人間関係を潤滑にします。人間が一人で出来ることはしれており、人の助けを借りなければ大事をなすことは出来ないから、という理由も述べています。

 当院でも、看護師や心理士が一生懸命働いてくれていますが、私も自分からおはようございますというように気をつけています。他方、患者さんのご家族などが自分からあいさつが出来ない方がありましたが、まだ、そこまで、躾が行き渡っていなかったり、十分な回復がされていないのかなとも思います。

 組織の長は、自分からあいさつが出来るだけでもその器たるものとも言われます。
 何気ないことかもしれませんが、朝夕のあいさつを大切にしたいと思いました。

794.寝ることの重要性

2023.04.17

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 WBCのMVP,二刀流の大谷翔平選手と言えば、今や知らない人がいないくらいの知名度と好感度があります。
 大谷選手は体作りにとてもストイックなことで知られています。食生活に気をつけていることも知られている一方で、西川のマットレスを遠征にまで持参しているとか10~12時間は寝ているとか言われています。
 スケートのトップアスリートである羽生結弦選手も西川の布団のCMに起用されています。
 将棋界で初の八冠に届くのではないかと噂されている藤井聡太竜王もよく眠ると言われています。

 寝ている暇なんかない、寝ている間に何か仕事出来る、そう考えている人は多いようですが、トップオブトップの彼らは、実は睡眠をしっかり取っています。
 超一流の人間が寝ているのであれば、いわんや一般人である我々は彼ら以上に寝た方が良いのかもしれません。

 寝るなんてもったいない、寝るのは死んでるのと同じ、と考えてしまう人に限ってうつ状態になって当院などに受診に来られます。

 医師から見ても、睡眠は非常に重要です。

 やることがなければ眠った方が良いとも言います。睡眠を取って世間様に迷惑を掛けることはないですし、少しでも休養になります。もちろん、無呼吸などが隠れている場合は治療しながら眠る方が良いのですが・・・。

 憧れのスーパースター達が実は寝ている、と言うことを考えた時、我々も自分たちの睡眠の質と量にもう少し改善を求めても良いのかもしれません。

793.やけ

2023.04.16

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 色々上手くいかないと、ストレスがたまるしイライラしやすくなります。
 人や物に当たってしまいそうになりますが、当たり散らすことは、あまり得策とは言えません。

 やけを起こすというのは、自暴自棄になり、粗暴な行動を取ることです。それは物や人への暴力などになります。
 クラッシュ用の不合格品のお皿を自由に割って良いなんていうサービスもあるようですが、基本的にはそういう所でもない限り、暴力的な行為でストレスを発散するのは上手くいきません。せいぜい、素振りなどでしょう。

 物を破壊したり人を傷つけると、補償や弁済しなければならないこともあり、金銭で済めば良いのですが、恨みを残したり、相手に遺恨や恐怖感を与えてしまうことは結局自分自身の損失となります。

 やけを起こしそうな時は、人に話すなどの言葉に代える方が良く、友人で物足りない時は医師や臨床心理士等の専門家を利用して頂く方が良いでしょう。すぐに専門家につながらない時は、寝るのが一番と思います。お酒を飲まずに布団に入って良く眠ることが重要と言えます。

 やけを起こしそうな時は、しっかり休んだり人に話して頂いてはいかがでしょう。

792.良い職場の選び方

2023.04.15

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 六本松は福岡の人間交差点、202号線、城南線、油山観光道路の交わる所です。
 その立地からか、天神博多で活躍するビジネスパーソン、もしくは20代から50代と言った働き盛りの方が沢山受診なさいます。
 公務員、教員、銀行員、会社員、看護師、介護職、派遣、受付業・事務員、団体職員、など色んな方にいらして頂きました。小規模の会社やベンチャーなどで揉めるケースに多いのは、

・労働組合がないのでいざという時に従業員を守る団体組織がない
(労働組合はあっても機能していない)

・ハラスメント等の独立した委員会がない

・社労士がまともじゃない
(または事業主が社労士や税理士の助言を無視して経営している)

・産業医や産業保健師の制度が整っていない

・36協定違反を繰り返す

 これらの一つまたは複数を満たしている所は、正直良い会社とは言えないでしょう。
 別に労組系の回し者でもないのですが、日本ほどストライキが稀な国も珍しいと思われます。従業員の権利意識が低い気がします。

 ベンチャーなども格好良いのですが、こじれた時は労組がない、委員会がないことがあだとなり、傷ついた個人を守れないことが往々にしてあります。転職のご相談も良く受けるのですが、上記の条件が整っていない所はあまり良い会社とは言えないのではないかとご提案させて頂いています。ご参考になれば幸いです。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分