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740.巨匠の復活

2023.02.23

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 今、将棋の王将戦が熱いです。
 タイトルを獲得できれば通算100期という前人未踏のタイトル数になる羽生九段。
 片や、迎え撃つのは棋王を取れば6冠になろうかという歴代最強の名も高い、藤井竜王(5冠)。

 将棋の世界はどういうわけか24年前後の周期で、「時代を作る」大棋士が出てきました。
 大山康晴名人(十五世)、中原名人(十六世)、羽生九段(十九世名人有資格者)・・・。

 この3名が24年周期くらいの差なのですが、大山ー中原のタイトルマッチは何度かあります。それは、大山十五世名人が69歳で癌で亡くなるまで、実力でA級に在位したまま、というあり得ない活躍期間の棋士だったことも一因です。他方、中原名人は脳梗塞に倒れ、引退が早かったため、中原ー羽生戦は、対局そのものはあったのですが、タイトルマッチで対峙することはありませんでした。
 中原~羽生間に谷川十七世名人と、羽生~藤井間に渡辺明初代永世竜王がいて、この2名も大棋士ではあるのですが、無敵になっていた期間がないと言われています。個人によって見方は変わるのですが、タイトル数等では、大山・中原・羽生、そして藤井という風に見做されています。

 その藤井聡太竜王と羽生九段は32歳の年齢差があります。

 スポーツではおよそあり得ない年齢差対決になる訳ですが、羽生九段は王将リーグ全勝優勝という偉業で挑戦してきました。

 しかしAI超えとすら言われる藤井さんにどこまで勝てるかは正直未知数というのが下馬評だったと思いますが、4局指して現在2-2のタイ。これは藤井聡太五冠がタイトルマッチをしていて、五分の星というのはこれまで、叡王戦で豊島叡王から3-2で奪取した時しかなく、非常に珍しいことになっています。

 元奨励会員YouTuberのアユム氏によると、奥様の激励によって、羽生九段の意識が変わったのではないかという説明がありました。実際に、発言内容も、諦めムードから踏み込んだ内容に変わってきたと言います。

 意識を高め直して、研究してきたことにより、最近の羽生さんの将棋は、カミソリのような切れ味が復活してきている印象です。

 歴史を作るようなプロでも、意識を高め直すとまた変わるのかもしれません。

 いずれにしても羽生九段の復活はファンにとっても喜ばしいこと。王将戦の行方がどうなるかは分かりませんが、質の高い勝負をファンとして楽しみたいと思っています。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分