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599.時には整頓を優先する

2022.09.25

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 整理整頓などと申しますが、整理と整頓は全く別の概念です。
 整理というのは他者にとって散らかって見えても、本人的には右の足元にあったはずだとか、だいたい判っていてすぐに取り出せる状態にあるものは整理されています。整頓というのはぱっと見きれいに並んでいることで、ユーザーとしては時系列にしたいとか、五十音順にしたいとか、使用頻度順にしたいなどの整理基準があるのですが、整理基準は棚上げして一旦見栄えをきれいにしたものが整頓です。整頓されており尚且つ整理されていれば申し分ないのですが、使用頻度順に組み替えると、大きさやレイアウト、色の統一性などはバラバラとなり、判らない人間には散らかっているようにしか見えなくなります。これが勝手に片付けると使用主が怒り出すという現象の原因です。

 そうは言っても、使用頻度は興味や研究対象が変わったりすると変化しますし、古くなったまま忘れ去られて居座っているものがあるかと思えば、捨てることすら忘れた上に存在すら忘れていた書類が堂々と大事なスペースを占領してしまうこともあります。そういう場合は一旦整理の理屈を諦めて、整頓してみた方が上手く行く場合もあります。

 整頓する際は整理の概念を一回忘れて、何でもかんでも箱なり袋に詰め込んで、きれいにしたいワーキングスペースを一旦きれいにしてしまい、徐々に分野別などにあるべき所に集合させていきます。
 不思議なものでどういう訳か、ものを移動させると必ず不要なものが出てきます。この時に断捨離をするのが望ましいのではないかと個人的には思っています。商店の棚卸しなどもそうですね。
 
 棚卸しが有効なのは、乾物やカレー粉など保存的な食品で、ごそごそしていると賞味期限は切れたけどきっと食べられるであろうものなどを発見した時は優先的に食べるように考えることも出来ます。

 いずれにせよ整頓する際、物を捨てることは極めて有効な手段ですから、整理整頓という方は、お時間ある時に整頓優先と割り切ってやってみて頂いてはいかがでしょう。

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