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347.オカリナを始めたわけ

2022.01.17

347.オカリナを始めたわけ

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 音楽は好きで、少しピアノを弾いたりファゴットを吹いてみたりしていたのですが、2009年からオカリナを始めました。

 その前の年から製鉄記念八幡病院という北九州の病院に赴任しました。大ベテランの先生の後任で患者さんも多く苦慮しました。チーム医療として緩和ケアの精神腫瘍医のお仕事を頂きました。悩みやストレスは治る可能性があると思ってこの仕事を選んだつもりなのですが、必ず亡くなる方と向き合うことになりました。
 とはいえ、外科の先生はモルヒネの使い方はお上手ですし、話を聞くには臨床心理士さんもいましたから、私の出来ることはなんだろうと自問自答の日々でした。もう1-2ヶ月で亡くなる方に今更催眠療法もニーズがありませんし、元々精神的な不健康さはお持ちでないことも多いので、話を聞いて欲しいともなかなか言われず、聞いて欲しいと言われても心理士さんが対応されていました。せん妄と言って、混乱に陥った場合の抗精神病薬の投与では少しばかり役に立ったかと思います。

 自分の立ち位置の見つけ方も苦慮しましたし、患者さんも仲良くなった頃にお亡くなりになり、自分の気持ちを保つのも難しく思いました。サロンには前任者が置いていった電子ピアノがありますが、最後の最後には皆さんサロンに出てくることも出来なくなります。

 何か白衣のポケットに入れられる程度の音の鳴るものはないかと思って最初はリコーダーを持参したのですが音が安っぽく、人生の終わりにこの音では申し訳ないと思いました。かといって腕前もないのに本物の木製のリコーダーを買う勇気もなく。そこで思いついたのがオカリナでした。

 オカリナは陶器の楽器で、倍音がなく、純音を発するため、澄んだ音色になります。これが良いのではないかと思って市内の楽器店で買ったのがアウロスという青いオカリナでした。それが私の最初のオカリナです。

 痛ましいニュースを聞いた時などは、オカリナを吹いて、気持ちを澄ませるようにしています。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分