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191.うつ病になりやすい人の認知と修正

2021.08.17

191.うつ病になりやすい人の認知と修正

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 自己評価が低くて、暇があると自己批判してしまう方がおられます。鬱になる方に多いようです。
 コップの水に半分、水が入っているとします。
 これを皆さんはどう陳述しますか。
 陳述、と申しますのは、脳の中でどう表現しているか、ということです。
 コップに水が半分入っている、というのはニュートラルな考えです。
 「半分しか入っていない」と述べる方もおられますし、「まだ半分もある」と述べる方もおられます。
 コップに水が半分入っているだけなのに、陳述の仕方にはその人の性格や経験によって相違が出てくると言うことです。
 「半分しか入っていない」という方は、自分がやり遂げたことを「これくらいはみんな出来ているから当たり前」「特別なことはしていない」などと仰ることが多いようです。こういう方がなかなか鬱が治りにくいのではないかと感じています。
 普段から、「・・・ない」より「・・・ある」という風に陳述できるように練習しておくことも大事なのではないかと思っています。しかない、という陳述の癖がある方は、まだある、のような陳述に直す練習をされてみてはいかがでしょう。そして、一日の終わりに、加点法で自分をねぎらうと、ちょっとずつ回復していくのではないかな、と思っています。

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