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73.思いやりを感じることが出来ない時

2021.04.23

73.思いやりを感じることが出来ない時

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
 福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
 普段は仲が良いはずなのに、あるいは、大切な家族や仲間と思っているはずなのに、今日はその人の言葉や仕草から思いやりを感じることが出来ない、なんてことは日常生活においてままあることです。
 出掛ける直前にいさかいになるとか、後で言ってくれれば良い注意点を今言うのかとか、ちょっとはこちらの事情も考えてくれないか、などと思ってしまうと、相手に対して腹が立ったり、イライラしたり、残念だと思うことがあります。
 一体どうしてしまったのでしょう。
 出掛ける直前だとか、急いでいる時とか、他の案件を先にやりたい時などに、件の相手から介入されると、イライラするのは、こちらにも急ぐなどの事情があり、すなわち自分に余裕がないわけです。余裕がない時に、後回しでも良いと思うことを相手から挿入されるとイライラすると言うわけです。それでは、相手の方はなぜそうなってしまったのでしょう。
 普段上手く行っているとすると、その人は普段であれば、「今お時間良いですか?後が良いですか?」等聞いてくれるはずなのに、ということになります。普段出来る気遣いをしてもらえずイライラすると言うことは、相手の人にも気遣うだけの余裕がその時はなかったと言うことなのでしょう。
 腹が立った時は、自分にも余裕がなかったとか、相手のなさりようにも、相手にも配慮をするだけの余裕がなかったのだろうとか、「余裕の有無」という視点を導入するように心がけています。
 先日紹介した米長邦雄永世棋聖は、弟子に対して、本当に怒る時は3日後に来い、と言っていたそうです。その場で怒ると感情にまかせて不要なことまで罵声を浴びせてしまうため、3日おいて冷静になり、注意点だけ伝えるようにしたそうです。名人を獲る人でもそうやって気をつけていたのですから、私のような凡人はまだまだアサーティブな態度が堂に入っているとは言えません。
 しかし、私も凡人なりに日々、成長出来ると信じて、「余裕の有無」という視点で気持ちを整理するように心がけています。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分