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98.ピュイゼギュール侯爵 1

2021.05.18

98.ピュイゼギュール侯爵 1

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
 福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
 催眠のことを古い言葉でメスメリズムということもあるようです。
 フランツ・アントン・メスメル、という近代催眠の始祖をしてメスメリズムと言います。メスメルはウィーン大学で医学博士号を取った秀才です。この、暗示やイメージで起こる催眠現象を、彼は、動物磁気という磁石の力によるものだと信じていました。
 メスメルについて述べ出すと脱線が長くなるので、深入りしませんが、簡単に。
 メスメルは、その後、ウィーン、パリで大成功を収めます。その弟子にピュイゼギュール侯爵という人がいました。
 一族から伯爵等も出ている名家。
 ただ、時代はフランス革命前夜です。
 ルイ16世が断頭台の露と消えた後、侯爵だった彼も2年間投獄されてしまいます。ただ、人徳が高い人だったのか、許され、後にソワッソン市長となります。居城で動物磁気の研究を重ねていたようです。メスメルはルイ16世調査委員会に動物磁気の存在を否定されて追放されますが、ピュイゼギュールは居城で研究を重ねました。
 その後、彼の動物磁気の影響はナンシーのリエボーらに受け継がれていく流れとして、催眠の灯火を消さなかったことは特筆に値します。(写真はピュイゼギュールの楡の木。)

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分