ブログ

82.サイズ

2021.05.02

82.サイズ

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
 福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
 以前、天才と言われるセラピストのワークショップで、「サイズ」について教えて頂いたことがありました。
 相手と関係作りをするために、相手の素晴らしい所を賞賛するようなことを、「コンプリメント」と呼ぶことがあります。
 ちょっと髪型を変えてきた女性に気づいたとして・・・。
「こんな美しい人は見たことがない!あなたこそ現代のアフロディーテだ!」
 なんてやってしまうと、例えその方がミスユニバースであったとしても、ちょっと気味悪くてドン引きする可能性が高いかもしれませんね。褒めるのは良いとして、サイズが過大だと、滑稽だったり嫌味だったり、違和感が目立ってしまいます。
 気づいたけど言葉で何も言わないとか、口角を上げただけ、とかだと、褒めてはいないので・・・よっぽどマニアの人でなければ、そういう反応は、フィットしていると感じにくいでしょう。過小になりますね。
 相手を褒めるにもサイズ感が大事だ、と講師の先生は仰っていました。
 別のまた天才な先生は、プレゼントの名手でした。
 好意を持っている人に、キングカズでもないのにいきなり白スーツで現れて100本の薔薇などあげてしまうと、相手はかなりびっくりしてしまうどころか受け取り拒否のこともあるでしょう。意図が分からないし怖く感じるかもしれません。キングカズならそれがデフォルトか、ということで、受け取っても多分、酷いことはしに来ないでしょうが、一般の方がやるとちょっと怖いですね。
 プレゼントの名手の先生は、1輪、ちょっと綺麗だったから・・・あげる、などというのが良いとのことでした。
 チョコレート1つとか、小さいサイズのものは案外気楽に受け取ってもらえます。100本の薔薇1発より、ミニチョコ100回の方が受け取ってもらえそうです。
 目標の高さに打ちひしがれている人がいた時、サイズ感が合わないことも多いようです。
 10mの絶壁をよじ登れと言われたら、岩登りが好きな人でなければ普通は無理だと思うでしょう。
 1mずつにすれば上れないことはないでしょうが結構骨です。
 10センチずつなら登れるでしょう。
 このように、自分の歩幅に合っていない目標を立てている方には、そのサイズ感を再調整するようにお話を伺っています。才能がないとか素質がないとか言う前に、単にサイズが合わないだけということは良くあるからです。
 登れるサイズに切り分けてコツコツ登る。そしてそれを一つずつ確認していく。それだけで自信が回復していくことがあります。当院では、ご相談のサイズが大きい時も、小さくしながら前に進めるお手伝いをして参ります。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分