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645.一緒の土俵に立つ良し悪し

2022.11.11

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 何かを依頼してきているはずなのに、いざソリューションを提供すると、あれこれ言って抵抗し出す人がいます。
 あれ?そちら様の依頼で話が始まったのでは?と疑念がよぎる瞬間です。ささやかな疑問ならまだしも、問い詰められたり、依頼してきた方が非協力となったりすると、援助の提供側は混乱することがあります。
 ひねくれた子供や部下を持った場合、治療抵抗性の患者さんの一部などにそういう難しい反応を見ることがあります。

 そういう場合、

 さっき言ったことと違うじゃないかとか、
 依頼してきているなら協力してくれないかな、とか、

 ムッとして怒りをぶつけてしまうともういけません。恥ずかしながら、私も時にこういう罠に陥ることがあります。まだまだ修行が必要だなぁと反省することしきりです。

 土俵に乗ったはずなのに、逃げちゃう人には、本来逃げる自由もあるはずです。
 時間が空費されて、徒労感はあるものの、衝突しないで先送りした方が良いでしょう。非協力な姿勢を表明した方がいたら、それはそれでその人の選択なのですから。ソリューションに乗らない場合は、乗らなかった結果というのをその人が受け入れていけば良いだけのことなので、提供側が、乗った方が良いのに、といくら思っても、あまり強要しない方が良いようです。

 今日は言っても無駄か、と思った時は、熱くならずにテンションを下げ、ま、それも何とかなるか、と思い直して、次回に期待しましょう。子供の喧嘩のようになりそうな時は、一緒の土俵に立とうとせず、一旦先に降りるのも、一つの知恵ではないかと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分