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646.アレキサンドライト

2022.11.12

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 みなさまは、アレキサンドライトはご存じでしょうか。
 昼の太陽光下では青緑、夜の人工照明下では赤へと色変化をおこす他の宝石には見られない性質があります。つまり、蛍光灯下と太陽光下で色合いが異なるものです。
 イタリア旅行の際に、ベネチアでアレキサンドライト入りのワイングラスを購入してきました。当時は、太陽光と蛍光灯下で色が変わる彼不思議ですね、といわれて惚れ込んで買ってしまったのですが、理系の友人に、蛍光の色合いが異なるのはアレキサンドライトだ、と指摘され、本稿に至ります。まさに、25年ぶりの正鵠といったところでしょうか。

 自然光の下では、紫色になり、蛍光灯の下では、青くなるという、誠に不思議な性質なのですが、これに赤ワインを注ぎながら頂くのも乙なものかと思います。

 NHKの五歳児に言わせれば、私自身、その原理も知らずに四半世紀「ぼうっと生きてきた」訳なのですが、分かってくるとそれはそれで知的好奇心を刺激されるものです。珍しいとして当時のロシア皇帝ニコライ1世に献上されたといいます。巷説では、このロシア帝国皇帝に献上された日である4月29日が、皇太子アレクサンドル2世の12歳の誕生日だったため、 この非常に珍しい宝石にアレキサンドライトという名前がつけられたとされているようです。

 ロシアは今戦禍にあります。その政治的な状況についてはこれまでもこれからも論評しないつもりですが、いずれの立場の人であれ、相互に尊敬と相手への尊重を持ちながら、交流できればと切に願うばかりです。

 私自身は、セラピーや音楽と言った、中立かつ、人間尊重的な立場から、すべての人を尊重し、また、芸術や音楽の喜びを共有する仲間でいたいと願っています。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分