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527.格上と交わる

2022.07.15

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 将棋の藤井聡太竜王が不世出の天才であることは既に論を待たないでしょう。
 実績こそ羽生九段に追いつかないものの、その将棋の質の高さから、彼こそは、より高質の存在であり、その記録なども時間とともに追いついていくだろうと目されています。そんな彼がデビュー当時から、現在王座の永瀬拓矢さんから研究会に誘われて一緒に将棋を指しているとか。永瀬王座の方が年上とはいえ、レーティングやランキングは今や藤井竜王の方が上。現在はこのようにわかりやすいですが、藤井竜王が無冠の天才少年の頃から捕まえてパートナーにしたのは永瀬王座の慧眼と言えましょう。
 格上と交わることを続けるためには、要らないと言われないように自分の質を常に高く保つ必要があります。つまりタイトル一つくらいは持っている、と言うことでしょうか。
 実際に5000時間と言われる勉強量で、逆転負けをされた試合でも序盤は藤井竜王を追い詰めるほど研究してきており、永瀬王座の将棋に掛ける気概は、鬼気迫ると言って良く、軍曹というあだ名も伊達ではありません。

 私自身は、先日、プロのギタリストの方に伴奏して頂いてオカリナを演奏する機会があったのですが、耳も腕も人柄も素晴らしい方なのだなぁと感心していました。
 こんなに繊細に演奏してくれるならば、自分はそれに見合うオカリナを吹く必要がある、と強く危機感を持ちました。格上と交わり、同等とは言えないものの、お客様には同等っぽく聞こえる質で完成させていく。それにはそれなりの努力が必要です。
 私の音楽の才能は、別に平均的なものに過ぎませんから、後天的に学んだことをどんどん取り入れて進化しています。これまでも素晴らしい音楽家にも出会って来ましたし、これからも新しい出会いがあれば良いと思っています。
 格上、格下、という見方は必ずしも良い見方ではないかもしれませんが、少なくとも共演者に強い敬意を払い、自らに謙虚になって精度を上げていくことが大切で、そのように自分を成長させることに喜びを感じていたいと思っています。

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