797.誰かに話す
2023.04.20
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
誰かに話すと楽になる、とはよく言います。真実であることもあり、そうでないこともあります。
知的な友人だった場合はどうでしょう。
良いかもしれません。
私も、恋の悩みを延々と聞いてくれていた大学時代の親友は、立派な精神科医になりました。まあ、彼には、当時から受容や傾聴のセンスがあったんでしょうね。
でも、人によっては侵襲的なアドバイスをくれたり、自分の武勇伝を語り出したり、考え方の押しつけをしてくる場合があります。悪くしますとあちらの相談が始まってしまい、相談を始めたつもりがアドバイスをして終わるなんてこともあります。
友人や家族親戚には、治療の契約がないですから、相手も話を遮ったり自分の話をする権利がありますから、なかなか上手くいきません。
LINE等のSNSの連絡が頻繁に来るようになったり食事や飲み会に誘われたりと、余分なオプションが付いてくることもありますし、異性の場合は交際を求められることもあるかもしれません。
そういうこともあるので、誰かに話す時は臨床心理士や医師など専門家の方が望ましいと思っています。
私共は、守秘義務があり、クリニックの外には漏らしませんし、予約時間以外の個人的な連絡や、遊びや食事の勧誘もなく、とてもプロフェッショナルなお付き合いが出来るわけです。
誰かに話したい、と思われた時は専門家と話されることをお勧め致します。当院には心理士が2名おりますのでカウンセリングも提供しています。
しっかり聞いてもらえば考えが前に進みそう、と思われた方はご相談頂ければと思います。
796.根っこ
2023.04.19
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
ウンベラータという植物が二本あるのですが、今年、新芽が出てきてもすぐに葉っぱが黄色くなってしまうため、どうも根がダメなんじゃないかと言うことになり、新患の方がいらっしゃらない日に、思い切って鉢から出して根切りをしてみました。案の定、鉢の内側のほとんどが根っこでした。3分の1~2分の1を切ると良いということでしたので、思い切って根っこの散髪をしてみました。
顔色や肌つやなど、表向きの所がどんなにやっても良くならない時は、根っこが傷んでいるのかもしれません。人間で言えば内臓などでしょうか。飲酒を控えて、食生活や睡眠を改善するなど、土台に当たる所を健康にしてみるのも良いかもしれません。
今日のウンベラータは、鉢底石、赤玉、鹿沼など水はけの良い石を入れてから、要らない根っこを出来るだけ除いた元の土を入れ直してみました。元気になってくれたらまた、苗木をお分けしたいと思っています。
795.あいさつは自分から
2023.04.18
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
哲学者・教育者であった森信三先生は、あいさつは自分からという言葉を遺されています。
目上目下に関わらず、あいさつをまず自分から発することは大切で、人間関係を潤滑にします。人間が一人で出来ることはしれており、人の助けを借りなければ大事をなすことは出来ないから、という理由も述べています。
当院でも、看護師や心理士が一生懸命働いてくれていますが、私も自分からおはようございますというように気をつけています。他方、患者さんのご家族などが自分からあいさつが出来ない方がありましたが、まだ、そこまで、躾が行き渡っていなかったり、十分な回復がされていないのかなとも思います。
組織の長は、自分からあいさつが出来るだけでもその器たるものとも言われます。
何気ないことかもしれませんが、朝夕のあいさつを大切にしたいと思いました。
794.寝ることの重要性
2023.04.17
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
WBCのMVP,二刀流の大谷翔平選手と言えば、今や知らない人がいないくらいの知名度と好感度があります。
大谷選手は体作りにとてもストイックなことで知られています。食生活に気をつけていることも知られている一方で、西川のマットレスを遠征にまで持参しているとか10~12時間は寝ているとか言われています。
スケートのトップアスリートである羽生結弦選手も西川の布団のCMに起用されています。
将棋界で初の八冠に届くのではないかと噂されている藤井聡太竜王もよく眠ると言われています。
寝ている暇なんかない、寝ている間に何か仕事出来る、そう考えている人は多いようですが、トップオブトップの彼らは、実は睡眠をしっかり取っています。
超一流の人間が寝ているのであれば、いわんや一般人である我々は彼ら以上に寝た方が良いのかもしれません。
寝るなんてもったいない、寝るのは死んでるのと同じ、と考えてしまう人に限ってうつ状態になって当院などに受診に来られます。
医師から見ても、睡眠は非常に重要です。
やることがなければ眠った方が良いとも言います。睡眠を取って世間様に迷惑を掛けることはないですし、少しでも休養になります。もちろん、無呼吸などが隠れている場合は治療しながら眠る方が良いのですが・・・。
憧れのスーパースター達が実は寝ている、と言うことを考えた時、我々も自分たちの睡眠の質と量にもう少し改善を求めても良いのかもしれません。
793.やけ
2023.04.16
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
色々上手くいかないと、ストレスがたまるしイライラしやすくなります。
人や物に当たってしまいそうになりますが、当たり散らすことは、あまり得策とは言えません。
やけを起こすというのは、自暴自棄になり、粗暴な行動を取ることです。それは物や人への暴力などになります。
クラッシュ用の不合格品のお皿を自由に割って良いなんていうサービスもあるようですが、基本的にはそういう所でもない限り、暴力的な行為でストレスを発散するのは上手くいきません。せいぜい、素振りなどでしょう。
物を破壊したり人を傷つけると、補償や弁済しなければならないこともあり、金銭で済めば良いのですが、恨みを残したり、相手に遺恨や恐怖感を与えてしまうことは結局自分自身の損失となります。
やけを起こしそうな時は、人に話すなどの言葉に代える方が良く、友人で物足りない時は医師や臨床心理士等の専門家を利用して頂く方が良いでしょう。すぐに専門家につながらない時は、寝るのが一番と思います。お酒を飲まずに布団に入って良く眠ることが重要と言えます。
やけを起こしそうな時は、しっかり休んだり人に話して頂いてはいかがでしょう。
792.良い職場の選び方
2023.04.15
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
六本松は福岡の人間交差点、202号線、城南線、油山観光道路の交わる所です。
その立地からか、天神博多で活躍するビジネスパーソン、もしくは20代から50代と言った働き盛りの方が沢山受診なさいます。
公務員、教員、銀行員、会社員、看護師、介護職、派遣、受付業・事務員、団体職員、など色んな方にいらして頂きました。小規模の会社やベンチャーなどで揉めるケースに多いのは、
・労働組合がないのでいざという時に従業員を守る団体組織がない
(労働組合はあっても機能していない)
・ハラスメント等の独立した委員会がない
・社労士がまともじゃない
(または事業主が社労士や税理士の助言を無視して経営している)
・産業医や産業保健師の制度が整っていない
・36協定違反を繰り返す
これらの一つまたは複数を満たしている所は、正直良い会社とは言えないでしょう。
別に労組系の回し者でもないのですが、日本ほどストライキが稀な国も珍しいと思われます。従業員の権利意識が低い気がします。
ベンチャーなども格好良いのですが、こじれた時は労組がない、委員会がないことがあだとなり、傷ついた個人を守れないことが往々にしてあります。転職のご相談も良く受けるのですが、上記の条件が整っていない所はあまり良い会社とは言えないのではないかとご提案させて頂いています。ご参考になれば幸いです。
791.木の芽立ち
2023.04.14
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
桜も散り、新緑の目立つ季節となりました。
様々な木や草が新芽を出し、伸びやかに伸びています。私はこの季節が一番好きです。しかし、多くの精神科で指摘されているように、この時期は、精神病が悪化したり、気持ちが動揺しやすい時期でもあります。3月4月に出会いと別れの時期だと言うことも少し関係しているのかもしれません。
幻聴が聞こえる、周りに被害的になる、職場に行きたくない、元気が出ない、色々思い当たる方はまずは当院など専門家にご相談頂ければと思います。
790.時間を対価に考える
2023.04.13
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
真面目な方などからは、マナーの悪い他者にイライラすることがあるがどうしたら良いかと助言を求められることがあります。確かに、タバコのポイ捨てなり、人によっては平気でゴミをそのまま道などに投げ捨てたり置いていく人すらいます。
私自身もこういう行為は感心しませんし、気分悪く感じるものです。
例え注意することが出来たとしても、相手がすんなり非を認めて改めてくれれば良いのですが、実際には簡単でないことも多々あります。相手は悪いことをしているのが分かっているだけに、屁理屈をこねたり、威圧的にやり返してきたりと、なんだか注意した側の方が悪いかのように、感情をぶつけられることがあります。そうなると、注意した側も感情疲労を起こしてしまい、何だかとても嫌な気分になって、注意するんじゃなかったと後悔してしまうこともあるでしょう。
そういう時は、時間や感情の対価を考えに入れてみてはどうでしょうか。
もちろん、いかなる不正義も見過ごすことが出来ず、必ずそのような場合は、注意するのが信条だと言い切れる方にはお勧めしないのですが・・・。
急いでいたり、そこで言い争いをすることによる時間のロスや感情疲労のロスを考えると言うことです。
知らない人に何かを伝えるのは気も遣うし、それだけで労力を使うので、元気にも余裕が必要ですが、もっと言えば急いでいる時はそういうことをしている暇は実はないのです。ポイ捨てするような人間に、有限である自分の貴重な時間を使うかどうかは考えどころです。スルーするのが最上と申し上げているわけではありませんが、その時の時間や労力の余裕によって、今そのことがやるべきことなのかを改めて思い直してみてはどうかと思うのです。
そういう意味で、他者に干渉的に関わらざるを得ない時、時間を対価に考えると、感情的なイライラをぶつけるのか、そういうことに使う時間がないのか、整理が出来るのではないかと思います。
789.胡蝶蘭の開花
2023.04.12
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
開業時に頂いた胡蝶蘭がまた開花を迎えています。
お世話が十分でないのか年々コンパクトにはなっているのですが、それでも花芽が出て、花を咲かせてくれるのはありがたいことだと思います。
お世話になった様々な方からのエールを思い出し、今後も皆様のお役に立てるよう務めて参ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


788.一燈照隅
2023.04.11
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
一燈照隅は、戦前戦後を生き抜いた教育者、哲学者、安岡正篤の言葉です。
伝教大師の言葉に一隅を照らすというものがあります。
隅っこを照らすのか、という問いもあるかもしれませんが、一個人で出来ることはたかがしれており、自分の足元を照らすのが精一杯ということでしょう。WBCの栗山監督はこの言葉を大きなことを口にするよりもまず、自分がいるその場所を明るく照らす、という意味だと解説しています。
何をやって良いか分からない時は、まず足元から照らす。
少しでも自分の机を片付けるとか、一つずつやっていきましょう。