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790.時間を対価に考える

2023.04.13

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 真面目な方などからは、マナーの悪い他者にイライラすることがあるがどうしたら良いかと助言を求められることがあります。確かに、タバコのポイ捨てなり、人によっては平気でゴミをそのまま道などに投げ捨てたり置いていく人すらいます。
 私自身もこういう行為は感心しませんし、気分悪く感じるものです。

 例え注意することが出来たとしても、相手がすんなり非を認めて改めてくれれば良いのですが、実際には簡単でないことも多々あります。相手は悪いことをしているのが分かっているだけに、屁理屈をこねたり、威圧的にやり返してきたりと、なんだか注意した側の方が悪いかのように、感情をぶつけられることがあります。そうなると、注意した側も感情疲労を起こしてしまい、何だかとても嫌な気分になって、注意するんじゃなかったと後悔してしまうこともあるでしょう。

 そういう時は、時間や感情の対価を考えに入れてみてはどうでしょうか。

 もちろん、いかなる不正義も見過ごすことが出来ず、必ずそのような場合は、注意するのが信条だと言い切れる方にはお勧めしないのですが・・・。

 急いでいたり、そこで言い争いをすることによる時間のロスや感情疲労のロスを考えると言うことです。 

 知らない人に何かを伝えるのは気も遣うし、それだけで労力を使うので、元気にも余裕が必要ですが、もっと言えば急いでいる時はそういうことをしている暇は実はないのです。ポイ捨てするような人間に、有限である自分の貴重な時間を使うかどうかは考えどころです。スルーするのが最上と申し上げているわけではありませんが、その時の時間や労力の余裕によって、今そのことがやるべきことなのかを改めて思い直してみてはどうかと思うのです。

 そういう意味で、他者に干渉的に関わらざるを得ない時、時間を対価に考えると、感情的なイライラをぶつけるのか、そういうことに使う時間がないのか、整理が出来るのではないかと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分