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164.ショパン国際コンクール

2021.07.21

164.ショパン国際コンクール

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 友人に教えてもらったのですが、ショパンコンクールが開催されているようです。
 予選通過者の演奏はYouTubeで聴けるんだそうです。予選通過者が日本人31人、中国・台湾・韓国からも多数通過していて、どんだけ東アジア人が多いんだろう、とびっくりです。
 全部聞くほど時間はないかもしれませんが、日本人演奏家や話題の人などつまみ食いしながら聞いてみようかと思っています。真剣にコンクールで演奏している方には少々申し訳ないのですが、音楽ですから、あまりコンクールとか審査とか考えないで、楽しんで音を聴けたらと思っています。審査員と意見が一致しなくても自分が好みの演奏かどうかなど、自分なりの楽しみ方を見つけられたらと思います。

163.入って一礼

2021.07.20

163.入って一礼

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 以前、前九大総長、久保千春先生から掛け時計を頂いたとご紹介しました。
 白状しますが、実は毎日拝んでいませんでした。
 でも、患者さんを上手く受け止め切れなかった日もあり、色々反省致しまして、ちゃんと出勤した時に、大黒柱である時計に一礼、してから入るようにしました。
 日本代表の選手もピッチを去る時一礼したりしますが、現場に入る時、それなりに背筋を正した気持ちで入ることが大切だなと思い直しまして、最近は入って一礼することにしました。
 科学的なエビデンスはありませんが、それをするようになってから、スプーン一杯くらいは優しく診療出来るようになっている気がします。心がけや意識の置き所で良くなるものは、必ず良くして、皆様をお迎えしたいと思っています。

162.医師会で勉強してきました

2021.07.19

162.医師会で勉強してきました

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 先日はまん延防止措置も明けて、医師会の勉強会に行って来ました。
 適正な保険診療の注意、コロナ感染について等、詳しい先生からのご講演を聴いて参りました。ご時世的にまだ会食等の情報交換は出来ないため、顔見知りになった先生に頭を下げて回る程度でしたが・・・。
 当院は医師会所属診療所です。
 医師会の要請に応じた地域医療の分担協力、医師会から提供される情報による上記の勉強などをしています。
 安心してお掛かり頂けるよう努めて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

161.それもご縁

2021.07.18

161.それもご縁

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 自分の思い入れがあるものが失われる時、力を注いできた集団から離れる時、責任を負ってきたものを手放さざるを得ない時、それぞれ憤りや悲しみ、やるせなさなど色んな気持ちが湧いてくるかもしれません。
 自らの責任でそう決断する時も、組織などの都合でそうせざるを得ない時も、それぞれ、変化がある時にはストレスを伴います。
 私自身、前職の退職を決断した時、病棟の患者さんのお顔、外来の患者さんのお顔、デイケアの仲間たちのお顔、色んなことが頭をよぎりました。
 しかし、接点があるのもご縁ですが、いつか離れるのもご縁です。会者定離と言えましょう。
 ですので、離れるご縁が来た時は、離れるご縁を信じて身を任せてみても良いかもしれません。天の導く縁が続いている運命なのであれば、逃れようとしても続きますし、そこで一旦途切れるご縁なら、多分それが天命なのでしょう。それぞれ別の歩みをすることになってもその人たちが自らその歩みをするのもまたご縁。
 切なく思うばかりでなく、それもご縁と信じることが出来るなら、別れも豊かに感じることが出来るかもしれません。

160.学校で教えて欲しいソーシャルスキル2

2021.07.17

160.学校で教えて欲しいソーシャルスキル2

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 第2弾です。
 学校で教えて欲しいソーシャルスキル第2弾は、「綺麗な別れ方」です。
 口説き方、誘い方、の指南書はよく見ますが、本当に必要なものは上手な別れ方だ、と私は思います。
 好きです、付き合ってくれませんか?
 という告白が、非常に大きなチャレンジになるのは、答えがNoの時に関係がギクシャクしがちだからです。
 パートナーとしてはちょっと・・・。だけど同僚や取引相手としてはこれからも「普通に接して欲しい」というのが本音の所でしょう。更には、「断ったら意地悪されるかな」「もう二度と一緒に普通の関係になれないのかな」という心配もありますし、もっと踏み込むなら、「逆ギレされたらどうしよう?」「怒りのあまり変な噂まで流すかもしれない」「断ったらストーカー化するかも」「殺されるかも」という極端な懸念もあるかもしれません。事件レベルでは最後の方のことが実際にあるので困ったものです。
 しかし、断るのは、「恋人にはなるつもりがないだけ」であって、「別に人格否定しているつもりはない」ですし、「出来れば今後も普通に接してもらいたい」わけです。
 断るのは普通のことで断られるのも普通のこと。恥ずかしいことでも何でもない。というコンセンサスを、一般に広く持ってもらいたいものです。
 「ごめんね。友達でね?」であっさり終われたらお互いに楽です。
 Noは破壊的な別れしかない、という勘違いになると、君を殺して僕も死ぬ的な発想が出てきてしまいます。これはカップルの解消や離婚に於いてもそうで、相手の立場を尊重し合って威圧も怒声もなく、アサーティブな別れを目指すスキルが求められます。
 破壊的な別れはお互い傷つきます。アサーティブに綺麗に「平常運転」に戻れた方が、仕事や勉学に集中するのが早く回復しますし、次のチャンスも早く来ます。回転が良い方がチャンスも増えます。
 別れも一つのご縁である、と思えば、またその歩みも大切なものです。
 以上のような理由から、アサーティブな別れ方を学校でも教えて欲しい、と思っています。

159.学校で教えて欲しいソーシャルスキル1

2021.07.16

159.学校で教えて欲しいソーシャルスキル1

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 1日より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 学校で教えて欲しいソーシャルスキルは少なくとも2つあります。もっとあるかもしれませんが・・・。
 恋愛など親しい関係になった時にこそ、相手の人格を尊敬する、と言うことです。
 多様性とかダイバーシティなど、マイノリティ尊重や差別禁止に関しては、我々が子どもの頃よりは進んできた気がします。ジェンダーによる役割の押しつけや先入観も改善されつつあるようですが実社会ではまだまだです。話を拡大すると収拾が付かなくなるので、本題に戻ります。
 友達から恋人になり、ファーストネームでお互いを呼べるようになった頃、相手に対する敬意が剥がれていって、お前と呼んだり、経済的優位で束縛する場合があります。それらは人間の小ささを反映してしまう残念なことと言えるでしょう。
 お互いに肌を許す関係になっても、その関係を更に進めることよりも、常に人格をリスペクトし合うことがまず求められます。しかし、距離が近くなると、人格同士の尊重が忘れられてしまうことは度々あるようです。
 どんな時も、舞踏会で手を差し出し、一緒に踊って頂けますか?と尋ねるような尊重を続けること。
 特に女性は、本当は人格としての自分を見てくれているか、を求めているのではないかと思うのです。
 パートナーがこれからと言う人は今後、既にいる人は一度振り返ってみて、相手をいたわっているかを確認して頂いてはいかがでしょう。

158.生きてそこにいてくれるだけで

2021.07.15

158.生きてそこにいてくれるだけで

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 親の世代の方々は、お子さんが生まれた時に、「おぎゃあ」と言ってくれただけで至福の喜びを感じておられたかもしれません。
 ただただ、無事に生まれ落ちてくれたこの、天使のような存在に、命へのリスペクトを持たれた方も多いでしょう。
 這えば立て、立てば歩けの親心、と申しますが、ハイハイが出来たら、立って当然、たっちが出来たら歩いて当然、みたいな所はないでしょうか。
 人間の成長は、見ていて楽しいものです。
 例えば、同じ哺乳類であっても、馬や鹿であれば、生まれてすぐに走れないと、肉食獣のライオンの餌になる危険性があります。
 そういう保存的な本能の点から見ても、這えば立て、立てば歩けの親心、はむしろ当然と言えます。
 しかし、多様性が認められる世にあり、こうでなければならないとレールを敷くこと自体に、どれほどの意味があるのでしょうか。
 むしろ、後輩や部下が言うことを聞かないのは当たり前の前提に立って、彼ら彼女らの提案に耳を傾けてみるのも臨床家の仕事かもしれません。
 ですので、今、実臨床に出るに当たり、その方の語りが始まる際に、「生きてそこにいて話してくれるだけで」と真摯に感じようと努めております。
 みなさまは、命の大切さをどんな形でお感じになりますか。

157.温かなまなざしを持つこと

2021.07.14

157.温かなまなざしを持つこと

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 若手の方と話すと、成長ぶりに驚かされることも多いです。久しぶりにお目にかかった時に、とても寛容で居心地の良い感じを以前より豊かに感じたのでそれについて話し合ってみました。すると、やはり、仕事柄、色んな特性や嗜好を抱えた人と話してこられたとのことでした。多様な人と関わることで、文字通り多様性に寛容になったようです。ダイバーシティというだけでなく、多様さへの寛容がただ深まるだけで、普段づきあいの特に多様な範囲に入らない相手に対してもより信頼感を持って対峙出来るようでした。
 人間そのものに対する温かいまなざしをもつと、対話も豊かになるのだなと改めて気づかされました。
 「いつも心に久保千春(先生)」と心がけてはいるのですが、やはり忙しくなると忘れてしまうこともあるようです。人の生き様に対する温かいまなざしを、これからも持ち続けていきたいなぁと改めて思いました。

156.スプーン一杯分、関心を持つ

2021.07.13

156.スプーン一杯分、関心を持つ

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 臨床心理士さんに面接指導を差し上げることがあります。
 その時に、同じ人でも、ちょっと助言して、より詳しく話し手に対する関心を高めてもらうだけで、とても聞き方が豊かになることがありました。助言一つだけですから、特に技法が増えたわけではありません。
 これを拝見していて、自分も常にこの心がけが重要だなと思いました。
 確かに若手の方よりは面接の技術はあるつもりです。しかし、当社比的に、自分の気持ちがだいたい相手に向いている時と全面的に相手に向いている時ではパフォーマンスが異なるようです。技術論的にはだいたいでも出来るのかもしれませんが、プロフェッショナルとしては、やはり、最高の演奏ではありませんが、最高の傾聴や最高の介入を心がけたいものです。そのためには自分のコンディショニングや集中力の維持、そのための適度な休憩や切り替え、そういうことも含めて総合的にプロ意識を高く保つ必要があるのだろうな、と改めて反省しました。
 土日にリフレッシュして、また気持ち新たに診察に向かうようにしたいと思います。

155.切ない時は胸が詰まる

2021.07.12

155.切ない時は胸が詰まる

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 ボディートークの考え方では切ない気持ちがある時は、胸椎3番の高さに「しこり」が現れると言います。言いたいことが言えないと胸椎4番とも言います。この辺は連動していることが多いです。
 「しこり」というのはボディートークの独特の言い回しなのですが、胸椎周辺に付いている筋肉の過緊張と考えても良いかもしれません。
 固まっているため近隣の骨との可動性が低下していますし、押さえると圧痛が発生しやすいです。
 パニック系の方や悲嘆反応の人はここが詰まっている方が多い印象があります。心理的にはいずれも違うと言う場合は、喘息や喫煙が気管支を痛めていると思われます。
 解剖学的にはこの高さは気管分岐部の辺りとなっており、行き詰まりは息詰まり、になっているようです。
 ここを刺激したり温めたりしてほぐすだけで随分息がしやすくなるようです。
 最近は、医師もなかなか理学的所見を採らないことが増えているようで、すぐにCTやMRIという高い検査に誘導される割には何も異常ありません、という、クライエントとしては納得いくのか行かないのか分からない説明がされがちです。
 しかし、案外しっかり触ってみれば、胸鎖乳突筋や僧帽筋の過緊張、胸椎間の可動性の悪さなどは分かるものです。これらはMRIなどでは写らないものですし、状態の不具合であり「病気」や「腫瘍」ではありません。(検査を否定しているわけではなく、医師としては器質的疾患の除外を優先と考えています)。

 それらを踏まえた上で、画像診断に現れない不具合の微調整、過緊張の弛緩など市中の医師として、来談者の方に還元出来ることはまだまだ多いのではないかと思います。
 自分でほぐしたりパートナーとほぐし合ったりする方法を教えて差し上げたり、など、具体的かつ実行可能な対処法をいくつか提案出来ますので、切ない時もご相談頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分