153.何かの終わりは何かの始まり
2021.07.10
153.何かの終わりは何かの始まり
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
組織におりますと、組織の都合やしがらみ、経営上の問題などから、理不尽な目に遭うことも少なくありません。 相手のことを真剣に考えて、顧客第一に接してきたのに、理不尽な目に遭って担当が継続出来ないつらさ、などというご相談も頂戴します。
私自身、前職の病院には育てて頂いた恩義を大変感じている一方で、大組織の中で病院の要請に応じた働き方をせざるを得ないとも感じていました。修行と思えば平均以上の精神科医として働くことも重要です。自慢ではありませんが、これまで、仕事を突然休んだことはほとんどありません。有休消化はしても外来や担当に穴を空けた記憶はないです。カバーはたくさんしましたが。
倒れないのは無事これ名馬とも言いますし、適度に休んでしっかり働くのは良いのですが、面白いか、やりがいがあるかとなると別問題です。
救急当直や措置入院・医療保護入院などの刺激を得ることは出来ても、カウンセリングの技術や催眠療法などを縦横に使えたわけでもなく、また、解離などの対応については他の医師の目なども気にする必要がありました。
開業するに当たり、病棟の患者さん、外来の患者さん、デイケアのみなさん、色んな所と一旦区切りを付けるのはとてもさみしい気持ちがしました。
けれど、何かが終わらないと何かは始まらない。つまり、何かを始めるためには何かを終える必要があると言うことです。
何かの終わりは切ないことも多いです。しかし、それによって新しい出会いもあります。
開業する!と決断しなければ、当院の看護師や心理士など素晴らしいスタッフには一生会わなかったかもしれません。さみしい思いの先には、もっと素晴らしいことが待っていることもあります。
何かを終わらせなければならなくなった時、今の大変さや不安に押しつぶされそうな方、一度お話し頂ければと思います。