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354.顔を見て話すのが苦手な場合

2022.01.24

354.顔を見て話すのが苦手な場合

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 上司などから相手の目を見て話すように言われることがあるかもしれません。

 しかし、日本の文化で目を合わせて話すのは難しい時があります。苦手な方も多いかもしれません。

 そういう場合、ちょっとしたコツがあります。目でなく、鼻の頭や唇を見ても大丈夫です。
 顔をテレビの枠に見立てた枠の範囲内を見ていれば、相手は目が合うと感じるとも言われます。距離にもよるとは思いますが、ダイレクトに目と目を合わさなくとも、そういう風に少しずらして切り抜けることも可能です。
 ご参考になればと思います。

353.蘭の芽

2022.01.23

353.蘭の芽

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 蘭の世話は初めてで不慣れなのですが、家族も世話してくれる内に、新しい葉っぱや芽が出てきました。
 植物も春に向かって準備をしているのかもしれません。

352.田嶌誠一先生

2022.01.22

352.田嶌誠一先生

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 沢山尊敬申し上げる方はおられますが、九州大学名誉教授、田嶌誠一先生もその一人です。

 古くは壺イメージというイメージ療法、そして、施設内の児童間暴力を防止するための安全委員会と幅広くご活躍です。
 田嶌先生のご著書によると3種類のアプローチがあり、

①内面探求型アプローチ
②ネットワーク活用型アプローチ
③システム形成型アプローチ

だそうです。
 詳細は成書に譲りますが、いずれも優れた観点であり、多くの心理学者から高い評価を得ています。

 今回は、田嶌誠一先生より、貴重な論文を頂きましたので、落ち着く方法、をはじめとして参考にさせて頂いています。

多面的体験支援アプローチと複雑性PTSDの論文です。

開業時には大変立派な胡蝶蘭を頂きました。

351.声を出そう

2022.01.21

351.声を出そう

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 皆がマスクをする時代になりました。いつか解除されればと思いますが、コロナ後の世界は人の交流に大きく影響しています。
 人々が交わり、直接エールを交換し合う場所が、損なわれたり制限された結果、うつっぽくなる人も沢山おられます。

 マスクは感染防御の観点から必要不可欠なものとは思いますが、その弊害も知りながら使う必要があります。呼気がよどむのはあまり望ましいとは言えませんし、自然と声も小さくなります。

 楽しく声を出すことがはばかられていますが、息は「生き」を表します。駄洒落ではなく、やまとことばは元々多くの語彙がないため、どうしても重なりが出ます。亡くなる時に息を引き取る、というのはまさに生きることからお引き取りされる場合です。

 楽しく声を出すことは生きるためにとても重要です。マスク常用の時代、自分の個室や、周りに誰もいない野山や海岸であれば、はばかりなく歌うことがお勧めです。まん延防止等重点措置になっても、一人カラオケはむしろ推奨してもらいたいくらいです。

 自家用車の中とかいろんな機会に意識的に声を出したり歌ったり、自分の息の通りを良くすることを心がけて頂いてはいかがでしょうか。

看護師募集

2022.01.20

看護師1-2名募集しております。

採用施設名 まつばら心療内科
採用施設名フリガナ マツバラシンリョウナイカ
採用施設住所 〒810-0045 福岡県 福岡市中央区草香江2-1-6ATRIA六本松 4F
採用担当者名 松原 慎
採用担当者名フリガナ マツバラ シン
採用担当部署 なし
電話番号 0927395060
FAX番号 0927395040
メールアドレス info(ここに@が入ります)matsubara-cl.com
ホームページアドレス https://matsubara-cl.com/


2021年6月1日に新規開業した心療内科のクリニックです。

紹介文章 2021年6月より開業している心療内科クリニックです。
看護師は、非常勤3名で、他に非常勤の臨床心理士等がいます。

経験不問。
夕方居残り可能な方歓迎。ママさんナースも複数おり、働きやすい職場です。

看護業務として、新患・再診の予診。採血・心電図・バイタル測定(血圧、脈拍、SpO2、体温等)、診察介助等。
書類記載補助、受付・電話応対があります。
小さなクリニックなので、清掃等雑務はあります。

350.落ち着く方法

2022.01.20

350.落ち着く方法

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 アンガーマネージメントのご相談を受けることがあります。施設で暮らす子ども向けのものではあるのですが、活用出来る部分があるかと思います。ご参考になればと思います。

1. 鼻から大きく息を吸い込み、口から息を出す。
2. 20数える。
3. 新聞紙をくしゃくしゃに丸めて、ゴミ箱に捨てる。
4. 新聞紙を何枚もビリビリに破って捨てる。
5. 誰かに話す。
6. 落ち着くために家族や職員にしてほしいことを言う、どんなこと(     )
7. キャラメルを食べる。
8. 冷たい水で手と顔を洗う。
9. 氷を握りしめる。
10. 冷やしたペットボトルを目の下に当て、息を止めて10数える。
11. 今の感情(気持ち)を紙に書く
12. 思いっきりなぐり書きをする。
13. 「大丈夫」と自分に言い聞かせる。
14. 音楽を聴く。
15. 部屋で一人になり、座る。
16. ケンカした相手と一度離れてみて一人になり、相手にかけることばを考える。
17. 20分くらい身体を動かしてみる。
18. 10秒間、枕をギュッと抱き、そして、力を緩めるという動作を何度か繰り返す。
19. 20秒間、押韻のある言葉を出来るだけ紙に書く(例:「きく」「さく」「いつ」「つく」・・・)
20. お気に入りの本や漫画を読む。
21. お茶か麦茶を飲む。
22. クッションを思い切り叩いてみる
23. ぬいぐるみを抱きしめる(抱きしめながらぬいぐるみに話しかける)
24. へそに力を入れ、両手の親指を拳の中に入れてから、ギュッと握ってみる。
*落ち着くために家族や職員にしてほしいことはどんなこと[自助のための注文]
(                                    )
自分なりの方法を職員と話し合い、決まったら書いてみて下さい。

出典:水鳥川洋子(2019):キレて暴れる子の理解と対応。千葉明徳短期大学研究紀要40:125-238
田嶌誠一(2021):多面的体験支援アプローチと複雑性PTSD 精神療法47:第5号:597-605

349.暴力への対応の基本的方針

2022.01.19

349.暴力への対応の基本的方針

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 暴力への対応の基本的方針は、

1.暴力を非暴力で抑える
  ↓ ↓
2.言語化を援助する
  自分の「気持ち」を「考えたこと(思ったこと、浮かんだこと)」を言葉等で表現出来るように
  ↓ ↓
3.代わりの行動の学習を援助する
  ↓ ↓
4.成長のエネルギーを引き出す

 全て受け容れるだけではダメで、職員が気持ちを代弁してみることも重要であり、また、千葉県中央児童相談所の一時保護所で生まれた「落ち着く方法」を活用しても良い。
 また、性暴力などに対しては性教育だけではダメで最初に殴打系暴力への対応が重要とも指摘している。

田嶌誠一:多面的援助アプローチとPTSD 精神療法第47巻第5号、p600

348.暴力を繰り返しそうな子どもへの指導

2022.01.18

348.暴力を繰り返しそうな子どもへの指導

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 暴力を繰り返しそうな子には、さらに、「また暴力を振るいそうになったらどうする?」と聞き、たとえば、次のようなことが言えるように指導する。

1.言葉で言う
2.先生(=職員)に言う
3.その場を離れる
4.(深呼吸する) 等

 以降はその子なりの方法を職員と一緒に考える。ここでも「落ち着く方法」(水鳥川,2019)の活用がお勧めである。こちらもどの職員でもそらで言えるようにしておく。

田嶌誠一:多面的援助アプローチとPTSD 精神療法第47巻第5号、p600

347.オカリナを始めたわけ

2022.01.17

347.オカリナを始めたわけ

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 音楽は好きで、少しピアノを弾いたりファゴットを吹いてみたりしていたのですが、2009年からオカリナを始めました。

 その前の年から製鉄記念八幡病院という北九州の病院に赴任しました。大ベテランの先生の後任で患者さんも多く苦慮しました。チーム医療として緩和ケアの精神腫瘍医のお仕事を頂きました。悩みやストレスは治る可能性があると思ってこの仕事を選んだつもりなのですが、必ず亡くなる方と向き合うことになりました。
 とはいえ、外科の先生はモルヒネの使い方はお上手ですし、話を聞くには臨床心理士さんもいましたから、私の出来ることはなんだろうと自問自答の日々でした。もう1-2ヶ月で亡くなる方に今更催眠療法もニーズがありませんし、元々精神的な不健康さはお持ちでないことも多いので、話を聞いて欲しいともなかなか言われず、聞いて欲しいと言われても心理士さんが対応されていました。せん妄と言って、混乱に陥った場合の抗精神病薬の投与では少しばかり役に立ったかと思います。

 自分の立ち位置の見つけ方も苦慮しましたし、患者さんも仲良くなった頃にお亡くなりになり、自分の気持ちを保つのも難しく思いました。サロンには前任者が置いていった電子ピアノがありますが、最後の最後には皆さんサロンに出てくることも出来なくなります。

 何か白衣のポケットに入れられる程度の音の鳴るものはないかと思って最初はリコーダーを持参したのですが音が安っぽく、人生の終わりにこの音では申し訳ないと思いました。かといって腕前もないのに本物の木製のリコーダーを買う勇気もなく。そこで思いついたのがオカリナでした。

 オカリナは陶器の楽器で、倍音がなく、純音を発するため、澄んだ音色になります。これが良いのではないかと思って市内の楽器店で買ったのがアウロスという青いオカリナでした。それが私の最初のオカリナです。

 痛ましいニュースを聞いた時などは、オカリナを吹いて、気持ちを澄ませるようにしています。

346.気持ちの切り替え

2022.01.16

346.気持ちの切り替え

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 当日の試験や仕事の出来が良くても悪くても、明日集中することが重要です。
 優れたアスリートほど、勝っても負けても過去のこと、と済んだ試合のことは忘れます。少し振り返りをすることが明日にとって有益な場合は振り返ることもあるでしょうが、科目が異なるなど、尾を引かない方が良い場合は、サッと切り替えることが重要です。

 切り替えることは普段から訓練が必要かもしれません。

 切り替えについて、可能な工夫を少し提案してみましょう。

1.場面を切り替える

 今いる場所から、ベランダに出るとか、廊下に行くとか、散歩に出るとか、とにかく場面を切り替えて、目の前に映る風景自体を切り替えてしまいます。特に寒い外に出たり、体感で温度変化も伴うと、身体は切り替えようとしてくれるようです。

2.いないいないばあ

 そんなことで!?と言われるかもしれませんが結構有効です。

 大人のいないいないばあは、掌で眼窩を完全に塞いで光が入らないようにします。1分以上暗くして、暗順応させ、瞳孔が開くまでやります。

 その後、顔を上げ(まだ目は塞いでいる)、蛍光灯なり灯りを向き(太陽はダメです)、いないいないばあの要領で突然開眼したまま、手をどけます。すさまじい量の光が目に入ります。

 視覚野は脳の後ろの方にあるので、視神経から視交叉を通った信号が後頭葉に一気に行きます。これで気分が明るくなったりします。恩師、松原秀樹先生に教えて頂いた方法です。

3.甘い物を摂取する

 キシリトールとかではなく、ショ糖系のものがお勧めです。脳の栄養はショ糖だからです。血糖値が上がることで脳の疲労を回復出来ます。糖尿病治療中の方などは、主治医の指示に従って下さい。
 健康体の方は少量の糖分が疲労回復や切り替えに有効です。
 温かいものなども良いので、ココアなど良いかもしれませんね。

 ほかにもあるでしょうが、とりあえず三つ提供させてもらいました。ご参考になれば幸いです。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分