ブログ

475.診療情報

2022.05.24

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 受診されてから、予診をとっている内に、数件前医があることが分かるケースもあります。
 それでも何とか対応していますが、基本的に、以前お掛かりの機関がある場合は紹介状をお願いしています。

 前の先生にはよそへ行くのは言いにくいとか、喧嘩別れしたからとか、色々あるとは思いますが、そうだとしても、治療の継続性などの観点から情報があった方が患者さんご自身のためになると考えています。私自身はよそに変わって行かれる場合も積極的に情報提供はしています。

 プロ同士のやりとりというのは大事なもので、どう考えてその処方をしていたのか、検査値から何を読み取っていたのかということが一言添えられているだけでも随分違うものです。紹介状不要と謳っている所もあるかもしれませんが、一見親切なようで結局患者さんも医師にとっても情報不足は損なだけだと私は個人的に考えています。出来る限り情報を多く集めている方が、診断の精度も上がりますので、連携がある方がご本人のためにも良いと考えています。

 そういうこともありますので、当院までにお掛かりの医療機関をお持ちの方は出来るだけ診療情報提供書をお持ち頂ければと思います。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

474.素数

2022.05.23

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 素数とは1と自分以外で割り切れない数を言います。
 中学校の最初にやらされて、なんやこれ、みたいになるわけですが。

 素因数分解とか、意味も分からずやらされるのは面白くないかもしれません。

 でも、素数ってとても大事な数です。
 素因数分解の一意性というものは現代の社会に欠かせません。

 エラストテネスの篩、というものがありますが、素因数分解をやりきれるプログラムは未だ開発されていない様に思います。一発で素因数分解の出来るプログラムが開発されてしまうと、今のクレジットカードの決済などはすべておじゃんになります。

 長大な素数に至っては、金庫に保管されているとか。それほど、大きな数が素数で歩かないかの判定は難しいようです。莫大な桁の数が素数かどうかを判定するには最新のスーパーコンピュータを使っても何億年とか掛かるようですから、つまり、いちいち検討しないと出来ないと言うことですね。

 素因数分解がクレジットカードの暗号鍵になっているなんてことはあまり知られていませんが、だから大事なんだということを教えてあげたら、もう少し学生さんもやる気が出るんじゃないかなあと思います。

473.管理者の責任は管理者に

2022.05.22

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 鬱や適応障害でご相談下さる方々の中に、自分が欠けると現場のみんなに迷惑を掛けるとか、会社が傾きかねない、と言って、疲労困憊しておられるのにまだ現場に行かなければならないと思い詰めておられる方が多いように思います。

 さて、一社員がそこまで心配しなければならないものなのでしょうか。

 確かに、ご本人が休むと現場は大変かもしれませんが、そういう場合に、どう穴埋めするか考えるのが管理職や事業主です。上席者は、管理をすることによって、給与面でも好待遇となっています。現場が疲弊しないように対策し、そうなった時に対処するのが管理者の役割ではないでしょうか。

 ですので、鬱になるほど一個人が背負い込まなくて良いと思っていますし、そのことは初回で申し上げさせて頂くことが多いです。

 割り切って良いと分かるとそれだけで随分楽になられる方も多いように思います。

 お給料に見合わない全体責任まで背負って体調を崩してしまってはもったいないことです。ご本人様の体調やご家族もあるでしょうから、会社云々よりは健康第一のはずなのです。

 仕事を休みたいが休めない等でお困りの方、ぜひご相談頂ければと思います。

472.言葉で表す意味

2022.05.21

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 大きな声で訳が分からないことを言われた、とか、キツく怒られた、となると、精神的なダメージがあるものです。
 状態を表す言葉というものはあるもので、とても興奮している状態は精神運動興奮と言ったりしますし、怒りっぽいことも易怒性とか、要求が急で厳しいものは性急的とか、色々語彙があるものです。お薬を飲んでイライラが却って悪くなったらアクチベーションとか、躁転とか。
 言葉にすると冷静にそれを眺めたり評価したり出来ますし、一度キーワードに出来ると、それに関するガイドラインを学び直したり、スタッフと共有したり対策を立てることも出来るでしょう。

 言葉にすることは、思考を冷静にし、共有を可能にし、対処を容易にします。

 でも、十分な知識がない時は何だかモヤモヤする、ということもあります。

 相談相手に言葉にしてもらうことですっきりすることもあります。

 当院では医師を始め心理師や看護師も、傾聴しながら、時に言葉にしてお返しし、面接を進めるようにしています。ご自分でなかなかどういう言葉にして良いか分からない時も、専門家にご相談頂くと良いかもしれません。

471.中村学園大学、久保千春学長にお越し頂きました。

2022.05.20

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 心療内科の恩師である、久保千春先生が遊びに来て下さいました。

 頂いた掛け時計を手に記念写真です。

 久保先生は心療内科において、研究・臨床等あらゆる面でご指導下さいました。不肖の弟子ですが、かわいがって頂けるのはとてもありがたいことです。
 久保先生のいつまでも温かいお人柄に触れて、私も改めて、久保先生のような温かさを以て診療していきたいと心を新たに致しました。

470.SNSを控える

2022.05.19

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 最近は、LINEやらInstagram,Facebook等あります。もちろん、コロナ禍ですからなかなか会えない気持ちの通じている人や尊敬している人の近況を知ることが出来るという利点はあります。一方であまりにもそちらに気持ちを持って行かれてしまうのも好ましいとは言えません。
 SNSを退会するまでしなくても良いかもしれませんが、見るのを控えるということを心がけてみることも良いかもしれません。

 iPhone等を開発したジョブズは子供にはタブレットを与えなかったと言います。それどころか彼の部屋はステレオとソファーしかないというシンプルなものでした。

 気ぜわしいなと感じたら、一度、SNSと距離を取ってみることも良いかもしれません。

469.契約

2022.05.18

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 過剰な労働をさせられてうつ状態になった方の診療も承っています。
 中には、上司や相手がその都度言うことが変わるために振り回されるケースもあるようです。

 労働者の場合三六協定などがあるはずで本来それに準じての労働が基本です。

 不当な命令や後から条件を変えるような相手には、契約書等書面を以て確認することも必要です。
 自分の立場に該当する法律などは少し知っておいた方が良いかもしれません。

 当院は法律相談はしていませんが、場合によって必要と感じた場合は無料法律相談や法テラスへにも相談されることもお勧めさせて頂くこともあります。傾聴や助言、投薬も有効ですが、適材適所と言うこともあり、あらゆる手段を提案して、少しでも暮らしやすくなられるよう支えさせて頂きたいと思っています。

468.歴史や文化

2022.05.17

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 最近、語学の練習のために何人かのイタリア人と話しています。
 そこで、思うのは、あちらも、観光地としての日光東照宮は言えても、徳川家康となると分からない。九州の興味深い土地といって太宰府を教えることが出来ても菅原道真について分からないなどと言うことがあります。
 じゃあ、自分がそれを十分説明できるほど知っているかというとちょっと難しい時があります。徳川家康は江戸幕府を開いた初代の将軍だとか、菅原道真はとても博識な人だったとか、「東風吹かば」の歌とか。
 自分の造詣の浅さにも困ったものですが、逆に、イタリアといえば、古代ローマ、コロンブス、日独伊、と乱暴な理解しかしていませんでした。中世以降の入り乱れたイタリア、あまたの都市国家の栄枯盛衰。ナポリ語はイタリア語とはほとんど全然別の言葉であること。何も知りません。
(ちなみに、皆さんもナポリ語の歌は聴いたことがあるはずです。オ・ソレ・ミオがそれです)。

 Wikiを見て、近現代のイタリアがいかに複雑な歴史をたどっているかを少し勉強している所です。

 歴史や地理なんて面倒くさいななんて思っていた時期もあるのですが、全く文化背景の異なる人に自分の国や文化を説明できるのかと言われると結構できませんし、相手の国への憧れが、ピザとパスタとオカリナと、という浅薄な理解ではとてもこの国を大好きだというのが恥ずかしい気もしてきます。

 イタリア人の中には、相当詳しい人もいて、夫婦岩はいざなぎといざなみを祀っているのだと先方から説明されて、あなたはどこで勉強したんだ!?なんて驚かされる人もいます。

 全く背景の違う友人が出来ると、自分が日本人であることも自覚する一方で、彼らがイタリアについて話せるほど自分が日本について語ることは果たして出来るのだろうか?と自問します。

 診療に向き合い、診療技術を上げていくことはこれからもして行きますが、同時に、歴史や文化に対する自分自身の理解も折を見て深めていきたいものだなと思います。

467.Adios Nonino

2022.05.16

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 Astor Piazzollaという作曲家がいます。イタリア系移民3世のアルゼンチンの作曲家でリベルタンゴなど、タンゴのリズムを駆使した天才として知られています。去年が生誕100周年、今年が没後30年ということで、コロナ禍がなければもっとPiazzollaをテーマにした演奏会が目白押しになる所だったのだろうと思っています。

 Piazzollaはバンドネオン奏者でもありました。
 クラシックやジャズの造詣も深く、一時期はタンゴの破壊者として命を狙われたことすらあったと言います。
 ニューヨークにいた彼は父の訃報を聞いた時、すぐにアルゼンチンに帰ることが出来ず、その失意の中このAdios Noninoを書いたといいます。
 短調の悲哀でおどろおどろしいアルペジオに始まり、懐かしむような温かいメロディが父への回想を思わせます。

父の死のショック、失意、そして、温かい家庭への懐かしみと回想、また失意。そしてそれらが昇華されていく感じで終わります。

 大切な人が亡くなると、人はショックを受け、動揺します。
 Piazzollaのように美しい曲でも書けるものなら素晴らしいのでしょうが、私なんかにはそれも難しいです。

 でもこういう曲を演奏してみたり、聞いてみたり。
 色んな形で自分の気持ちを落ち着かせていくのかもしれません。人に話すのも有効なことがあり、私共がお伺いしています。

 もの悲しいけれどとても良い曲なので、検索などして一度お耳にして頂ければと思います。

466.ツバメ

2022.05.15

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 少し前になりますが、商店街でツバメを見かけました。独特の鳴き方をするので分かります。商店街のどこに巣を作っているのかまでは分かりませんでしたが。クリニックの近くにも少しツバメはいるようです。自宅もクリニックも大きめの川があるからかもしれません。
 ツバメは渡り鳥で冬は南の島に帰るようです。春に子育てすることが知られていますが、秋頃までは日本の河原の葦原などにいると言われています。

 細い体で何百キロも海を渡ってくるエネルギーに感動します。

 雁なのはV字に群れで飛ぶことが知られていますが、ツバメはそういう隊列を組んだりしないんでしょうかね。

 いずれにしても、外敵を避けて、民家の軒先などに巣を作り、つがいで子育てをして、雛が成長するとまた飛んでいくという営みのようです。ストレスを抱えてご相談頂く方々は労働や家庭内労働等色んなものが、夫婦で不均衡だったり不満が鬱積していたりするようです。
 人間もツバメのように仲良く子育てできたら良いだろうに、なんて思いながら、颯爽と飛び交うツバメを眺めていました。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分