894.ぼーっとする効能
2023.07.26
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
将棋界では飛ぶ鳥を落とす勢いで、藤井聡太竜王名人が8冠も視野に入れながら、現在王位戦の防衛戦を戦っています。
少し前の世代だと7冠全冠制覇を成し遂げたのは羽生善治九段(十九世名人有資格者、永世七冠)が今なお第一線で活躍中です。
平成の天才、羽生九段は、試合のない日などは積極的にぼーっとするようにすると述べています。
最近ではこのぼーっとするのは時間の無駄でも内容で、脳科学的にはデフォルトモードネットワークと言って、脳が馴化していって色んな作業に慣れたりする時間に使われているかもしれないとも言われています。
いつもせかせかしている方がおられましたら、たまには敢えてぼーっとする時間を捻出してみられてはいかがでしょう。感情や、考えが落ち着いてくるかもしれません。
893.Merseburg(メルセブルグ)の三徴
2023.07.25
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
バセドウ病、この病気は、英語圏ではGraves病とも言われる自己免疫疾患で、甲状腺機能亢進症の7割を占めると言われます。1:7程度女性に多い病気です。
びまん性甲状腺腫大、眼球突出、頻脈をMerseburg(メルセブルグ)の三徴と言います。
この病気のメンタルヘルスの特徴は、感情に過敏になったり、怒りっぽくなったり、睡眠障害になったり、疲れやすいために最後までやり遂げられなかったりします。集中力低下で成績が下がることもあり、本人のやる気のなさとして責められることもあるようです。
当院では、初診の方には甲状腺機能と副腎皮質機能の障害の有無を判断するために採血させて頂くように努めています。心療内科でも採血があるのすか?と聞かれることもあるのですが、心療内科だからこそ、身体疾患の有無を最初に除外することは必要不可欠ではないかと考えています。
受診して頂く皆様には、ご理解とご協力をお願い出来ればと思っています。
892.本番を経験すること
2023.07.24
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
オカリナでアルマカフェコンサートに出て参りました。
やっぱり上手い方々と比べて、自分の準備の甘さが痛いと言いますか、反省ばかりです。
何でもない音を外したり裏返ったり、早いパッセージで転んだり。
やっぱり準備状態を更に高めていく必要があるんじゃないかなと思っています。
神は細部に宿ると言いますが、まだまだ神仏が宿るほどの精密さが足りないのだろうと思います。
事前にもっともっと自分の状態を心配性になって繰り返し練習していくことに尽きるのかなと思いますが、また、次の演奏機会に向けて、精進をするのみかと思います。
これからもよろしくお願い申し上げます。
891.聴く
2023.07.23
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
熊という字を覚えるのに、
ム
月
ヒ
ヒ
てんてんてんてん(この行は地方性諸説あり)、
なんてありますが、聴くという字の旧字体はご存じでしょうか。
聽という字になります。祖母から教えてもらったのは、大きな耳の王様が、十四の心を一心にして聴くだったでしょうか。
祖母も私もいい加減なので、通説とちょっと違うかもしれませんが。
聴政、という言葉がありますように、王が政治を行う際には大臣や将軍のアイディアや指摘を良く聴いて舵を取っていたようです。身分が上がっていって責任者になればなるほど、現場からの声をしっかり聴くことが大切になって来ます。
善意で解釈する、の項でも申し上げましたが、そういう指摘を攻撃されたと取るか、自分への助け、アシストであると取るかによって、トップの器が問われています。
どんなことも聴く姿勢で受け容れ、それから善悪や効果を判断していくことが大切かもしれません。
890.そろそろと治る
2023.07.22
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
当院にも双極性障害の方がいらっしゃっています。
躁状態は幸せなのか、やる気に溢れ、アイディアが湧き出てきて、恐怖に打ち克ち、行動力に満ちています。
あの素晴らしい日々を取り戻したい、と良く言われるのですが、その状態の時は、誇大的であり、万能感があり、観念奔逸・多弁・不眠不休・浪費・易怒性があり、周りは実は結構な迷惑をしています。ワンマン社長さんの一部は未治療のこのタイプの方ということも少なくありません。
ニュートラルな状態に保つことが最も治療的なのですが、ちょっと躁状態よりはちょっとうつ状態の方が大人しくて無害ということもあり、ニュートラルから少し大人しめを目指して治療される医師が多いように思います。しかし、それはバラ色の人生ではない、と、当事者の方からお叱りを受けることもしばしばあります。
しかし、躁状態に転ずることを躁転と言いますが、躁転は良くないと考えられているのです。気分障害に於いて最も予防すべきは自殺ですが、次に予防したいのは躁転です。お漬物に味がしみるようにそろそろと治る方が、実は安全であり、周囲の家族なども安心なさいます。
そろそろと治っていくことへの不満や不安も受け止めつつ、ということになりますが、実はそろそろと治ることはとても大切な歩みではないかと思うのです。
889.恐怖と身体
2023.07.21
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
当院には、PTSDの方も結構来られます。
怖い思いをすると、四つ足動物の場合は、尻尾を巻いてしまいます。
人間には尻尾は?サイヤ人のようには生えていませんが尾骨がありました。尾骨は俗語では尾骶骨(尾てい骨)とも言われています。仙骨の先に退化した尻尾のように付いているものです。ボディートークの考え方では、怖い思いをすると尻尾にしこりが現れると言います。
場所がお尻の先の方なので、直接ほぐすのはお子さんの時くらいなのですが、自分でそこを温めるだけでも効果がありますし、温める時は自分に対して、「怖かったね」とか「もう大丈夫」とか言う声かけをしながらだとより効果的です。女性の方は母親やパートナーがいる方はパートナーなどにそこを温めてもらうと良いでしょう。
雷の音が怖いなんて言う子もここが固まっていると考えられます。
心理的な原因をあれこれ思案するより、結果として身体化している身体の部位をほぐしてしまう方が、案ずるより産むが易しというか、それで解決してしまうこともあります。
トラウマには色々と身体技法が有用なことが知られていますが、このように、身体に現れる恐怖感を緩和していく技術も効果的と感じています。
888.末広がり
2023.07.20
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
西欧諸国だとラッキーセブンなどと言いまして、7が縁起が良いようですが、中国文化などでは、8が好まれます。八という数字が末広がりだからとも言われています。実際に北京オリンピックの開会式は2008年8月8日8時8分だったように思います。
暑い毎日が続きますが、当院の発展が、これからもご相談頂く皆様のお役に立てればと思います。
887.団扇と扇子
2023.07.19
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
最近は携帯扇風機が流行っているようで、高校生の子も良く持ち歩いているのを見かけます。
今年は先端部の中央が一定の面積のある平たい金属のものが流行しているようです。金属の熱伝導で熱を奪うことにより、涼しさを強調する作戦のようです。
ところで、最近ボディーワークの先生と話していて、団扇や扇子というのは、なかなか優れているという話が出ました。
パタパタと仰ぐ作業が、腕の回旋などのほぐしに効くようです。
パソコンのキーボードなどに触れて常に電磁的な環境にある中、良く手をブラブラさせたり、静電気を祓うようなワークはあるのですが、団扇や扇子を仰いでいると、自然にその動きが出来て一石二鳥というわけです。
そういう意味では、携帯扇風機などは、一見楽かもしれませんが人の側は何もしないですから、凝り固まった筋肉もほぐれません。
アナログな団扇や扇子の方が良いのではないかと言うことでした。なお、出来れば素材が竹の方がしなって良い様です。お試し頂いてはいかがでしょう。
886.紙copi
2023.07.18
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
文章を打っていて、たまに消えてしまうことって最近は減ったとは言え結構敏感な問題です。
ワードも最近は自動回復機能が付いているとは言え、たまに消えてしまうと意気消沈してしまいます。
そういうことを防ぐためにテキスト専用の紙copiというソフトを使用しています。一文字ずつオートセーブされるため、滅多なことで文章が失われないのが魅力です。
シェアウェアですが、liteであれば無料使用も可能です。
同じようなお悩みをお抱えの方がいらしたらお試し頂いてはいかがでしょう。
885.調律
2023.07.17
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
うっかりピアノの調律を忘れていて、調律師さんからリマインドされてしまいました。
私も普段弾かなくなってひさしいために、ついつい・・・。
調律って、音程を合わせる以外にも弾きやすさを調節したり、実は細かいことがあるようです。
羊と鋼の森でしたでしょうか、山崎賢人さんがまだ気鋭の新人として未熟さも味にしながら頑張っていて、先輩役の鈴木亮平さんがとても良い味を出していた映画があったと思います。この本は本も映画も拝見しましたし、上白石姉妹の印象も強かったと思います。静かながらも深みのあるすごい調律師役が三浦友和さんでした。どの方も好演だったと思います。ご覧になっていない方は、ぜひ。
オカリナのコンサートの時は、師匠の弓場先生の調律もされる調律師さんがいて、なんとまあ、「オカリナと合わせやすいようにセッティングしておきました」と言うこともありました。でも、それって、どうやったんだろう?!
不思議な世界もあるものです。
我が家の調律師さんとも長いお付き合いになって来ましたが、いつまでも我が家のピアノが良い音を鳴らせるよう、今年も調律をお願いしたいと思っています。
みなさまも、ご自身の心身や道具類のメンテナンス、忘れていることがあれば少しお気にかけて頂いてはいかがでしょう。