198.子供さんの夜泣きへのささやかな工夫
2021.08.24
198.子供さんの夜泣きへのささやかな工夫
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
私が大切にしている身体技法に、増田明氏が開発したと言われる「ボディートーク」という健康法があります。非常に興味深いもので、心身相関のヒントがたくさん詰まっています。
小さなお子さんが夜泣きをするご相談を受けたことがあります。
夜に泣く、のは、空腹、おしめ、寝苦しい(暑い寒い)などがありますが、どれでもない時は体に不具合が出ている可能性があります。不具合と言っても、小児科で検査しなければいけないような疾患と言うより、不安や緊張のアンバランスでしょう。
もちろん、医学者として、身体所見や画像診断は重要で、そちらが優先されることは論を待ちません。
それらが該当しないのであれば、緊張などはMRIを撮っても異常として写りません。
そういう子供さんって、「言いたいことが言えない」などの何らかのストレスを抱えていることが多く、ボディートークで「言いたいことが言えない」のは胸椎4番、泣くことの切なさなどは胸椎3番に現れると申します。
夜泣きの度に夜間救急に連れて行く親もいないと思います。
夜泣きの場合、寝る前などに、胸椎3-4番付近に、「息吹き(いきぶき)」をすると良いかもしれません。
頭を前にガクンとすると、首の付け根に出てくるのが頸椎7番になります。そこから背骨を数えて、3つめと4つめが胸椎3-4番です。
ここに両手の人差し指と親指で、三角形を作って、子の背に当て、ぷーっと温かい息をパジャマなどの布に吹き込みます。たぶんくすぐったがります。数回やってほぐれたらおしまいです。。
ここに温かさが加わってほぐれると、切なさや言いたいことが言えないストレスがほぐれるので、理屈上は夜泣きは減るんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか。
197.私、先生を卒業しようと思います
2021.08.23
197.私、先生を卒業しようと思います
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
先日ある方に言われました。
随分と良くなられたようでした。また困ったら来るから、と言い残し、笑顔で去って行かれる時、心療内科のお仕事をしていて良かったなと思える時です。
自分なりの方法で工夫して援助していた方でした。
その方の未来に幸あれ、と願います。
ハラスメントやトラウマ、虐待、いつも大変な話を伺う訳なのですが、巣立って行かれる瞬間に立ち会えると、この仕事をして良かったなと全ての疲れが軽くなります。そしてそれをモチベーションとして、また現場で頑張ろうと思うのです。
196.他者の存在
2021.08.22
196.他者の存在
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
オカリナを思う存分吹きたいと思うこの頃ですが、20日から再度緊急事態宣言が発出されてしまい、飲みに行くこともままなりません。前回、仲間と飲みに行ったのはいつだったろう(遠い目・・・)。
思えば、勤務医時代、昼休みに中庭で毎日のようにオカリナを練習していました。練習です。あくまでも。コンサートではありません。
デイケアや外来の患者さんが示し合わせてそれを聴きに集まって下さるようになり、調子に乗るとリクエストコーナーを開催したり、でも、結構難しいのをリクエストされて、宿題にさせてもらったり、していました。
精神障害をお持ちの方でも、というか、そういう方こそ、純粋な一面を持っておられます。彼ら彼女たちが私に純粋に接してくれるのは、むしろ私の方が癒やされていた気がします。
リクエストに応えてぶっつけ本番で演歌をやっても、リクエストしてくれた方はとても喜んでくれていました。 そう、音楽活動には、それを聴いてくれる他者の存在が不可欠です。
もうその頃に戻ることはありませんが、音楽を奏でる時、聴き手の存在というのは本当に貴重なのだと思いました。
他者の存在とは、もちろん、過干渉だったり圧迫的な場合は困るのですが、支持的な他者の存在は本当に自分の助けになります。それらの支えとなる他者を大切にするためにも、感染拡大を防ぐために、集まるのを控えなければならないという、なんとも難しい時代になっています。
そんなこんな考えながら、いつも、他者の存在に敬意を払いながら、臨床の現場に立とうと心がけています。
195.熟眠感不足と鬱(うつ)
2021.08.21
195.熟眠感不足と鬱(うつ)
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
鬱の治療において良好な睡眠の確保は重要です。
寝ても寝ても疲れが取れない。
朝起きがすっきりしない。
睡眠の質が悪いと感じる。
途中で何度も起きてしまう。
などのご相談があります。
体重増加傾向の方などは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の存在も注意する必要があります。
眠れない、というといたずらに睡眠薬が増えたと言って当院に替わって来られる方も少なくありません。
しかし、当院では、疑われる場合はSASの検査を行い、また、リラックスして眠れるための動作法や自律訓練法など幅広く提供した上で睡眠薬も検討して参ります。ご希望の方には漢方で対応することもあります。
睡眠の質が悪いと感じておられる方がおられましたら、ご相談頂ければと思います。
194.手洗いが非接触になりました
2021.08.20
194.手洗いが非接触になりました
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
ようやくですが、18日にお手洗いの水道が非接触になりました。
コロナ禍になってから、各所から注文があるようで、開業前から数えると3ヶ月ほど遅れましたが、無事に非接触型の手洗いになりました。
緊急事態宣言が再発出される見込みですが、当院では、換気、空気清浄機、来院者検温、アルコール消毒のご用意、オゾン発生器による院内雑菌の消毒、座席の消毒等、感染対策に力を入れながら皆様をお迎えできるように努めております。
コロナ禍による人との接点の減少も、鬱っぽくなっている一因の方がいらっしゃるようです。
安心してご相談頂ければと思います。
193.認知症のご相談について
2021.08.19
193.認知症のご相談について
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
時々物忘れのご相談を頂くことがございます。
当院では改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)などを用いてしっかりと認知能力の測定をしています。
当院にいらした場合のメリットは、1階に六本松通りクリニック様があることです。脳外科の専門医の先生が最新のMRIをお持ちですので、同ビルのよしみでしょっちゅうお願いをしています。六本松通りクリニック様の予約状況にもよるので、当院から勝手なお約束は出来ませんが、運が良ければ(空きがあれば)、同日に、当院で心理評価(うつ病かどうかの判定や認知機能評価)、六本松通りクリニック様でMRIと同時にサクサク進めることも可能です。
脳と心の連携というわけです。ちなみに同じビルに薬局もあるので脳と心とお薬まで同じビルで済みます。
ご自身やご家族の記憶力に自信がなくなってきたというご相談があれば、どうぞ当院をご利用頂ければと思います。
192.白か黒か
2021.08.18
192.白か黒か
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
白か黒かいずれかでなければならぬ。
白でなければ黒だ。等と決めている人がいます。鬱のご相談の方に多いようです。
白も黒もあるとか、灰色もあるとか。そういう風に考えて見ることって出来るものなのでしょうか。
直線上に、白と黒の対立軸を置きやすい人が、立体的に俯瞰的に物を見ることが出来るようになった時、鬱から脱出する一歩目になるようです。
ご自身の中に白黒の対立構造があるかもしれない、と思われる方は、少し立体的に見たり、流動的にご覧になってみてはいかがでしょう。視野が広がるかもしれません。
191.うつ病になりやすい人の認知と修正
2021.08.17
191.うつ病になりやすい人の認知と修正
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
自己評価が低くて、暇があると自己批判してしまう方がおられます。鬱になる方に多いようです。
コップの水に半分、水が入っているとします。
これを皆さんはどう陳述しますか。
陳述、と申しますのは、脳の中でどう表現しているか、ということです。
コップに水が半分入っている、というのはニュートラルな考えです。
「半分しか入っていない」と述べる方もおられますし、「まだ半分もある」と述べる方もおられます。
コップに水が半分入っているだけなのに、陳述の仕方にはその人の性格や経験によって相違が出てくると言うことです。
「半分しか入っていない」という方は、自分がやり遂げたことを「これくらいはみんな出来ているから当たり前」「特別なことはしていない」などと仰ることが多いようです。こういう方がなかなか鬱が治りにくいのではないかと感じています。
普段から、「・・・ない」より「・・・ある」という風に陳述できるように練習しておくことも大事なのではないかと思っています。しかない、という陳述の癖がある方は、まだある、のような陳述に直す練習をされてみてはいかがでしょう。そして、一日の終わりに、加点法で自分をねぎらうと、ちょっとずつ回復していくのではないかな、と思っています。
190.スポーツニュースの楽しみ方
2021.08.16
190.スポーツニュースの楽しみ方
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
先日久しぶりに大谷翔平選手がホームランを打ちましたが、一時期、朝起きると大谷選手がホームランを打っている、なんてことがありました。
全てのアスリートが人格者ではなく、むしろ競技技術が問われるもので、人格者であることは求められてはいないとはいえ、やっぱり一流で長く務める選手にはどこか魅力があるものです。
大谷選手も、若い頃から意識が高くナイスガイぶりは衆目の一致するところです。
同様に、日本代表のキャプテンを長く務めた長谷部誠選手しかり、カリスマの本田圭佑選手しかり。若手では久保建英選手も期待されています。頭脳アスリートとも言える棋士では、藤井聡太二冠が、人柄面でも突出していることが知られています。
私は朝のネットサーフィンの際、一流のアスリートが何を言っているのかと言うことをチェックすることにしています。
負けた試合の時は、しっかり振り返った上で、もう次の試合に向けて集中している。と大体言います。
勝った時はこの流れで行けるよう、またしっかり集中します。とか、良い内容に出来るように頑張ります等と言うことが多いようです。
相手をさげすむこともなく、貶めることもないし、反省点についても卑下しすぎることはありません。
永世七冠と一流の棋士である羽生善治九段も、勝ったとしても実績は関係ない。また一手一手読んでいくだけ、のようなことを仰っていたように思います。
勝っても負けても忘れて次の機会にベストを尽くせるような準備に集中している、というのが共通項でしょうか。
人生にはいろんな波がつきものです。なかなか一流選手のように切り替えるのは難しいかもしれませんが、毎日彼らの前向きな発言を読んで自分に取り入れ、切り替えて次に集中できるようにしたいと心がけています。
189.平和を願う
2021.08.15
189.平和を願う
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
終戦記念日です。生まれてこの方、戦争を知らずに生きてくることが出来たのは幸いなことだったと思っています。徴兵されることもありませんでしたし。それでも今世界は、コロナ禍もあり、政治的にも難しい問題が山積しているようです。
私は政治には向いていないので選挙の時に投票所に行くことだけはやっていますが、子や孫の世代にも平和が続くよう、今一度真剣に考えて行動する必要があるのかなと思っています。
みなさまの心の平安が続くようには、まずはお盆明けの診療再開から頑張って参りたいと思います。