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899.原家族

2023.07.31

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 原家族(げんかぞく)とは、別に原さんちの家族ではなくて、配偶者を見つけて新しく作った家族ではなく、自分が子供として生まれた自分の両親(片親の場合もあるかもしれませんが、生まれた以上父母はいるはず)と自分やその同胞を含む家族を原家族と言います。

 なかなか配偶者を作ろうとしたがらない人、自信がない人は、原家族との関係に問題を抱えている方も少なくありません。
 親が過干渉であったり、支配的であったり、親の方が子供っぽい場合もあります。虐待事案もあれば、マル・トリートメントということもあります。

 親に手ひどく扱われたのでおそらく自分の子もそうしてしまうだろう、とか、同じような家族は作りたくないので独りで人生を終えていきたいとか、思われるのは自由なことで、それもそれで尊重されるべきかもしれませんが、ちょっと寂しい気もします。

 自分が新しい家族を持ったり子孫を作ることが、幸せのゴールデンスタンダードとは限らないので、多様な価値観の認められる今、必ずしもそうしなければならないわけではありませんが、原家族との葛藤が取れて自由に考えられる中で選択されたのであればそれで良いと思います。ただ、原家族の問題が解消されぬまま、その歪みが色んな選択に陰を落としているのであれば、そこは治療するチャンスがあるのかもしれません。

 原家族の問題を越えていきたい、ということがあれば一度ご相談頂いてみてはいかがでしょう。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分