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701.機能していない時

2023.01.06

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 物事には、概ね相手方というものが存在します。コラボレーションを組む仲間としての相手の時もあれば、依頼主や依頼先など色んな種類がありますね。
 契約書などに基づいて行う場合は書類上の縛りがあるとして、何かトラブルが発生した時に対処していく現場であったり、当事者であったりとなると、期限も不明瞭だったり、最終的な水準というものも共有されていなかったりします。

 こういう場合、相手の理解や対応が不十分なのではないか、という不満や、逆に、依頼主側の要求が完璧を求めすぎて過剰なのではないか、という不満など双方が不満を持ってしまう場合も少なくありません。

 こういう場合、伝えたではないか、なぜ理解してくれていないのだとか、なぜ対応してくれないのだ、という見方で不満を述べ始めると、それは受け取り手を攻撃してしまうことになります。攻撃を受けると人間防衛的になるもので、当方としては精一杯やっている。これが現場の限界等、守りに徹するようになります。守るくらいならまだしも、あまり追い詰めると、それでは他所に頼めばよろしい、と依頼の解消などで逃げてしまうこともあるかもしれません。

 相手の対応に不満を持った時、不満をぶつけてなじることは得策ではありません。

 こういう場合は、その対応が「機能していない」「十分な結果につながっていない」と見た方が良いでしょう。

「機能していない」と判断した場合、次の発想は、「どうすればより機能させられるか?」ということになります。機能させるためには、追い詰めず、過剰な要求をせず、一旦、手をつないで歩み寄ることです。すなわち、出来ていること、これからすべきことを仕分けすること、達成するためにお互いにどのような協調が可能かを検討することです。
 このように考える癖を付けておくと、自ずと機能させるソリューションに向かって思考が動き始めます。

 何か上手く行っていない時、出来ていないとか、ダメだ、というより「機能していない」と陳述しながらものを見てみてはいかがでしょうか。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分