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523.間欠強化

2022.07.11

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。日々元気に営業しております。

 間欠強化という言葉をご存じでしょうか。

 間欠泉という温泉がありますね。一定の時間が経つと、地面からドシャーッ温水が噴出するやつです。
 間欠、というのは、ちょっと間が空いて、時々その事象が起こる様を言います。

 間欠強化、もしくは部分強化というのは行動医学(行動療法)の言葉です。

 スキナー箱という箱があります。レバーを押すと餌が出るものです。
 Aの箱には、1回押せば1個餌が出るという仕組みにしておきます。Bの箱は、何度も押して出ないかと思いきや、1回押しただけでもチーンじゃらじゃらと沢山出ることもある、という気まぐれな設定にしておきます。
 Aのようなわかりやすい設定で、レバーを押す行動が強化される様を、連続強化と言います。間欠強化の対照となる言葉です。

 同じような遺伝子の空腹のネズミをスキナー箱に入れた時、AとB、どちらの箱でネズミはたくさんレバーを押すようになるでしょうか(強化されるでしょうか)。

 お察しのように、Bとなります。まさに、パチンコなどはこれです。

 要は、したりしなかったり、たまにやる、と言う方が、相手はその要求をしやすくなるとも言えます。躾や恋愛でこの話を用いたご説明をしているのですが、別の稿でお話ししようと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分