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313.古武士の言葉

2021.12.14

313.古武士の言葉

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。素敵なスタッフが加わり、元気に営業しております。

 先日の学会の大会は、初期から学会の運営に携わり、エリクソンの弟子の研修を受け、初代理事長の理念を頑張って具体化してこられた老先生の講演がありました。
 昭和の方らしく、パワーポイントはなく、原稿を見ながらお話しになりました。

 しかし、他の各種講演がきれいなパワーポイントがあったにも関わらず、私の心に響いたのは古武士先生のお言葉でした。

 原稿を読みながらとはいえ、よく整理された事実を、時系列にまとめ、その背景や意味合い、影響などを述べて頂きました。

 講演というものは、パワーポイントのアニメーション効果ではなく、どのような事実を明らかにするか、当時の秘話の事実などをお伝えになるかなど、情報の重要度こそ、聴き手の心に響くのだと思いました。
 一本芯の通った、実地で積み上げてきた事実の整理は、かっこいいレトリックよりも何倍も重く重く、私の心に響きました。

 訥弁であっても、温かいまなざしで事実を整理し、後進に伝えること、それは大切なことなのだろうな、と改めて思いました。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分