ブログ

255.食いしばりすぎると

2021.10.19

255.食いしばりすぎると

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 心療内科を受診される方は、悔しい思いを耐えたり、踏ん張りどころを頑張ったりする人も多いようです。
 頭痛や肩こりをお持ちの方も少なくありません。
 その多くは、食いしばりすぎも一因です。
 食いしばりが過ぎると色々良くないことが起こります。
 まず、奥歯(臼歯)が磨耗します。エナメル質が露出してきて虫歯になりやすくなることもあります。
 また、前歯の歯列も乱れるようです。咬合も悪くなり、咀嚼や発音いろいろな不具合が起こります。
 矯正歯科には保険が通らず、時に100万円程掛かる場合もあります。生まれつき歯列に乱れがある方が矯正されるのは必要かもしれませんが、元々の歯並びは悪くないのに食いしばり過ぎて歯列が乱れるのは、気をつければ避けられることだけに注意したいものです。
 それだけではありません。骨隆起(コツリュウキ)、外骨症という状態になり、舌の下にぼこぼこと骨が出張ってきて、舌が本来の位置に納まらなくなったり滑舌が悪くなることがあります。場合によっては全身麻酔の手術が必要なこともあるとのこと。
 口腔の外に目を向けると顎関節に疼痛をお持ちの方も多いです。当科受診の状態だとまだ気をつければ良いくらいですが、顎関節症になってしまうと管楽器が出来なくなったり、またいろいろな不具合があります。
 食いしばりそのものは歯科でマウスピースなどの相談をしますが、心身歯科はやっている所はまだ少ないです。  筋弛緩法や自律訓練法、臨床動作法など、リラクゼーションを覚えて頂き、ご自分でもケアする習慣をつけた方が良いと思っています。これらの方法は当院でも提供できますので、緊張型頭痛や食いしばりと言われて当てはまりそう、と思われた方は、ご相談頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分