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232.歯を食いしばる

2021.09.26

232.歯を食いしばる

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 歯は、見過ごされがちではありますが、大事な役割を担っています。
 特に奥歯は、食いしばる時にも使いますね。
 野球のバッティングなど、インパクトの瞬間に歯を食いしばることが出来ればしっかりとボールにスイングの力を伝えられるかと思います。しかし、そのような瞬発的に大きな力を要する時以外、例えば睡眠中など、歯を食いしばってしまうと、色々問題が多いようです。
 第一に、歯が磨耗しますし、周辺の歯茎も弱ります。また、ひどい場合は周囲に下顎骨など異形成が発生してしまったり、歯列が乱れて歯並びが大人になってから悪くなることもあります。
 また、肩こりの原因にもなります。咬筋だけではなく、胸鎖乳突筋や僧帽筋、肩の広範な筋肉に緊張が生じ、ひどくなると頭痛が常時発生します。
 顎関節を痛めて顎関節症になる人もあります。
 ですので歯を食いしばりがちな方にはメンテナンスが必要かと思います。具体的に少し考えて見ます。
 悔しい思いをしたり我慢をしてしまう場合、環境を改善できる余地があれば調整してみましょう。
 力の強い上司が相手とか、相手を変えるのが難しい場合は、距離を置いたり、自分をねぎらうことも大切です。  筋弛緩法や自律訓練法など、ヨガなどでも良いので、リラックスできるように心がけましょう。
 顎関節や側頭筋をほぐしたり、口をぽかんと開けたりして顎周りの筋肉をリラックスさせるのも大切です。
 胸鎖乳突筋などは、筋肉を軽く押さえながら、顔をゆっくり左右に動かしていくと緩む瞬間がわかりますから、緩む瞬間の感じを自分で再学習しておくと、こうすれば緩められる、ということが体得できます。
 歯を食いしばりがちな方は、上記を参考に色々緩められるよう試みて頂くと良いかもしれません。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分