1365.アロプレグナノロン
2026.03.28
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。
医学の世界は日進月歩です。
セロトニン仮説、ノルアドレナリン仮説に基づいて、SSRIやSNRIといった抗うつ薬が開発されてきました。
今月発売になったのは、アロプレグナノロン(GABA受容体機能に作用する薬)という、また新しい機序のお薬です。
神経ステロイドという新しい分野に属するものとされています。
こちらのお薬は、2週間の内服で効果が比較的持続する点が特徴とされています。
もちろん、うつの治療はアロプレグナノロンだけで完結するものではありません。
以前の記事でも触れましたが、聴覚入力や処理速度の苦手さなどから人間関係が緊張することもあり、ご本人の特性と社会的環境とのバランスを考える必要があります。
そのため、一般には専門医にかかり、無呼吸などの併存症があればその治療も行い、コーピングスキルが未熟な場合にはカウンセリングや認知行動療法を併用しながら、薬物療法を進めていくことになります。
なかなか打開策が見当たらない場合に、新しい系統の薬を試してみることは理にかなっています。
状況を見ながら導入を検討してまいりますので、ご興味を持たれた方はご相談いただければと思います。