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1040.軽躁エピソード

2023.12.19

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 DSM-5-TRによりますと、軽躁エピソードとは次のようなものです。

A.気分が以上活持続的に高揚し、開放的または易怒的となる。加えて、異常に活持続的に亢進した活動または活力のある、普段と異なる期間が少なくとも4日間、ほぼ毎日、1日の大半において持続する。

B.気分の混乱と活力および活動が亢進した期間中、以下の症状の内3つ(またはそれ以上)(気分が易怒性のみの場合には4つ)が持続しており、普段の行動とは明らかに異なった変化を示しており、それらは優位の差を持つほどに示されている。

(1)自尊心の肥大、または誇大
(2)睡眠欲求の減少
(3)普段より多弁であるか、喋り続けようとする切迫感
(4)観念奔逸、または思考が疾駆しているといった主観的な体験
(5)注意転導性(すなわち、注意があまりにも容易に、重要でないまたは関係のない外的刺激によって他に転じる)
(6)目標指向性の活動(社会的、職場または学校内、性的のいずれか)の増加、または精神運動興奮
(7)困った結果につながる可能性が高い活動に熱中すること
 (例:制御のきかない買いあさり、性的無分別。またはばかげた地行への投資などに専念すること)

C~Fについてはどこかで調べられるでしょうから割愛します。

 最初からこうなる人もおられますし、抗うつ薬内服中に躁に転ずる方もおられます。
 双極性障害となると、抗うつ薬を中止し、気分安定薬や双極性障害に有効な別の系統の薬を使用する必要がありますので、思い当たる方はご相談頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分