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66.尊敬する久保千春先生

2021.04.16

66.尊敬する久保千春先生 

ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
 福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
 昨日は、中村学園大学の久保千春学長のところへご挨拶に参りました。
 私が学生の頃、久保千春先生は、九大心療内科の第3代教授でした。
 若くして教授になられ、はつらつとして気鋭の先生でした。
 三重大学から見学に来た私が、当時、九大心療内科では絶滅していた、催眠をしたいと申し出ると、「今はやる人はいないが、失敗などがあれば僕がしっかり守るから、一生懸命やってみなさい」と仰いました。
 政治家が秘書のせいにして雲隠れするご時世に、どこの馬の骨とも分からない学生に、そこまで言って頂けることで、この人は一生ついていくべき先生だ、と心に決めました。
 私自身は、先祖代々三重県で、母方も東北地方で、九州には縁もゆかりもありませんでしたが、久保先生の愛情と指導力だけを頼りに、九州にやってくることに致しました。我ながら、人を見る目があったと思うのは、その後久保先生は、九大病院長、総長として管理職としての手腕も発揮されたということです。当時は誰も分からなかったと思いますが。
 現在は、九大総長を退任され、中村学園大学の学長として招聘されて指導に当たっておられます。
 久保千春先生の素晴らしい所は、私がコメントするのも僭越ながら、実績は言うまでもなく、人物の大きさと心の純真さと言えましょう。どんな込み入った話をする時も一切邪気がありません。どうしたらこんな風になれるのかと憧れている内に、私はいつの間にか白髪頭になってしまいました。
 私が、診療をする際にいつも心の中で心がけていることがあります。
「いつも心に久保千春」。
 教授室や学長室を訪れると、久保先生は「お、松原君、元気にやっとるか?」とニコニコして迎えて下さいます。  その時の安心するようなほっとするような気持ちを当院にいらっしゃる方にも持って頂きたい。
 さあ、診療を始めよう、という時には、「いつも心に久保千春」。不安を抱えて当院の門を叩く方に、少しでも安心して頂けるように、久保先生と同じ優しい気持ちで、迎え入れられるように心がけています。
※久保先生のお写真掲載はもちろんご承諾を頂戴しております。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分