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61.うつ病の維持療法

2021.04.11

61.うつ病の維持療法

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。
 福岡市の六本松に2021年6月1日から心療内科のクリニックを開設させて頂きます、松原慎と申します。
 院長は精神保健指定医・精神科専門指導医でもあるので、うつ病や精神障害にも対応しております。今日はうつ病の維持療法についてご紹介させて頂こうと思います。
 25歳以上の人に関しては、通常、抗うつ薬を使用します。
 効果判定には最大用量にしてから、最大8週間まで経過を観察することにしています。それで上手く行かない場合は通常他のお薬に変更します。最小量から始めて最大量に行くまでに4錠必要な薬は4週掛かりますし、2錠の薬は2週掛かるでしょう。10~12週掛けて効果を判定していくことになり、一つのお薬が効果的かどうかを判断するのにざっくり3ヶ月くらい掛かります。それでダメなら次の薬を同様に、それでもダメならまた同様に、としていくと、3つめのお薬の効果判定が終わるのに9ヶ月ほど頂く場合があります。それでも効かない時は2剤を組み合わせることも検討していくことがあります。
 そして、効果があった時に元気になったから通院をやめてしまうという方が時々おられるのですが、ガイドラインによれば、26週とか、4~9ヶ月以上は、急性期と同じ用量で維持することが推奨されています。
 再発例は2年以上の維持療法が推奨されています。
 このように、維持療法は再発防止に効果的であり重要です。
 当院では精神療法も併用しながら、ガイドライン通りの維持療法を進めて参ります。安心してご相談頂ければと思います。
https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20190724.pdf

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