155.切ない時は胸が詰まる
2021.07.12
155.切ない時は胸が詰まる
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。 6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
ボディートークの考え方では切ない気持ちがある時は、胸椎3番の高さに「しこり」が現れると言います。言いたいことが言えないと胸椎4番とも言います。この辺は連動していることが多いです。
「しこり」というのはボディートークの独特の言い回しなのですが、胸椎周辺に付いている筋肉の過緊張と考えても良いかもしれません。
固まっているため近隣の骨との可動性が低下していますし、押さえると圧痛が発生しやすいです。
パニック系の方や悲嘆反応の人はここが詰まっている方が多い印象があります。心理的にはいずれも違うと言う場合は、喘息や喫煙が気管支を痛めていると思われます。
解剖学的にはこの高さは気管分岐部の辺りとなっており、行き詰まりは息詰まり、になっているようです。
ここを刺激したり温めたりしてほぐすだけで随分息がしやすくなるようです。
最近は、医師もなかなか理学的所見を採らないことが増えているようで、すぐにCTやMRIという高い検査に誘導される割には何も異常ありません、という、クライエントとしては納得いくのか行かないのか分からない説明がされがちです。
しかし、案外しっかり触ってみれば、胸鎖乳突筋や僧帽筋の過緊張、胸椎間の可動性の悪さなどは分かるものです。これらはMRIなどでは写らないものですし、状態の不具合であり「病気」や「腫瘍」ではありません。(検査を否定しているわけではなく、医師としては器質的疾患の除外を優先と考えています)。
それらを踏まえた上で、画像診断に現れない不具合の微調整、過緊張の弛緩など市中の医師として、来談者の方に還元出来ることはまだまだ多いのではないかと思います。
自分でほぐしたりパートナーとほぐし合ったりする方法を教えて差し上げたり、など、具体的かつ実行可能な対処法をいくつか提案出来ますので、切ない時もご相談頂ければと思います。