1371.うそ
2026.04.01
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業しております、まつばら心療内科の松原慎と申します。
4月になりました。世の中はエイプリルフールなどと申しまして、今日はほっこりするような嘘をついても良い日なんだそうです。
人を傷つけないジョークや軽い嘘というのは考え始めるとなかなか浮かんでこないもので、次々と新ネタを披露する芸人の方はさすがと感心してしまいます。本田圭佑選手の物真似などで有名なじゅんいちダビットソンさんなどは、無回転謎かけという面白い芸当を披露していたのを思い出しました。
私などは幼少期は親に嘘をついてはいけないなどと言われて、馬鹿正直さを身につけたのですが、思ったまま口にすると和を乱したり場を混乱させたりすることが多くあります。うそをつけとは言いませんが、口出しを控えるとか、表現の仕方を柔らかくするなど、人間は非常に多段階の配慮を高度に行っています。
それは学校でも親からも教わらず、誰しも痛い目に遭ってみてようやく学習する、ということが多いようです。
ですが、人間関係やチームワークでは、言わない自由を選択したり、肯定文で陳述する、良い所を見るなど、うそにはならずとも配慮的に動くことが必須になります。
あまりに真実に固執してしまうと、やさしいレトリックもうそに感じられたり、自分が欺瞞を演じているように居心地が悪くなることがあるかもしれません。このあたりのレトリックをどのようにしていくかは、それぞれの社会性の成長や学びになるのでしょう。
このように、うそは悪になることもあれば、配慮になることもあり、どのような文脈でどのような目的で使用するかによって善悪は流動的に変わっていきます。大事なのは、人を騙す悪意を持っていたか、あるいは傷つけないような温かい好意を持っていたか、という点かもしれません。
みなさんは、エイプリルフールをどのように感じてお過ごしでしょうか。