1082.葛飾北斎
2024.01.30
ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。
葛飾北斎は好きな画家です。
第2診察室にも、代表作、富嶽三十六景神奈川沖浪裏のレプリカを飾っています。
どこであったか、北斎展があったので、家族と見て参りましたが、歴史的天才であると同時に、人間的には結構ダメな人だったらしく、30回以上引っ越しただとか、娘さんに、父は約束を守らない人だから、家に置いてある絵だけでも買っていった方が良いなんて画商に勧める話もあり、口約束はするけど履行しないなんて日常茶飯事だったようです。
そういう人っていつの時代にもいるもので、絵など、特定の分野では他の追随を許さないほど天才性を発揮するのに、プライベートはてんでダメなんて人はいますから、そういう人とのお付き合いの仕方は、自分が無用に傷つかない、でも、天才性のおこぼれは頂けるように、温かい交流を持つ、というなかなか難しい距離感を迫られます。
最近そんな体験を聞いたことがあり、ふと浮かんできたのは、葛飾北斎ってそういう人だったよな、と言うアイディアでした。
ああ、なるほど、葛飾北斎と付き合うと思えば良いのかと。
絵を描いてもらうために機嫌は取る、飲みに行く時はもう奢ってやるものだと出費については諦める、口約束の類いは最初から守られないと思っておく、不履行はデフォルトなので一々怒らない、とかでしょうか。
人間的にダメでもすごい天才、な方がもし周りにいらしたら、葛飾北斎と付き合うようなものだと割り切っておきましょう。