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963.ゲームをする=休憩か?

2023.10.02

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。六本松地区で開業していますまつばら心療内科の松原慎と申します。

 若い患者さんだと、結構休んだ、ゲームをしていたなどと言われるのですが、さてゲームをするのは本当に休憩なのでしょうか。

 仕事中にゲームをするのはサボタージュですから、真っ当な社会人としてはあり得ません。
 そういう意味ではゲームがしたければ休憩時間や個人の時間でどうぞ、ということになります。

 一方でそのゲームなのですが、シューティングは的を倒すものですし、格闘ゲームも戦闘します。RPGだって敵を倒さなければなりませんし、スポーツ系のものも競技です。シミュレーションゲームも国盗り系のものには戦闘場面があります。そもそもホモサピエンスは絶滅していった旧人類なども含めた全ての人類の中で最も好戦的な種族だと言われています。
 スポーツやゲームはホモサピエンスの闘争本能を平和的に解決する発明と言えるでしょう。
 知り合いの女性がしているゲームで着せ替えゲームなんて言うのがあるみたいで、流石にそういうのは戦いはないのかもしれませんが割とレアな気がします。

 本来、休憩というものは昼食なり、補給を行い、リラックスして副交感神経有意な状態を作り、消化や吸収などリカバリーが可能な状態を十分作るものです。戦闘中はアドレナリンが出て交感神経優位となりますから、これは適切に休憩しているとは言えないのではないかと思います。

 勉強や仕事をせずに、ゲームをしていた。生産的なことは何もせずに過ごした。だから休憩だった。という風に思っている方は、本来十分な休憩が取れていない可能性があります。
 緊張している筋肉を緩め、深呼吸などをして、血圧を下げたり脈拍をゆったりさせ、交感神経を休ませ、副交感神経をしっかり作動させるには、それなりのトレーニングが必要です。当院では自律訓練法など心身医学的な方法を提供しています。

 ちゃんと休憩が出来てないとか、上手に休憩するスキルが十分ないと思い当たる方、ご相談頂ければと思います。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分