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223.心のパーティションを取り払おう

2021.09.17

223.心のパーティションを取り払おう

 ブログを読んで下さるみなさま、いつもありがとうございます。6月より六本松地区で開業しましたまつばら心療内科の松原慎と申します。 素敵なスタッフに囲まれて、日々、元気に営業しております。
 人はTPO(時と場面)によって役割やペルソナが違います。
 例えば私も、当院では院長であり医師ですが、家に帰れば妻の夫であり子の父になりますし、母の前では子になります。研修をする時は講師になり、受ける時は生徒。役割の違いがあります。
 また、診療をする時のモード、音楽をする時のモード、文章を書く時のモード、ゲームをする時のモードなどそれぞれ違うでしょう。
 役割やペルソナの使い分けは必要なこともありますが、縦割りになって他の能力が使えないのはもったいないことです。
 昔ピアノを弾いていたのですが、あまり上手ではありませんでした。
 受験を終えて大学生になった時、受験勉強のノウハウで、基礎から粘り強くピアノに向き合ってみたら自分なりにでしたが飛躍的に伸びたことがあります。
 臨床動作法というセラピーの技法を学びました。オカリナを吹く時の緊張を動作法で緩めています。あまりそんなオカリナ吹きはいないでしょう。セラピーの技法だからセラピーにしか使えないわけではありません。  オカリナのプロになる時に、資格を持つことについて考えるように師匠に言われました。オカリナ吹きとしてはまだまだですが、精神保健指定医としての資格の責任性を考えるきっかけになったので、勤務医時代は措置診察に積極的に協力しました。
 これは音楽のことだから、これは勉強のことだから、これは医療のことだからと頭の中で分けていたものを取り払い、医療で学んだ体験を音楽に生かしたり逆をしたり、縦横無尽にいろんな体験を昇華させてみるととても有意義とわかりました。
 皆さんも、ご自分の中で決めてしまっているパーティション、少し除いてみられてはいかがでしょうか。

地下鉄七隈線「六本松駅」徒歩5分